単艦放置とは、ブラウザゲーム「艦隊これくしょん」に登場する、提督達の嫁自慢ちょっと嬉しい出来事である。
概要
「艦これ」の対戦メニューの1つに『演習』という、他の提督(プレイヤー)の艦隊と戦闘を行うシステムが存在する。これは、選択された[1]提督の第1艦隊と模擬戦闘を実施する事で経験値を得る事ができるもので、通常の戦闘とは違い戦闘ダメージが発生しないお得なシステムである。勿論、「他のプレイヤーの第1艦隊が戦闘相手」という仕様上、あなたの艦隊の第1艦隊もちょうど今リアルタイムで、艦これにログイン中の提督のうち誰かの対戦相手となっているかもしれない。自分の艦隊が演習相手に選ばれた時は「××提督との演習で勝利(敗北)しました」というログが表示されるが、修理完了や遠征帰投のログにたやすく流されてしまうため確認することは難しい。
「模擬」とはいえ戦闘であるため補給が必要だが、入渠によるHP回復が不要である上に演習相手のレベルが高ければ高いほど経験値も沢山もらえる。このシステムを利用して、提督によっては執務室を離れてログアウトしていたり、出撃したくても資源を溜めていて出撃できない間、第1艦隊をお気に入り(たいていは高レベル)の艦娘1人或いは2人程度に編成する事で演習相手を勝たせやすくしている場合がある。相手がケッコンカッコカリ済の艦娘であっても6隻総がかりで挑めばなんとか勝てなくはないし、相手が駆逐艦や軽巡洋艦ないし潜水艦であれば準備さえ整えれば割と楽に勝利できる。そして経験値もガッポリ儲かる上に演習系のクエストも消化でき、デメリットはほとんどない。
基本的に第1艦隊を海域攻略のためのガチ編成にしている提督が多い中、いわば提督達にとっての1種のボーナスステージのようなもので、出会ったらラッキーと考えていいだろう。中には他提督への厚意として、わざと単艦放置している人もいるので感謝しながら胸を借りよう。初心者や低レベル艦でも勝ちやすいように大鯨や明石などの高レベル非戦闘艦を置いててくれたり、空母の装備を全部機銃にして浮き舟同然にしてくれる人も存在する。
単艦放置と似たような例として、オリョールクルージングなどを実行中と思われる潜水艦だけの艦隊と出会う事も少なくない。駆逐艦や軽巡、及び航空戦艦にとっては稼ぎどころになるので対潜装備を持てる限り搭載して挑みたい。
以下に、いくつかの種類の単艦放置(単艦でないものも含む)に関して記述する。
高レベル艦の単艦放置
艦隊のトップエースを1隻ないし2隻のみ配置する。経験値を稼ぐ目的での演習ならばこの上ない御馳走、もといサービスとなる。
戦艦や空母など高耐久力の艦が相手でも、例えレベルの差が倍以上開いていたとしても、総がかりで挑戦すればだいたいなんとかなる。
旗艦と2番艦の平均レベルで経験値が決定するので、編成する場合は(多少の誤差程度ではあるが)1隻のみの編成よりは、レベルが高い艦を2隻並べた方が経験値も多くなる。そのため、艦隊のトップエースとナンバー2を配置したり、関連の深い2人(長門&陸奥、赤城&加賀、etc...)でまとめられている場合もある。ちなみに、レベル150の単艦放置相手にS勝利+旗艦がMVPを獲得した場合の経験値は約2500である。
稀に、放置ではなくキラ付け出撃中という場合もあり、高レベルの旗艦に低レベルの随伴艦が1~2隻ほどで編成されている場合もある。こちらの場合は出撃が終了次第すぐに変化する可能性もある。駆逐艦単艦狩りだヒャッハー!→ガチ艦隊でした、ということはままあるため、演習開始前に編成が変化していないか確認することをお勧めする。
低レベル艦の単艦放置
レベル1~「低レベル」(基準は提督個々人による)の艦が1隻のみである編成。獲得経験値は少なめ[2]であるが、簡単に勝利できるのが利点。レベリングを行いたい艦を連れて来るほか、遠征要員の艦娘を連れてきてS勝利すれば6人一斉にキラキラ状態になれるので、出撃させてもなかなかMVPが取れない未強化の艦娘を戦意高揚状態にするのに利用できる。ただしこの方法でキラ付けを行った艦は、1回の遠征や出撃でキラキラ状態から元に戻ってしまう上、いわゆる「重ね付け」に比べて戦闘能力向上は認められないので注意が必要である。キラ付けの詳細については個別記事を参照のこと。
潜水艦のみの艦隊
オリョールクルージングの普及に伴い見る機会が増えた艦隊編成。当然ながら潜水艦のみが相手なので、戦艦や正規空母、重巡洋艦は手も足も出ない。そのため、駆逐艦や軽巡洋艦に対潜装備を搭載させ、軽空母の場合は対潜に優れる艦載機を装備、航空巡洋艦や航空戦艦には水上機を持てるだけ装備させる。とりあえず旗艦にソナーと爆雷ガン積みすればMVP間違いなしですぞwwww
陣形は勿論単横陣。戦艦(航空戦艦)を編成に組み込めば、戦闘時に攻撃が二巡するのでより確実に勝ちやすくなるが、3隻程度が相手であれば戦艦の代わりに育成したい艦を入れてもよいかもしれない[3]。
もし昼戦で決着できなかった場合は、夜戦に突入してもほぼ無駄である。潜水艦が相手の場合は夜戦に持ち込んでも全くという程ダメージが入らない上に、大抵は相手から魚雷を撃ち込まれてこちらの被害が増大するだけで終わるので、潜水艦相手に夜戦を挑む必要は無いと思われる。もっとも、対潜攻撃の機会は最大12回(編成が航空戦艦+対潜可能艦×5の場合)あるので、潜水艦隊相手に夜戦までかかることはよほどの不運がない限りないであろう。
なお、演習で陣形を選べるようになったのは2013年11月27日のアップデート以降。それ以前は対潜が低下する単縦陣でしか出陣できず、勝利すら非常に困難(相手の雷撃を回避した上でカスダメージを与えてなんとかB勝利がやっと)だったため、嫌がらせ編成と呼ばれることもあった。演習の仕様変更で大きく立ち位置が変わった艦隊といえる。
旗艦明石の艦隊
2014年春イベントでの工作艦明石の実装により、旗艦明石+随伴艦として放置される編成が多くなった。随伴艦が高レベル戦艦や正規空母であった場合正面から打ち勝つのはなかなか難しい。しかし、旗艦の明石自身は攻撃・防御・回避能力いずれも優れているとは言えず、重巡以上の艦であれば攻撃が当たれば中破~撃沈判定を得ることはたやすいであろう。艦これの戦闘システムでは相手旗艦だけでも撃沈できれば自分の艦隊がいくら被害を得ようがB勝利を得られるため、明石に攻撃が当たることを願えばジュウコン艦隊相手であっても勝利のチャンスはある。
嫌がらせ編成
単艦放置とはまさに対極の存在と言える編成。一般的には旗艦と第二艦が低レベル、第三艦以降が高レベルの艦隊がこういわれる。この艦隊だと勝つのが難しい上に、勝ったとしても経験値は雀の涙となるためである。
また、潜水艦のみの艦隊も上述のとおり昔は嫌がらせ編成でその後扱いが180°変わったのだが、「迎撃!霧の艦隊」開催中はイオナを艦隊に編成するという嫌がらせもあった。
最後に
そんなわけで、普段単艦放置のお世話になっている提督諸氏も、出社時や外出時及び就寝時など長時間に渡り放置する場合にでもぜひ試してみては如何だろうか。
なお、演習時に相手が単艦じゃないからと文句を言うのはお門違いである。単艦放置はエチケットでも何でもない。
そもそも、誰に・いつ演習を挑むのかは相手ではなく提督に委ねられているのであり、旨みのない編成だと思ったらしばらく見送って後で編成が変化していないかを確認した方がよい場合もある。中には、演習に勝って経験値を稼ぐことよりも「精鋭艦隊同士が本気でぶつかり合う艦隊決戦こそが演習の醍醐味」と考える提督もいるし、勝てないからと言って演習を諦める必要も無いのである。仮に相手とレベルの差や戦力差が開きすぎているとしても、演習の場合は敗北してもそれなりに経験値はもらえるので負け戦上等で挑戦するのもいい。単艦駆逐艦相手でも負けるときは負けるし。
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関連項目
脚注
- *獲得戦果が自分よりすぐ上の提督である場合が多い。
- *「少な目」とは言うが、レベル30程度であればあの5-5の1戦分とほぼ同じくらいの経験値を労せず獲得できる。
- *ただし、3隻未満の潜水艦隊は単縦陣に設定される=雷撃が刺さった場合対潜艦が中大破して仕留めきれない場合もあることには注意したい。
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