和久井大輔(わくい だいすけ)とは、小説・アニメ版『Another』の登場人物である。
概要
夜見山北中学三年三組のクラスメイトの一人。出席番号は28番。
喘息の持病があり、病弱である為か男子生徒の中でも特に肌が白い。細目が特徴で、目が開かれたのは久保寺先生が自殺した時にショックを受けたシーンのみである。設定資料集によると身長は178cm。意外にもクラスメイトの中で最も背が高い。
席は榊原恒一の直ぐ前で、気胸を煩ってる恒一から密かに仲間意識を持たれていた。パチンコ版の座席表のキャラクター紹介では、実は和久井からも呼吸器系の病を抱えている恒一に親近感を抱いていた事が判明する。病を押して合宿にも参加するが、赤沢泉美が見崎鳴を詰問して、勅使河原直哉がそれに反論する険悪の雰囲気の中で、喘息の発作を起こして倒れてしまう。所がこの日に限って、吸入薬の予備を持ち忘れてしまい、電話等の連絡回線が全て使えない事が発覚。誰もが心臓発作で落命した高林郁夫の悲劇を思い起こしながら、千曳先生の車に乗せられ病院へ搬送された。
しかし、これが彼の運命を大きく変える事となる。この数時間後、生徒同士の同士討ちや、管理人妻の発狂と放火で、合宿に参加したメンバーの多くが犠牲となってしまう。もし吸入薬が残っており、体力の無い彼がこの場に留まっていたら、命を落としていた可能性が高い。幸いにも病院の処置で事なきを得た彼は、皮肉にも喘息の発作のお陰で命拾いをしたのである。その後、体調を回復した和久井は、倒れた時に介抱してくれた恩人で、合宿で重傷を負った前島学の見舞いに駆けつけたのであった。
死亡フラグを逆に生存フラグに変える等、有田松子と並んでAnotherモブキャラの中でも強運の持ち主と言える人物(アニメ版のオリキャラである有田に対して、原作とアニメ版の二作品で助かっている彼はより運が強い)。しかし、同様に持病を持っており、そのまま死んでしまった高林の件を考えると、『Another』の死亡フラグと生存フラグは表裏一体と言えるのかもしれない。
尚、漫画版では後ろ姿で1シーンのみの登場に留まっており、合宿に参加したかどうかは不明。赤沢さんと勅使河原の口論の最中に発作を起こすのは、恒一自身となっている。
また、実写映画版では“和久井桜子”という女子生徒が登場する。だが、キャラ設定に共通点は全く無く、事実上・苗字が同じなだけの別人である。
関連項目
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