和実ゆいとは、『デリシャスパーティ♡プリキュア』の主人公である。
概要
プロフィール | |
性別 | 女 |
所属 | 私立しんせん中学校 |
種族 | 人間 |
誕生日 | 8月31日(野菜の日) |
学年 | 中学2年生 |
星座 | 乙女座 |
身長 | 155cm 165cm(変身後) |
声優 | 菱川花菜 |
おいしーなタウン在住の中学2年生の女の子。家は母のあきほ(CV:中村千絵→恒松あゆみ[1])が定食屋の「なごみ亭」を営んでおり、父のひかる(CV:木内秀信、実は婿養子で旧姓は潮田)は漁師として遠い海にでている。パパンと同じ名前である数作前の主人公の中の人は思わず「キラやば〜っ☆」と反応してました。
あずき色のセミロングヘアで両サイドはピンクのリボンで結ったツーサイドアップ。ピンクのワンピースの上に薄ピンクで左胸におにぎりのマークが入ったベストを着ている。夏服は胸元に濃いピンクのリボンがあしらわれたピンクの半袖ワンピース。
性格はのびのびとして真っ直ぐ元気。何より運動神経抜群で力持ち。倒れていた大の大人のローズマリーを米俵のように右肩に軽々と担ぎ上げるほど。驚きなのは自分そっくりのイースキ島の王女マイラと入れ替わったときに誘拐されてしまったのだが、この時自分を縛ったロープを自らの怪力(しかも変身前)で引きちぎった。変身しなくてもゆりさんみたいに十分戦えるんじゃね?運動面では学校では運動系部活の助っ人もすることも。……なのだが、すぐにお腹を空かせてしまい、「はらペコった~!」と言ってしまう。燃費悪いっすね。そんな物だから食べることが大好きで、生野菜が好物。美味しかったり喜んだりすると「デリシャスマイル~!」と言う事も。
もっともまだ中学生だから仕方ないとは言え、色気より食い気優先で、芙羽ここねに出会うまで化粧などもしたことがなく、また幼なじみの品田拓海がゆいに惚れていることに気づかないどころか、拓海が他人から告白されているのを見てもぽかーんと見ているだけと、恋愛関係に関しては鈍感であったりする。拓海は苦労しそうだ。
なにより祖母のよねからの「ごはんは笑顔」という言葉を大切にしていたりする。というか祖母から教えられたことを「おばあちゃんが言ってた」と引用したりするし。勉強が不得手ゆえか時々「失敗はすいとんのもと」「同じ浜のごはんを食べる」と言い間違えるが。ついには優れた料理の腕前を持つどっかの男よろしく人差し指たてながら言い始めたよこの子。
そんなゆいだが、料理を大切にしているからか、小さい頃から料理の妖精レシピッピが見えていた。で、ある日盗まれた国の重要な宝レシピボンを探すためにクッキングダムからやってきたローズマリーと妖精のコメコメと出会うことに。と、怪盗ブンドル団のジェントルーがレシピッピを奪い怪物にしてしまう。ローズマリーは結界を貼って戦おうとする中、ゆいも無理やり入り込んでレシピッピを助けようとする。そんな彼女の「おいしい笑顔」を守る気持ちがコメコメと呼応し、覚醒することになる。
キュアプレシャス
-あつあつごはんで、みなぎるパワー!-
「おいしい笑顔で満たしてあげる!」
和実ゆいが変身するプリキュア。オールスターズ方式で70人目(オールスターズ映画のキュアエコーを含むと71人目)のプリキュアになる。
本作のプリキュアは、クッキングダムに伝わる伝説の戦士。今回はパートナーとなるエナジー妖精が姿を変えて変身アイテムとなるのだが、「プリキュア・デリシャスタンバイ!パーティGo!」の掛け声で変身が始まり、プレシャスのパートナー・コメコメは「おむすびフォーム」となって握られることで力を与える。
で、基本的に和食イメージであるため、ブーツが足袋状になっていたり、和服や割烹着の要素が見受けられたり、ピンク基調で有りつつも差し色で赤が入っていたりと、コスチュームのところどころに和のテイストが取り入れられている。メンバー共通でエプロンが着けられているのもポイント。髪はピンクのロングヘアで両サイドにはおにぎりっぽい三角形型のシニヨンとなっている。でも変身バンクの最後で稲を実らせるのは職人板岡錦さん(プレシャスで変身バンク10組目に到達)と言えどやり過ぎだと思います。
腕に付けているハートキュアウォッチが戦闘時のデバイスとしてだけでなく、クッキングダムとのビデオ通話機能やエナジー妖精の住処として、またレシピッピの探知や回収などにも使われる。ちなみにカメラ内蔵で玩具にもカメラ機能&二次元コード読み取りによる機能追加要素が入っております。
決め技
- 500キロカロリーパンチ
- キュアプレシャスが放つパンチ。しっかりと腕に500の文字エフェクトも表示される。
- ちなみに500kcal(2.09MJ)はだいたいご飯1合弱(ペヤングの通常サイズが533kcal)。他のエネルギーに換算するとマグニチュード1の地震やTNT換算500g分(MK3手榴弾がTNT換算で300gなので1、2個分)相当の威力があると言うことになる。運動エネルギーに変えたらものすごいパンチ力になるので、食らったウバウゾーはたまったもんじゃないなこれ。
後には強化版の1000kcalパンチ、さらには2000kcalパンチも登場した。映画ではお子さまランチドレスで揃って強化したコメコメと一緒に2000kcalパンチをWで放つ合わせ技4000kcalパンチが炸裂。ついにペヤングペタマックス(4184kcal)の域にまで到達した。 - プリキュア・プレシャストライアングル
- キュアプレシャスの個人浄化技。ハートキュアウォッチを光らせ、両手で三角を作って光を放ちウバウゾーを浄化する。
- プリキュア・デリシャスプレシャス・ヒート
- 新アイテムハートジューシーミキサーを使った個人浄化技。ダイヤルをピンクに合わせ、「シェアリン!エナジー!ミックス!」と言いながら上部のレバーを4回押して光を混ぜ合わせてエネルギーをチャージし、銃のように構えて持ち手にあるハート型のトリガーボタンを押すことで光を放ち、ウバウゾーを浄化する。
- プリキュア・ミックスハート・アタック
- ハートジューシーミキサーによる初期メンバー3人の合体技。ダイヤルをハートにあわせ、「トリプルミックス!デリシャスチャージ!」と唱えながら3人がレバーを操作、「プレシャスフレイバー!」「スパイシーフレイバー!」「ヤムヤムフレイバー!」と言いながらエネルギーチャージし、トリガーボタンを押して同時に発射する。
- プリキュア・ライト・マイ・デリシャス
- 今回の強化形態パーティアップスタイルによる4人+少女化コメコメの合体技。コメコメによって現れるパーティキャンドルタクトを持つとともにフォームチェンジし、ボタンを押してキャンドルに火を灯すとともに各自ハートを描き、「心をひとつに!プリキュア!ライト・マイ・デリシャス!」で放ってウバウゾーを囲んだ上でキャンドルの火を吹き消して浄化する。
- プリキュア・プレシャスエターナルドリーミア
- こちらは映画での強化形態お子さまランチドレスでの妖精3人も含んだ7人による合体技。パーティキャンドルタクトを使うのは変わらないが、7人の想いを結集させた上で光る結晶体を生み出して敵に放ち、中に取り込んだ上でプレシャスとコメコメがキャンドルの火を吹き消して浄化する。
余談
ゆいを演じる菱川花菜はデビュー2年目にしてプリキュアの主演を射止めている。しかもこれまでは端役が中心だったため、これが初主演どころか初の名有りのレギュラー出演作であり、アニメ以外のジャンルを含めても『東方ダンマクカグラ』の秋静葉(妹の秋穣子ではなく、姉の静葉)役以来2作目・2人目である。まさにオーディションで決まるプリキュアらしいシンデレラガールと言える。所属事務所的にも前々作の悠木碧、前作のファイルーズあいに続き、3作連続で旧プロ・フィット出身者が主演を射止めたことになる[2]。
それ以上に注目すべきはその年齢。2003年5月19日生まれであるため、放送開始時点は18歳の女子高生(その後4月より大学に進学)。これは伊瀬茉莉也(春日野うらら役)、福原遥(有栖川ひまり役)に続く3人目の高校生プリキュア声優になったとともに、これまでの最年少記録である福原をさらに下回るどころか、史上初の2000年代生まれのプリキュア声優の誕生ともなった。
2003年生まれという事は、2004年2月開始のプリキュアシリーズとは2003年度の同級生ということにもなり、遂にシリーズと同じ年齢の声優が大役を任されることになる。ちなみに菱川は保育園の頃に『Yes!プリキュア5GoGo!』を見て以来のプリキュアファンであり、『フレッシュプリキュア!』を見ていた当時は妹とおもちゃの取り合いをしていたとのこと。
で、2022年4月より初の冠レギュラーラジオ番組『菱川花菜のはなことば。』(文化放送超!A&G+)が始まったのだが、開始早々にして「大好きなのはお腹いっぱい食べること」「調子が良いとご飯3合くらいいけちゃう」「回転寿司で15皿食べた上に麺類までいった」と、演じる役とのシンクロ率が高い大食いエピソードを披露している。3合という事は500kcalパンチ3発撃てるな。あと小学生時代はサッカー少女で身体を動かすことが好きだった模様。この辺も共通している。
祖母についてのお話
おばあちゃんが言ってた。この節には『デパプリ』のネタバレがあるって。 ここからは自己責任で読んでね。 |
ゆいにとって多大な影響を与えた祖母、和実よね。基本ゆいの回想のみで登場し、前述の通りゆいも祖母の言った言葉を時折引用することがある。実は故人で、和実家には遺影らしき写真が飾られていたりする。
おいしーなタウンでは名が知られた人物で、その言動は街の人にも多大な影響を与えており、中でも街のシンボルとなっている招き猫はよねがなごみ亭に飾り始めたのがきっかけで、よねと親交を持った人々が影響を受けて彼女が大事にしていた招き猫も好きになっていき、街中に広がった結果である。
また「お祭りの花火を一緒に見ながら同じ物を食べた2人はずっと一緒にいられる」というジンクスなど街にまつわる知識も豊富に持ち、その一方で「一時間に100人分の食事を作った」「米三俵を担いで歩いた」「素手でマグロを捕まえた」などどこまで本当か分からないパワフルすぎる伝説も語られている。
物語開始の20年前、奪われたレシピボンを捜索しに来たものの弟子のローズマリー同様空腹で行き倒れていたジンジャーをよねが助けたことがきっかけで、ジンジャーはよねや料理人として切磋琢磨していた板前の浅井又三郎、あまねの両親のしゅういちとぼたん、和菓子屋はごろも堂店主の松山咲枝、さらには後に拓海の母になるあんや、後にあきほと結婚しゆいの父となるひかるなどと親交を持つことになる。
20年前のおいしーなタウンを訪れたゆいたち。そこで当時のよねたちと出会うことになったのだが、ここで何か言いたそうにしているゆいの事を察したよねは直接話すことに。思わずよねの言葉が好きだと言ったゆいに、よねはその言葉に「未来へ繋ぐためのバトン」という想いを込めていることを語っている。曰く、
「この言葉はね、バトンなの。娘を生んだ時思ったんだけど、この子もいつか私が感じたような幸せを喜び、同じような苦労をするんだろうなって。だからね、次の世代が壁にぶつかった時乗り越えられるようお手伝いが出来たら…そうしてバトンを渡していけば、きっと素敵な明日が来るんじゃないかってね」
「忘れられることも、役に立たないこともある。でも、ちょっとだけでもいいの。もしも、何かの力になれれば、私がいなくなっても大切な子たちを支えられるかもしれないでしょ?」
現代に戻り、戦い終わった後プレシャスはある事に気づく。「ずっと、あたしと一緒にいてくれてたんだ」と。それに呼応してナレーションも「どこにいてもあなたを思ってる。今もこうして空の上からね」と告げていた。そう、ここでようやく明かされたのだが、プリキュアシリーズで初となる見守る視点でのナレーションの正体はよねだったのである。もちろん声が明らかに宮崎美子で同じということから視聴者の中には察している人が多かった。そしてナレーションの発言も徐々に正体を臭わせ、終盤に来てついに明らかにするとともにエンドクレジットもナレーションのみからよねとの併記に切り替わった。
もっとも、実は開始当初宮崎がInstagramで番組開始を報告する際に、ナレーションだけでなくよね役でもあることをぽろっと書いてしまうと言ううっかりミスをやらかしてしまっていたのだが(流石にまずかったか投稿はまもなく削除)。
関連静画
関連項目
- プリキュアの一覧
- デリシャスパーティ♡プリキュア
- 芙羽ここね / キュアスパイシー
- 華満らん / キュアヤムヤム
- 菓彩あまね / ジェントルー / キュアフィナーレ
- コメコメ
- パムパム
- メンメン
- 品田拓海 / ブラックペッパー
- ローズマリー
- 夏海まなつ / キュアサマー(前作の主人公)
- ソラ・ハレワタール / キュアスカイ(次作の主人公)
- 大森ゆうこ(ごはんが大好きな弁当屋の娘さん)
- 相田マナ(部活の助っ人もする洋食屋の娘な主人公。亡き祖母から影響を受けていることも共通)
- プリキュア5 / 緑川なお / ルールー・アムール(歴代屈指の大食らいの方々)
- 羽衣ララ(おにぎりが大好きな宇宙人)
- 七瀬ゆい(名前が一緒だけどこっちはプリキュアでは無く協力者)
- 菱川六花(ゆいの中の人の名前と一字違いで話題になったお人)
- 夢川ゆい / 激川ゆい(別作品の名前が一緒でごはん好きなアイドル)
- 星宮いちご(こっちはおしゃもじをマイクに変えた弁当屋の娘)
脚注
- *中村が潰瘍性大腸炎の治療で休業に入ったため、12月より恒松に交代した。
- *プロ・フィットは2022年3月末をもってマネジメント業務を終了。悠木は1月に青二プロダクションに移籍し、ファイルーズと菱川は4月に発足した後継事務所のラクーンドッグに移っている。
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