前澤友作(まえざわ ゆうさく)は日本の実業家である。元ミュージシャン。
概要
早稲田実業学校在学中の1993年にハードコア・パンクバンドSwitch Styleを結成し、YOU X SACK名義でドラムスを担当。これと並行して輸入レコード通販のビジネスを開始した。Switch Styleがメジャーデビューを果たした1998年には、有限会社スタート・トゥデイ(2000年より株式会社スタートトゥデイ)を設立。ミュージシャンと実業家の2足の草鞋状態が続いていたが、2001年にはバンドが解散したため以降は経営者に専念する。
スタートトゥデイは2004年にアパレル通販サイト「ZOZOTOWN」を開設するとこれが成長の軸となり、2007年に東証マザーズに上場、2012年には東証一部に市場変更。その後もファッションコーディネートアプリ「WEAR」事業を立ち上げるなどの成長を遂げ、2018年夏にスタートトゥデイは時価総額1兆円を突破した。一代で1兆円企業を築いた前澤は、フォーブスが発表する「日本の富豪50人」2016年版で14位(総資産3330億円)にランクされている。
前澤友作伝説
スタートトゥデイ社員によれば、前澤には型破りなところが多々あるとされている。
- 会議で「明日からパソコンをなくそう!」と発言して幹部たちに全力で止められる
- 本社のオープンな会議室で一日を過ごし、社長室にはほとんどいない
- 「自分だけがよければいい」というのを一番嫌うので、基本給・ボーナスが全スタッフ一律
- ZOZOTOWN10周年を記念して、サプライズで商品を0円で販売するという企画を実施して成功させる
なおスタートトゥデイの本社は千葉の幕張新都心にあり、私生活でも都心ではなく千葉に豪邸を築いている。現代アートのコレクターとも知られ、自宅やスタートトゥデイのオフィスは半ば現代アートの美術館状態になっているとかいないとか。2012年には公益財団法人現代芸術振興財団を設立して若手アーティストの支援にのりだすようになったほか、2017年にはアート作品を123億円で落札して大きな話題となった。
ほかにもワインや高級車をコレクションしていたり、個人的に千葉マリンスタジアムの改装費を寄附したり、女優の剛力彩芽と堂々の交際宣言をしたり、はたまたNPBへの新規参入を示唆したりと、何かと話題が多い型破りな経営者である。
その後
スタートトゥデイは2018年10月に社名をZOZO(ゾゾ)に変更。[1]ZOZOはかねてより無借金経営で財務は優良だったものの、2018年のZOZOスーツ販売開始と前澤の自社株売却を契機として資金破綻を起こし、ヤフーに身売りしている。[2]
関連動画
関連項目
関連リンク
脚注
- 2
- 0pt