厳とは、東アジアの人名である。
人名
日本、中国語圏で男性の名前に用いられる。また中国語圏、朝鮮に厳姓がある。後漢の明帝の諱が荘であったため、荘姓が厳姓に改めたことがあった。
- 高山厳(1951年 - ) - 日本の歌手
- 李厳(? - 927) - 後唐の武将
- 厳光(前39年 - 41年) - 後漢初の隠者
- 厳綱(? - 192年) - 後漢末の武将
- 厳虎(? - ?) - 後漢末の武将。厳白虎
- 厳輿(? - ?) - 後漢末の武将。厳虎の弟
- 厳嵩(1480年 - 1567年) - 明の政治家
- 厳家淦(1905年 - 1993年) - 台湾の政治家
- 厳浩(1952年 - ) - 香港の映画監督
架空のキャラクター
漢字として
厳
- Unicode
- U+53B3
- JIS X 0213
- 1-24-23
- 部首
- ⺍部
- 画数
- 17画
嚴
- Unicode
- U+56B4
- JIS X 0213
- 1-51-78
- 部首
- 口部
- 画数
- 20画
- 意味
- 厳は新字体で、旧字は嚴。
- 厳格、敬う、尊い、重々しい、いかめしい、戒める、強い、事態の差し迫った、寒さが厳しい、父親、衣裳、という意味がある。
- 字形
- 形声で声符は𠪚(ゲン)。〔説文解字・巻二〕には、「教命急なるなり。吅に從ひ𠪚聲」とある。𠪚は嚴の初文。
- 白川静によれば、金文では敢、𠪚、嚴を同じ意味で用いられ、敢は匂い酒を灌いで清め、神を迎える準備をする儀式を表す字。𠪚は廟屋でそれを行うこと。嚴は、𠪚に祈りのための器を二つ置いた字。金文では、嚴の上の口が三つになっていることもある。厳は、金文では神霊の威厳の荘重であることをいうのに使われているという。
- 音訓
- 音読みはゲン(漢音)、ゴン(呉音)、訓読みは、きびしい、いかつい、おごそか、いつくし、つつしむ。名のりに、いず・いつ・いつき・いわ・かね・たか・つよ・ひろ・よしなどがある。
- 規格・区分
- 厳は常用漢字であり、小学校6年生で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 嚴は人名用漢字である。JIS X 0213第二水準。2004年に参考字体から格上げされた。
- 声符
- 厳(嚴)を声符とする漢字に、儼、巖、㘙、礹、䉷などがある。
- 語彙
- 厳戒・厳格・厳寒・厳禁・厳刑・厳譴・厳酷・厳重・厳選・厳冬・厳密・厳律
異体字
関連項目
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- 0pt
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