また、人名に使われる。
- 善聡一郎 - 日本のアニメーション演出家
- 千田善 - 日本の国際ジャーナリスト。イビチャ・オシムの通訳としても有名
- 梶原善 - 日本の俳優
- 琦善(1790年 - 1854年) - 清の官僚
- 薛善 - 北魏から北周にかけての政治家
漢字として
- 意味
- よい、めでたい、好ましい、神意にかなう、正しい、美しい、恵み、大切にする、よしなにする、よしとする、よし、ぬぐう、(膳と通じて)ごちそう。
- 〔説文解字〕の本字は譱で〔説文・巻三〕に「吉なり」とある。
- 字形
- 誩+羊の会意。〔説文〕が篆文として𦎍を載せているが、金文の字形は譱で誩に従う。会意の解釈に諸説ある。
- 〔説文〕には「此れ義と美と同じ意なり」とあり、羊に吉祥の意があるとする。ほかに、誩は原告・被告、羊は神羊で合わせて裁判を表すとする説(白川静)などがある。
- 音訓
- 音読みは、セン(漢音)、ゼン(呉音)、訓読みは、よい、よみする、おしむ。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校6年で習う教育漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。
- 声符
- 善を声符とする漢字には、僐、嫸、鄯、膳、繕、𩕊などがある。
- 語彙
- 善悪・善意・善因善果・善賈・善管注意義務・善言・善行・善後策・善士・善処・善政・善戦・善導・善男善女・善人・善敗・善忘・善良・善隣・善類
異体字
譱
- Unicode
- U+8B71
- JIS X 0213
- 1-70-33
- 部首
- 言部
- 画数
- 20画
- 譱は、〔説文〕の本字。JIS X 0213第二水準。
- 𦎍は、〔説文〕に「篆文の𦎍、言に從ふ」とある篆文。
- 𧮟は、〔字彙補〕に「古の善字」とある異体字。
- 𠾄は、〔字彙補〕に「古文の善字」とある異体字。
- 𦏟は、〔篇海類編〕に善と同じとある異体字。
- 𦏯は、〔搜真玉鏡〕に善と同じとある異体字。𧮟の異構。
- 𧨅は、𦎍の異体。〔康煕字典〕はこの字を篆文の本字とする。
- 𠲘は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。
- 𠵊は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。
関連項目
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