『名を冠する者たち』とは、ゲーム『ゼノブレイド』(Wii:2010年発売)で流れるBGMである。
概要
穏やかではない曲。(→穏やかじゃないですね)
主にユニークモンスター(フィールド上を徘徊する強力な敵)戦で流れる。たまにイベント戦でも流れる。
シンボルエンカウント式であるゼノブレイドでは、フィールド散策時に時折固有の名前つきのモンスターに遭遇する事がある(タイトルの由来)。このユニークモンスターは、そのときの装備で頑張れば勝てるレベルの個体から、シナリオ中標準レベルを完全に無視した強さの個体(場合によってはラスボスより強い)までさまざま闊歩しており、この曲が流れたのを切っ掛けに命懸けの逃走劇が始まったり、雑魚狩り中に突如この曲が流れたかと思ったら一撃で全滅したりと、プレイヤーにとっては多分にトラウマ要素を孕んでいる曲である。
上述の通り流れた瞬間に絶望を誘うイントロだが、「瞬殺されなければ勝てる見込みがある」という戦闘仕様上、プレイヤー間では「曲のサビまで聞けたら勝てる」とも言われており、曲調もそれにリンクしてイントロからサビにかけて逆にこちらが攻勢に出たように展開していくため、臨場感溢れる屈指の“燃え”を味わう事ができる一曲になっている。
シナリオ上で流れる場合は、強敵に対して勝機が伺えたり、主人公が劣勢を覆す、といった場面で流れる事が多く、熱いシーンを更に盛り上げてくれる。
多くのドラマを生み出した燃え曲にしてトラウマ曲、という事でゼノブレイドのプレイヤーにとっては色んな意味で印象深い曲。ゼノブレイドの中ではトップクラスの人気曲となっており、『みんなで決めるゲーム音楽ベスト100』第4回では初登場ながら上位に食い込み、第5回では一位を獲得した。その後も上位に頻出している。
なお、『処刑用BGM』の記事では処刑するときにも処刑されるときにも使える汎用曲として紹介されている。
ニコニコではこの楽曲を使用した手描きMADが「名を冠してシリーズ」として派生している。また界隈では一時期どういう訳か当時の任天堂社長いわっちこと岩田聡の登場曲とされていたこともあった。
シュルクが参戦した『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』にも原曲が収録されており、曲のワンフレーズをアレンジしたものがシュルク勝利時のファンファーレとして使用されている。
のちに発売されたリマスター版『ゼノブレイド Definitive Edition』(Switch:2020年)では、セルフカバーというべき再録版が使用されている。原曲と楽曲構成は同じだが、元と比べるとストリングスとホーンの存在感が増したアレンジになっている。ゲーム中原曲・アレンジ版は切り替え可能なので、お好みのほうで。
同系統の楽曲として、『ゼノブレイド2』ではユニークモンスター戦に曲が2つ用意されている。一つは「行く手を阻む者たち」。作曲はACE。エレキギターが主体のどちらかと言えばユニークの脅威を押し出したような曲調で、グーラ領やインヴィディア烈王国でのユニーク戦で流れる。もう一つは「さらに名を冠する者たち」。作曲は平松建治。曲名の通り「名を冠する者たち」を意識したような曲調で、スペルビア以降のユニーク戦やシナリオ上の強敵や一転攻勢する際に流れるなども前作のそれと同じである。
外伝作である『ゼノブレイドクロス』ではユニークモンスターではなくオーバードと呼ばれる特殊なモンスターがいるが、そちらでは「Uncontrollable」というボーカルデュエット式のBGMが流れる。作曲は澤野弘之でボーカルはmpiと小林未郁。
『ゼノブレイド3』では「名を冠する者たち ~ FINALE」という曲が登場。物語の重要な要素である笛の音色が特徴的で、さらにモンスターのHPの減り具合によって曲調が変わっていくインタラクティブミュージックの形式をとっている。
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