卒とは、以下のことを表す。
漢字として
- 意味
- 〔爾雅・釈詁〕には「卒、盡くるなり。已むなり。死なり。」とある。
- 字形
- 衣の襟元を閉じた象形で死者の着る衣服とする説、襟元に印をつけた指事説がある。
- 〔説文解字・巻八〕は「隸人の給事せる者の衣を卒と爲すなり。卒は、衣に題識有る者なり」とあり、召使いとされた奴隷の着る服のことで、字は衣に標識をつけたものとしている。
- 音訓
- 音読みは、1.の場合、ソツ(漢音)、ソチ(呉音)、2.の場合、シュツ(漢音)、ソツ(慣用音)。訓読みは、にわかに、しぬ、おわる、ついに。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校5年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。
- 1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 声符
- 卒を声符とする漢字には、倅、啐、崒、悴、捽、淬、猝、萃、晬、𣨛、焠、𤭢、窣、碎(砕)、粹(粋)、翠、誶、踤、顇、𪘧などがある。
- 語彙
- 卒去・卒遽・卒業・卒伍・卒荒・卒哭・卒史・卒爾・卒寿・卒然・卒卒・卒中・卒倒・卒塔婆・卒年・卒迫
異体字
- 䘚は、〔玉篇〕が本字とする異体字。Unicodeにも異体字とある。
- 卆は、〔字彙〕に「卒俗字」とある異体字。JIS X 0213第一水準。
- 𠥾は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。〔字彙補〕には「猝急なり」とある。
- 𨒳は、〔竜龕手鑑〕に〔旧蔵〕に見られるとある異体字。
卆
- Unicode
- U+5346
- JIS X 0213
- 1-50-32
- 部首
- 十部
- 画数
- 4画
- 1
- 0pt
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