概要
BLEACHにおける死神の主な武装である斬魄刀。これは平時は封印してあり、名前を呼ぶことで力を「解放」することができる。この解放には二段階あり、一段階目は基本の形となる「始解」、そして二段階目が本項にて記述する「卍解」である。
習得には斬魄刀本体の「具象化」と「屈服」が必要。「具象化」は斬魄刀本体をこちらの世界に呼び出すことを指し、「屈服」は呼び出した斬魄刀を力で跪けることを指す。このうち、「具象化」に最低でも10年の修行を要するらしいが、作中には余裕で何百年生きてる死神も居るので大した時間じゃないような気もする。
卍解した斬魄刀は非常に強力で、あくまで目安だが始解時に比べ、卍解時は戦闘力が5倍から10倍までにハネ上がる。護廷十三隊の隊長就任のための必要技術的なところがあり、卍解に至らない者はまず隊長にはなれない(更木剣八は歴史上唯一の例外)。
卍解時の斬魄刀は、たいがい巨大で派手。中には卍解と同時に衣装が変化するものや、生物めいたもの、パッと見全く始解時と形状が変わらないものもあったりとバリエーションは実にフリーダムである。死神における切り札の代名詞であり、各キャラ、だいたい初卍解時には見開きででかでかとその威風を見せつけてくれる。
現在、本編で卍解を見せているのは以下の11人。剣八以外の護廷十三隊隊長、元隊長は習得しているはずだがなかなか見せてくれない。また、乱菊や弓親などの副隊長・席官たちの一部も、将来的に卍解を習得するような伏線をちらほらと見せている。
天鎖斬月
「てんさざんげつ」。主人公・黒崎一護の斬魄刀、「斬月」の卍解形態。
登場した中では、ギンの「神殺鎗」を例外として最小の卍解。通常、卍解は巨大なものになるが、例外的にこの卍解は巨大どころか以前の斬月より小さい、長く黒い刀身を持つがあくまで通常サイズの日本刀に変化し、一護自身は斬月本体が纏っていたコートを思わせる独特の死覇装を纏う。
小さな刀には「卍解としての力」が凝縮されており、それを用いることで卍解レベルでの高速戦闘を可能にする。つまり、身も蓋もない言い方をすれば、超スピード化という強化能力である。また、始解時の能力だった「月牙天衝」を放つことも可能で、その際には以前は白だった飛翔する斬撃が黒に染まる。
初登場はコミックス19巻、朽木白哉戦において初披露。白哉を倒すためだけに「転神体」を使った3日間の修行で習得した。主人公の卍解ということで、ジャンプ連載時はフルカラーで掲載。さらには、コミックス19巻でもこのフルカラー状態でそのまま載せられるという力の注ぎようを察することができる。また、この白哉との卍解同士の決闘は、ジャンプ本誌で開催された名バトル投票でも1位を獲得している。
しかし、その栄光もどこへやら。白哉戦直後に卍解発動中にも関わらず、藍染には片手で白刃取りされた上に腹をバッサリやられ、十刃にすら剣さえ抜かれずに戦闘に付いていくのがやっと。「マシになったのはスピードだけかよ!」とグリムジョーにも言われてしまっており、一護本人に対する評価に反して、インフレバトルに伴なう相対的な弱体化が進んでしまっている。ウルキオラとの戦いの頃になると、もう常に卍解してるのがデフォルトになっている有様である。市丸ギン戦では、逆に市丸に対して「一護の卍解程度で流血するな」という旨のコメントが多数寄せられる始末になっており、卍解最弱とさえ囁かれる程になってしまっている。
卍解とは少し違うが、「最後の月牙天衝」という隠された技が存在する。使用すると、死神の力や霊力を全て失う代わりに、一度だけ「使用者本人が月牙天衝になる」ことで能力が超強化され、衣装も卍解の死覇装から更に暗殺者を彷彿とさせるデザインのものに変化する。しかし、使うと自分が消滅するため斬月の方はあまり教えたくないらしい。
狒狒王蛇尾丸
「ひひおうざびまる」。阿散井恋次の斬魄刀、「蛇尾丸」の卍解形態。
巨大な蛇の骨を模した刀身を持つ剣が出現し、恋次自身は獣の毛皮のような外套を纏う。剣とは言うが実際の意味における刃は無く、恋次は骨の一本一本を「刃」と呼んでいる。攻撃方法は頭部から繰り出される牙や、その巨体を利用した圧殺攻撃である。刃節(関節)は恋次の霊圧で接続されており、本人の意思次第で切り離しも可能。また、その間はバラバラになった刃をある程度自由に操ることができる。
蛇尾丸と同じく、「伸びて曲がる剣」という特性は共有しているが、蛇尾丸はまだちゃんと「剣」であったのに対し、こちらはもう単に「長くて大きい骨」である。こう言うと身も蓋もないが、巨大な質量と圧倒的なリーチ、応用性の高さは目を見張るものがあり、戦いでも当然恋次の主力となり、活躍している。しかし、卍解を覚えたての恋次には少々荷が重いものでもあり、「巨大さ故に使いこなすには更なる修練が必要」という卍解の弱点がかなり強く出てしまっている。
作中2番目に登場したのがこの卍解である。いちばん最初のマユリ様よりはマシかもしれないが、当時「卍解習得者=隊長」というのが常識化していたのに対し、フラグはあったとは副隊長である恋次がいきなり卍解を発動させたのはやはり度肝を抜かれた。ただし、この時交戦していた白哉に対して数々の優位発言や卍解先行発動など、おびただしい数の負けフラグを立て、やっぱり負けるというどうしようもない立ち位置を確立させるのに貢献することになってしまった。
大紅蓮氷輪丸
「だいぐれんひょうりんまる」。日番谷冬獅郎の斬魄刀、「氷輪丸」の卍解形態。
解放しても氷輪丸の刀自体は鍔が変わるだけだが、日番谷の身体が氷の龍に覆われ、氷の翼、爪などが現れ背後には4枚の花弁を持つ花をあしらった氷細工が3つ出現する。
大幅に氷輪丸の持つ氷の力が増幅される。また、氷の翼で空を駆け、空中性能が段違いに上昇する。大量の氷柱で敵を閉じ込める「千年氷牢」、大量の氷柱の矢を放つ「群鳥氷柱」など、技も多彩である。
まだ幼い日番谷の身体には卍解はかなり負担がかかり、その使用にはかなりの制限がかかる。氷細工の花は卍解持続のリミットカウンターとなっており、限界時間まで12枚の花弁が1枚ずつ散っていく。これは日番谷が卍解で戦っていくことの不利の証明でもあるが、反面、ここからまだ成長の余地があることも表している。自分の力の時間制限をわざわざ敵に知らせる利点がまるで分からないが、まぁ多分出てしまうんだろう。
初登場はコミックス20巻、藍染の裏切りが判明し、血に倒れる雛森に激昂した際である。普段クールだが雛森が絡むと子供らしくあっさりとリミットブレイク、卍解するが、直後、あっさりと藍染に破られる。まさに秒殺であった。
と、最初こそ不名誉だったが、その後破面戦においてちょくちょく発動。勝ち星を挙げる確率は割と高く、十刃のNo.3であるハリベルとも張り合ってるが、誰が相手でも最初は必ずと言っていいほど苦戦する。このため勝ってるのに弱く見えたりもする、戦闘能力番付とかやると評価が微妙になりそうな卍解である。
千本桜景厳
「せんぼんざくらかげよし」。朽木白哉の斬魄刀、「千本桜」の卍解形態。
斬魄刀を地面に向けて落とすと同時に解放。落ちゆく斬魄刀は地面に吸い込まれるように沈み、直後、白哉の背後から大量の巨大な刀の刀身が生え、それが塵のように舞って散る。 「目に見えないほど小さい千本の刃」が能力である千本桜の刃がさらに増え、総数・億を越すほどの膨大な刃を出現・操作する。
見えない刃で斬りつける本来の用途以外にも、刃を圧縮して殺傷力の高い剣を造り出したり、相手を無数の刃で球状に囲んで逃げ場を無くしたりと非常に応用が効く。
上記にもあるが、卍解を習得した一護との一騎討ちは本作屈指の名バトルである。
金色疋殺地蔵
「こんじきあしそぎじぞう」。涅マユリの斬魄刀、「疋殺地蔵」の卍解形態。
解放すると…何といえばいいのだろう。巨大で、赤子と芋虫をくっつけたような不気味な生物っぽいものが出現する。周囲100間(約182M)にマユリの血から精製された致死毒の霧を撒き散らす。毒は即効性ではないが、少しでも吸うと時間をおいて確実に死に至る。この毒はマユリとその娘であるネムには効かず、またネムは解毒剤を所持している。この巨大な本体は胸から剣山を生やすことができ、巨躯を利用した質量攻撃も可能。
致死毒の配合が毎回変えてあったり(というかマユリの血から出来てるって時点で刀かどうか怪しい)、もし歯向かったら自爆するよう仕掛けてあったり、マユリの物らしく彼の魔改造の手にかかっている。他にもどんな仕掛けがしてあるか知れたものではないが、まあいい意味で我々の期待を裏切るロクでもないものであろう。
何気に作中最初に登場した卍解である。マユリがまだまだ目立たない当時的には「ポッと出」の敵だったこと、あまりに予想外な形状と切り札というには地味な能力、そして何より、まだまだ他の目立つ、人気の隊長たちが控える中、よりにもよって、この涅マユリが卍解を使った「お前かよ!!」という衝撃など、数々の「予想外」から読者たちは度肝を抜かれた。いろんな意味で「卍解」に抱いていた幻想をぶち殺された一件であった。
龍紋鬼灯丸
「りゅうもんほおずきまる」。斑目一角の斬魄刀、「鬼灯丸」の卍解形態。
卍解すると、左右で形の異なる巨大な武器に、それぞれの柄尻から伸びる鎖に繋がった巨大な斧が出現する。この斧はほぼ常に一角の背後にあり、一角自身は基本的にこの斧に繋がれた武器を両手に持った二刀流で戦う。だが、この斧自体を掴んで武器を振るうことも可能。
斧には龍を象った彫り込みがあり、ダメージを与える・受けるなどの戦闘の激化につれて赤く染まっていく。卍解した時点では半覚醒状態で大した力を放たず、武器自体の強度も脆い。しかしこの彫り込みが赤く染まるほど覚醒度が上がり、霊圧が上昇していく。そして最終的に龍が赤に染まりきったとき、その一撃は最強のものになる。その攻撃力は凄まじく、破面の鋼皮(イエロ)を貫き、作中では初めて破面を打ち倒すに至った。その直後に日番谷や卍解すらしていない乱菊が限定解除ののちあっさり破面を倒してることには、あまり突っ込んではいけない。あれだ、一角も限定を受けてたんだよきっと。三席だけどな!
一角談、「俺と違ってのんびり屋」。恋次と同じく卍解使いとしてはまだ錬度が浅いようで、まだまだ隊長たちのもには及ばない。さらに、一角自身が剣八の元で戦って殉じることを望み、注目されて持ち上げられることを嫌うためにあまり卍解を好まず、弓親と恋次以外の人間の前ではその存在を明かすことすらしようとしない。が、空座町防衛戦ではその存在を隠そうとする余り卍解をしないまま敗北、防衛目標である「柱」を破壊されたため射場さんに怒られた。当然であろう。
恋次という前例はあったが、隊長以外が卍解を使えたということでやはり衝撃が走った。ちなみに、現在でも隊長・元体長以外で卍解が使えるのは一護、恋次、一角の三人だけである。
黒縄天譴明王
「こくじょうてんけんみょうおう」。狛村左陣の斬魄刀、「天譴」の卍解形態。
巨大な鎧武者が出現し、狛村の動きと連動して剣を振るう。現在ではそれなりの数がある卍解の中でも最大のものであり、スーパーロボットなんかを想像させる超巨体である。それこそ金色疋殺地蔵が本当に赤子に見えるレベルであり、本当に扱いきれているのか心配になる程のものである。
初登場は剣八戦でだが、発動とほぼ同時に双極での事態が動いたためにそのまま戦線離脱。その後、藍染の謀反時には一護と恋次の危機の際に追い付き今度こそその強さを魅せてくれるかと思いきや、藍染の鬼道であっさりと使い手である狛村もろとも倒されたために強いんだか弱いんだか長らくわからなかった。
空座防衛戦で久々に登場。やはり地味にいきなり発動したが、今度はあの一角を倒した相手を一撃で踏み潰した。射場曰く、「(一角に向けて)お前の卍解とは違うじゃろう」とのこと。
清虫終式・閻魔蟋蟀
「すずむしついしき・えんまこおろぎ」。東仙要の斬魄刀、「清虫」の卍解形態。
解放するとドームが出現し、東仙と敵を覆う。その内部に存在する者は視覚、聴覚、嗅覚、霊圧感知能力を奪われ、ほぼ完全に戦闘状況の把握が不可能になる。そして、「清虫」本体に触れている者のみ、この感覚制限から免れることができる。
相手にもよるが、発動してしまえば敵は何もできなくなりその間嬲り殺せるという強いというよりは卑怯な能力。しかし、斬るのも斬られるのも好きな戦闘狂剣ちゃんにあっさり破られてしまう。
元々卍解の中では不遇だったが、使い手である東仙がさらに虚化と帰刃を習得し、そっちを気に入っているためついに再登場せずに東仙が退場してしまった。
雀蜂雷公鞭
「じゃくほうらいこうべん」。砕蜂の斬魄刀、「雀蜂」の卍解形態。
解放すると、蜂の腹部を彷彿とする棒状のものが右腕から肩を覆うように出現する。この武装、始解である雀蜂のような刺突武器でも殴打武器でもなく、その実、超大威力を発揮するミサイルである。命中すれば対象は跡形もなく吹っ飛び、一撃で倒せるあたりある意味「弐撃必殺」の雀蜂の卍解に相応しい。
あまりの衝撃に、発射する砕蜂自身も何らかの方法で地との固定が必要であり、さらに負担も大きく、三日に一度撃つのが適正な使用量である(ただし無理はできる)。ただでさえリスクがでかいのに、隠密には似合わず、さらには他の卍解に負けないどころか圧倒的なほどの派手さから砕蜂からは使用が好まれない。
言葉だけではこんなに強そうだが、実際は十刃No.2のバラガンに対し、無理を押し切って二度もズドン。二回目はちょっとだけしかダメージを与えられず、一回目は無傷だった。相手が悪いのか、卍解が悪いのか。
ちなみに、雀蜂雷公鞭初登場はコミックス42巻。その前の卍解お披露目は一角の龍紋鬼灯丸の23巻。実に19巻、約4年ぶりの卍解お披露目である。
神殺鎗
もう少し具体的に説明すると、始解状態で刀100本分伸びる「神鎗」が、卍解すると伸びる長さが13kmになる。さらに、その刀身が伸び縮みする速度は高速戦闘が得意な一護にも全く映らないほど速く、その速さなんとマッハ500。音速の500倍で自在に刀身を伸び縮みさせる「最速の斬魄刀」。「鎗」の名を冠すように、刀として斬るより、猛スピードで繰り出す突きの方が圧倒的な脅威となる。
しかし、その他追加効果や強化、形状変化などは一切なく、卍解してもパッと見はこじんまりとした脇差のままであり、能力も13kmでマッハ500とはいえ伸びるだけである。
ちなみに、戦闘力についてあれこれ言われている一護とはだいたい互角の戦闘を繰り広げている。
登場するやいなや、速攻でネタにされ、連ねてギン自身もネタにされている。今や普通に「13km」という大百科記事が存在する始末。彼らのこれからは、久保氏の実力にかかっている。
「13kmや」
とのことだったがホントはそんなに長く伸びないしそんなに速くないらしい。本来の能力は刃の内側に細胞を破壊する猛毒を持ち、伸縮の際に一瞬だけ塵になるとのこと。ていうか今更だけど死神とか虚とかも細胞でできてる生き物なんだ?
鐵拳断風
「てっけんたちかぜ」。六車拳西の斬魄刀、「断地風」の卍解形態。
解放すると、巨大なナックルダスターを中心にした鎧を纏う。…が、判明しているのは名前と形状だけ。拳西が卍解を開放した途端に場面が変わってしまい、活躍する間もなく舞台袖へフェードアウトすることになった。ずっと後になって彼と戦っていたワンダーワイスがほぼ無傷で登場したため、見せ場も無いままやられてしまったものと思われる。
今のところ、仮面の軍勢で唯一判明している卍解。「仮面の軍勢かませ犬疑惑」が加速する中、他のメンバーの卍解も早急に求められる。
ちなみに、過去編における虚化拳西の姿は、この卍解の形に酷似している。どうやらあの時、正気かどうかはともかく、とにかく拳西は本気だったらしい。
関連項目
http://dic.nicomoba.jp/k/a/%E5%8D%8D%E8%A7%A3


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リビジョン番号: 1436982
読み:バンカイ
初版作成日: 10/05/12 02:19 ◆ 最終更新日: 12/02/11 16:10
編集内容についての説明/コメント: 「ハァ?刀?」とか言いたくなるような代物ばかりである。を削除。理由はネガっぽいため。
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