喉からCD音源とは、主に歌手のライブ映像などでCDと変わらぬ声が出ている時に付けられるタグである。CD等に収録された演奏は何回も歌って編集するのが普通であるため、それを生でやってしまう歌手への賞賛を込めたタグであったが、タグに問題があるため現在は違うタグに取って代わられている。
概要
CD等に収録された演奏は、ほとんどが何回も歌い上手い所を切り貼りしたものである。また最新技術を用いれば、多少歌唱のピッチがずれていても修正することができる。そのため、ライブで実際に通して歌うのとは感覚が違ってくる。さらにアイドルともなれば、ライブを通して踊りながら歌い続けなければならないので、息切れやダンスによるマイクのブレで歌唱に影響が出る。
それなのにも関わらず、ライブ映像や音楽番組での演奏で、CDとほぼ同じ歌唱を披露する歌手がときどきいる。それには主に3つの理由が考えられる。
この「喉からCD音源」タグが用いられるとき、1.の理由で用いられた場合は賞賛を意味するが、2.と3.の理由で用いられたときはただの皮肉であるので注意すること。
元々はもっぱら1の意味で使用される評価系のタグだったが2や3の用法との混同や「CD音源を超えてしまう」場合があることから今はほとんど使用されていない。
1.の概要
天性なる歌唱力を持った歌手などは、ライブで寸分変わらない声、またはブレス程度は違うがほぼ完璧な歌唱をやり遂げる。そんなときは手放しで褒めてあげよう!
まあ、「それが普通の歌手だろ」と言ってしまえばそれまでであるが。
2.の概要
しょうがないのである。
もし、万が一、番組で歌手がミスを犯してたり拙いパフォーマンスを見せたりして、番組収録がグダグダになり失敗に終わってしまったとき、歌手だけではなく、歌手の所属事務所や番組プロデューサーも上層部から怒られるのである。
ただし、その拙いパフォーマンスしかできないのに歌手デビューしていることも批判の的になるかもしれない。
3.の概要
ライブでアーティストは度々歌詞を間違えたり飛ばしたりする。また、その日の喉の調子が悪く聞くに堪えない声になることもある。そんな時に有効なのが音声のCD音源との差し替えである。
ファンとしては微妙な所だが、差し替えがあったということは、当日は生歌であり、口パクでない証拠と納得するしかない。
映像作品においては、丸ごととまでいかずとも、高音で掠れてしまったり、マイクが音を拾いきれていない時などに、その生の歌の上にCD音源を一部重ねて歌声の補強をするという小さな編集は良くあることである。(生中継とDVD映像を比べるとよくわかる。)
問題点とその結果
本来は賞賛を込めた評価系のタグだったのだが、2や3の意味に勘違いされいらぬ議論の火種となったり、会場に合わせたアドリブやリアレンジでCDよりさらに素晴らしい曲に仕上げたり、あるいはCD発売後の歌手の成長によって編集満載のCD音源に生歌で勝ってしまう場合には適応できないという問題があった。
そのため、2014年1月現在、
喉からCD音源のタグ検索ヒット数 ⇒ 約10件、口からCD音源のタグ検索ヒット数 ⇒ 約60件となっている。2012年4月のヒット数はそれぞれ約450件と約190件だったが、同年11月にタグ消し荒らしが発生し、30件ほどまで減った。その後増加することはなく、再びタグ消し荒らしの発生により10件になってしまった。
そのため、後発のタグ「喉からCD音源以上」に取って代わられ、2014年1月現在約360件にまで登る。
このような経緯のため、残念ながらこのタグは廃れてしまったタグであると言える。
関連動画
「喉からCD音源」=TV出演映像orライブ映像ってことですかね。
その場合、大抵は著作権と肖像権の関係で問題がありますので、ここでは関連動画の記載はしません。
関連人物
- ALI PROJECT
- 石川智晶
- 稲葉浩志
- Aimer
- 小田和正
- GACKT
- kalafina
- CooRie
- 栗林みな実
- KOKIA
- KOTOKO
- 坂本真綾
- JAM Project(※メンバーソロも含む)
- 田村ゆかり
- 千秋(ポケットビスケッツも含む)
- 中島みゆき
- 西川貴教
- Fictionjunction
- 水樹奈々
- moumoon
- 村下孝蔵
- 森口博子
関連項目
- 口からCD音源
- 喉からCD音源以上
- 生歌
- 口パク
- かぶせ
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