曖昧さ回避
- 大口は叩くが虚勢を張っているだけで実態が伴わない人物のことを指す言葉として使われる言葉。「言うだけ番長」とも。本記事は主にこちらを説明する。
- CGアニメ『てさぐれ!部活もの』第10話に登場するエピソード。他回と異なり10話は、同じ石舘光太郎監督のアニメ『gdgd妖精s』を思わせる異色の展開となっている。[1]
概要
1960~70年代に少年漫画雑誌に連載された梶原一騎原作・荘司としお画の漫画『夕やけ番長』のもじり。つまり「夕やけ番長」に響きがより近い「言うだけ番長」の方が先に生じた言葉で、「口だけ番長」の方はそこから派生した言葉なのではないかと思われる。
いつ頃からある言葉なのかは不明瞭。上記の漫画作品連載開始後のいずれの時点で生まれてもおかしくはない。
国立国会図書館デジタルコレクションで「言うだけ番長」を検索すると、少年漫画雑誌『少年キング』の「1986年 No.15 8月8日号」(※実際の発売日は1986年7月18日)にこの言葉が掲載されていたらしいことがわかるので、少なくとも1986年には存在していた言葉ではある。
さらにこの言葉を有名にしたのは、プロレスラーの前田日明による、同じプロレスラーの長州力を批判した発言である。1987年[2]に、長州力について「言うだけ番長」だと評したとされる。
2012年には、産経新聞が政治家(当時の民主党政調会長)「前原誠司」のことを繰り返し(16回)「言うだけ番長」と批判し、これを不快に思った前原誠司が産経記者を会見から排除する、という騒動が起こった。[3]
この時、上記のような「1980年代から使われていた言葉である」といったことは多くの人から忘れ去られていたものと見え、インターネット上のぽんこつ辞書サイトでは「前原誠司を指して産経新聞が造った言葉」的な説明をしていることもあった。
- ニコニコ大百科:そう、ここだ。「前原誠司」へのリダイレクト(転送)記事として2012年2月24日に単語記事「言うだけ番長」が作成されたが、その時の編集コメントは「産経新聞が命名した前原誠司の蔑称」というものだった。
- 新語時事用語辞典:2012年2月24日付の記事「言うだけ番長」にて、「産経新聞社による造語」と明記してしまっている。2023年1月14日現在時点でもそのまま訂正されていない。
関連項目
脚注
- *石館氏のコメントに「この回の台本は実は別の作品向けに書いたものだったんですよ」とある。『てさぐれ!本もの てさぐれ!部活もの公式ファンブック』より
- *同年10月25日の発言であると記すウェブサイトがいくつかある(例1、例2)
- *飯間浩明『辞書には載らなかった不採用語辞典』2014年
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