『劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール ディアルガVSパルキアVSダークライ』とは、テレビアニメ『ポケットモンスター』の劇場版第10作である。2007年7月14日公開。
概要
2006年より放送を開始した新シリーズ『ポケットモンスター ダイヤモンド&パール』の初の映画作品。にして、ここから2009年の『アルセウス 超克の時空へ』まで続く「神々の戦い」三部作の第1作でもある。
キャッチコピーは「時空を揺るがす最強の戦いが始まる。」
本作の前売り券では、事前に公式サイトで行われた歴代映画のメインポケモンから投票で選ばれた「デオキシス」がゲットできた。最終的には当時の最高記録である売り上げ数215万枚を達成している。また、本作よりニンテンドーDSのワイヤレス通信機能を活かした「劇場内でのポケモン配布」が実施され、映画に登場した「ダークライ」を受け取ることができた。
興行収入は50.2億円で、劇場版ポケットモンスターとしては『ミュウツーの逆襲』『幻のポケモン ルギア爆誕』に次ぐ歴代3位を記録した。
なお、TVシリーズとの関連があった『ボルケニオンと機巧のマギアナ』までの作品では、唯一タイトル表示時のBGMにオリジナルの物が使用された作品である。また、劇場版10作目ということもあってか、冒頭の語りが入るおなじみのプロローグシーンでは歴代映画の映像が使用されている。
2022年にはアニメ25周年を記念した「夏の思い出、ゲットだぜ!25周年ポケモン映画祭」において、本作が投票で選ばれた上位3作品に選ばれ、全国の映画館にて8月26日から期間限定の再上映が行われた。
あらすじ
新たなる冒険の旅に出たサトシ&ピカチュウ、そしてヒカリたち一行は、可憐な女性・アリスと出会い、アラモスタウンへと向かう。その町のシンボルとされる〔時空の塔〕でポケモンコンテストが開催されるのだ。
アラモスタウンには近頃、人々やポケモンたちに悪夢を見させる正体不明のポケモンが出現していた。町の名士・アルベルト男爵は、そのポケモンを捕獲するため、討伐部隊を編成する。
一方その頃、アリスの幼なじみの科学者・トニオは空間の異常現象に気付く。なんとアラモスタウン上空に〔時空の狭間〕が発生、神と呼ばれる二体のポケモン・ディアルガとパルキアが現れたのだ!
ゲストキャラクター
ポケモン
- ダークライ
- CV:石坂浩二
- アラモスタウンに住む幻のポケモン。「ナイトメア」の力で悪夢を見せる力を持っており、そのため街の住人やポケモン達からは忌み嫌われている。
- ゴーディの造った庭園に住み着いており、度々サトシたちの前に姿を現す。アリスの祖母のアリシアだけには、庭園で出会った際に心を許したと言われている。
- ディアルガ
- 時間を司る神と呼ばれる伝説のポケモン。時空の狭間でパルキアと戦い、逃亡したパルキアを追いかけてアラモスタウンに襲来し、激しい戦闘を繰り広げた。
- パルキア
- 空間を司る神と呼ばれる伝説のポケモン。時空の狭間でディアルガと戦った際に肩を負傷し、戦いを避けるためにアラモスタウンに逃げ込んで町を異空間に閉じ込めた。
- なお、サトシには「パルキアのバカヤロー!!」と、仮にも伝説のポケモンのはずなのだが酷く罵られてしまっている…(ちゃんと最後は街を元に戻したのだが。)詳しい顛末は同名の記事を参照。
人間
- アリス
- CV:加藤ローサ、能登麻美子(少女時代)
- アラモスタウンで音楽を学んでいる金髪の女性。気球で町のガイドも行っており、冒頭で道に迷っていたサトシたちを町へ案内した。
- 祖母のアリシア(CV:鈴鹿千春)から教わった草笛「オラシオン」は、ポケモンの気持ちを安らげる効果を持っている。手持ちポケモンはヒコザル。
- トニオ
- CV:山本耕史、阪口大助(少年時代)
- アリスの幼馴染の若き科学者。アラモスタウンで起こっている異変について、時空の塔で調査を行っている。アルベルト男爵とは同級生。
- 曾祖父のゴーディ(CV:三宅健太)は著名な建築家で、時空の塔や庭園を造った人物である。また、将来を予見してオラシオンの音盤を遺していた。
- 手持ちポケモンはフワライドで、機材を吊り下げてアラモスタウンを観測させている。
- アルベルト男爵
- CV:山寺宏一
- アラモスタウンの有力者である男。高慢な態度を取っており、またナルシストでもある。アリスを自身の婚約者にしようと近寄るが、その度にアリスに拒否されている。悪い噂が絶えないダークライを倒そうと目論んでいる。
- 手持ちポケモンはベロベルト。テレビクルーを偽って男爵に接近していたロケット団に「ベロベルト男爵」と間違えて呼ばれていたが、その後ダークライの悪夢によって本当にベロベルトになってしまう。また、ベロベルトと化した自身の姿を手鏡で見せられた際には我を忘れて(当たり前だが)「なんじゃこりゃー!?」と叫んでおり、その後は男爵の持ちネタと化していた。
- なおロケット団が家にやってきた際、男爵は電車の運転台のようなコントローラーで鉄道模型の運転を楽しんでいた。実は鉄オタ?
- ダイ、カツミ
- CV:秋山竜次(ロバート)、山本博(ロバート)
- ポケモンコンテストに参加するためにアラモスタウンに来たポケモントレーナー。手持ちポケモンはそれぞれエンペルト、ドダイトス。
- ちなみにロバートの残り1人の馬場裕之は、上記のドダイトスの声を担当している。
- マキ
- CV:中川翔子
- 同じくポケモンコンテストに参加するためにアラモスタウンに来たポケモントレーナーの少女。ポケモンバトルが大好きで、活発な性格。手持ちポケモンはゴウカザルとドンカラス。
主題歌
- オープニングテーマ『Together2007』
- 作詞:D&Pプロジェクト、作曲:Rie、編曲:西脇辰弥、歌:あきよしふみえ
- 劇中では1番の歌詞はスキップされている。
- エンディングテーマ『ビー・ウィズ・ユー ~いつもそばに~』
- 作詞・作曲:Espen Lind, Amund Biorklund, Magnus Rostadmo、歌:サラ・ブライトマン(&クリス・トンプソン)
- 劇場版ポケットモンスターの主題歌では、現在のところ唯一の洋楽。また、歌詞も英語のため1番のみ日本語訳の歌詞がクレジットされており、これも唯一の事例である。
余談
- 本作以降中川翔子は、山寺宏一とともに劇場版ゲストの常連となっている。
- 本作の劇中で重要な役割を持つ楽曲『オラシオン』は、2017年公開の『キミにきめた!』の主題歌としてアレンジされて使用されている。詳しくは『オラシオンのテーマ』を参照。
- 本作より劇場でのポケモンの配信が開始されたため、スタッフロールにはプロモーション協力として全国の各上映館がクレジットされている。公開から15年以上が経った現在に観ると、今は改称されたり閉館になってしまった地元の映画館の名前が載っていたりするので別の意味で感傷に浸れる事であろう。
関連動画
関連商品
関連項目
- ポケットモンスター
- 劇場版ポケットモンスター
- ポケットモンスター(アニメ)
- ポケモンの関連項目一覧
- アニメ映画の一覧
- オラシオンのテーマ
- ディアルガ
- パルキア
- ダークライ
- パルキアのバカヤロー!!
- VSダークライ
2006年 | 2007年 | 2008年 |
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ポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィ | ディアルガVSパルキアVSダークライ | ギラティナと氷空の花束 シェイミ |
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