塾長とは
塾長とは、逆凸放送をメインとする男性生放送主である。
このページは、初代コミュニティ 『平成喧嘩塾』 時代に執筆された内容も多く含んでいるため、記事タイトルやエピソード等、便宜上 『平成喧嘩塾』 と表現している箇所も存在する。
人物
放送スタイル
平成喧嘩塾 時代 (2010年9月23日~2010年12月7日)
ニコ生デビュー当初から喧嘩凸放送を主体としており、常に喧嘩凸待ちをしつつ、他に喧嘩凸待ちをしている放送主がいれば逆凸するスタンスであった。
毎日のように喧嘩凸を繰り返していたこともあり、この時代に多くの名勝負や伝説的な喧嘩凸も生まれている。
荒々しく好戦的な放送スタイルで、喧嘩凸者に対して手当たり次第に喧嘩凸を仕掛け、その名を広めていった時代といえる。
ロジカルで計算高く、論破することをポリシーとした塾長の喧嘩凸スタイルは、ニコ生の喧嘩凸ジャンルにおいて多大な影響を及ぼすこととなった。(※詳しくは後述)
良い子の時間 時代 (2010年12月7日~)
不測の事態(コミュニティBAN)により 『平成喧嘩塾』 は消滅。すぐさま 『良い子の時間』 を開設する。
前コミュニティとは対照的な名称だが、これには「今まで以上に不道徳の限りを尽くす」という皮肉が込められている。
悪賢くBANを回避しながら、いかにグレーゾーンを遊ぶか、ということがテーマになってきたといえる。
喧嘩凸者が極端に減少していることに比例し、徐々に喧嘩凸の回数も減少傾向にある。
現在は 『喧嘩凸者』 というより 『逆凸者』 という認識が徐々に強まってきたが、その一方で 『平成喧嘩塾の塾長』 というブランドイメージが失われる気配はない。
放送中の出来事など
喧嘩凸スタイル
- 第四世代後半最強は塾長であろう、という声が(放送主も含めて)多く上がっている。
(それを支持する声が最多か否かは不明)
- 塾長自身、「俺、最強」 と口走ることがあるが、『喧嘩凸者たるもの、嘘でも最強って言えよ(気概を持てよ)』という理念に基づく発言である。
また、実際に負けた相手、勝ち負けのつけられない強敵、評価している相手など、根拠を示した上でさらっと答える潔さに定評がある。
- 「喧嘩凸の勝ち負けのルール規定を設けないか?」という意見に対しては断固反対の姿勢をみせる。
理由としては 「スポーツ競技じゃないんだからルール不要」 「理解力が貧困な者はルール適用されたこと自体が理解できない」 「満場一致のルールを決めることが不可能」 など、逆に締まりがなくなる、面白みが失われることを懸念する発言をしている。
アンケートでの決着は両者の条件が整わないので、結局のところ、リスナー個々の判断、当事者の判断でよい、という考えである。
決まって 「仮にフルボッコにされても認めなければ負けにならないじゃないか」 と反論されるが 「別にかまわない」 と答えている。
- 相手の意見(主張)をへし折る、相手の発言の矛盾点を突き、論理破綻を起こさせる、いわゆる『論破』することをポリシーとしており、自身の喧嘩凸スタイルに如実に反映されている。
喧嘩凸にみられる戦略的傾向
論理的かつ現実的思考をベースに構築された考えを展開する。
詰め将棋のように相手を連続して追い詰める様や、先を読む駆け引きの色彩が強いことから、エンターテイメント性が高いと評されることも少なくない。
喧嘩相手から「塾長は内容が難しい」と敬遠されがちである。
塾長の考え方(論)自体は、非常にシンプルで、誰にでも理解できる単純な構成であるが、ひとたび喧嘩凸で塾長の言葉を通すと、 『難しく聞こえる』 作用が生まれる。
例えば、相手が「言ってる意味が分からない!」と激高することが多々ある。
対立する両者の主張が、会話(時間)を重ねるごとに複雑化するためであると思われる。
何度も同じ説明を繰り返す中で、説明するごとに噛み砕き、易しい解説を行う。だがそれでも理解できないことが多い(理解力の程度による)。
要点をかいつまみ、会話の流れを理路整然と解説してしまうため、自分がとてつもなく劣勢であることに気づかされたことを否定する心理がはたらく場合や、自分自身の主張を見失うといった事態を引き起こすためと思われる。
プレッシャーを与えながら何度も説明し、最大限小馬鹿にしたのち、ここぞというタイミングで 「じゃあ例えば、お前はこの場合どうする?」 「その答えを踏まえて、今まで散々してきたこの質問に答えろ」 といった具合に話を切り返す。
あまりにも急に、一転して生活感のある身近な例えを差し込まれたことで、相手は面食らい、そこで自分の主張に矛盾があることを明確に理解させられるのだが、今さら「そうか分かった」とは言えず、しどろもどろになりながら虚しい反論をすることとなる。
もしくは、退路を断たれ閉口してしまったり、「降参」を宣言するなどの結果を生むことが多い。
また、同じような状況下で 『別のことばに置き換える(入れ替える)』 こともある。
置き換えたところで本質的な部分は不変であるにもかかわらず、不思議と相手の回答は変わってしまう(矛盾が生じてしまう)という、快刀乱麻のテクニックである。
塾長の喧嘩凸において、のちのち相手に矛盾を生ませるための布石を打つ(=準備)、伏線を張る(=後々この発言は自分の首を締めるよ、とさりげなく予告する)という作業がみられるのが特徴である。
章の冒頭で将棋のような、という表現があるが、囲碁将棋のように相手を崩すための準備(作戦)が早い段階から発動している。
【トーク展開の一例】
- 相手の「A」という主張のポイントを、序盤で何度も発言させて確認しておく。
- 「A」の不当性、「B」の正当性を説きながら、「B」に乗り移ろうとする主旨の発言を引き出して、「え? Bなの? Aなんだろ?」と牽制する。
釘付けにしておいて、じりじりと「B」の優位性を明らかにしていき、「発言の責任」と「実際の展開」に摩擦を生ませる。
- 周りを固められ「A」を主張し続けることが苦しくなり、「B」をもっともらしい雰囲気で(言葉を取り繕って)主張し始めたところで矛盾を指摘。
この時点で、もはや「A」の主張もできない袋小路であることも証明し、論破する。
「さっきまでは○○と言ってたねぇ? なんで今××と答えちゃったの? 俺ずっと(本質的に)同じ質問してたよね? 認めちゃったんだ? 前後の発言に食い違いがある。これ矛盾って言うんだわ。アハハハハハハハハハハ!!ハイ!!ロ゛ロ゛ロ゛ロ゛ロ゛ロンパァァァァァァ!!!!(論破)」
高笑いと魔法のことば 『ハイロンパ』 を決め込めば、塾長劇場の完成である。
事前にトラップを仕掛け、相手をゆっくりと導いてゆく。
これまで築いてきた脈絡を崩壊させるワードを巧妙に引き出す手法も、痛快極まりないテクニックのひとつである。
- 相手に話をそらさせない、そして自身は臨機応変に戦法を変更
懸命にごまかし、論点をずらそうとする相手に対して、はっきりと「話そらすんじゃねーよ」とそのつど釘を刺し、主導権を渡さない。
また、常に論点を明確にしながら会話を進め、混乱してきた相手に「今どういう意見の対立があって、どう食い違っているのか説明しろよ」と、説明をうながすことも忘れない(説明できないことを前提とした心理的な揺さぶり)。
ただし、もともと分が悪い条件下であったり、強敵が思いのほか揺るがない、思い通りに進められない場合、少しずつ論点(争点)をずらす作業を進めながら、足元を固め再構築を図る姿もみられる。
塾長の喧嘩凸に共通することは、主張が一貫している点である。
軸がブレれば隙を生み、相手に論破されてしまう危険もはらむ。
隙を見せることは相手にチャンスを与えることになる。この理屈を逆手にとる戦法も非常に興味深い。
意図的によそ見をし、相手が襲いかかってきたところにカウンターを合わせる技法である。
これまでの主張の意味合いは変えずに、言葉をわざと上滑りさせる(もろい印象を与える言葉を選ぶ)ことで、案の定、相手が食い付き、獅子奮迅のごとくまくし立ててくる(チャンス到来と勘違い)。
そこへ狙いすませた強烈なカウンターパンチを放り込むテクニックである。
【実際のトークより抜粋(一例)】
1) 塾長 「お前みたいなオウム返ししかできない奴は、オウムみたいに『チュンチュン』って鳴いとけ!」
2) 相手 「オウムが『チュンチュン』って鳴くのかよ!www」
3) 塾長 「知らねーけど、鳴くんじゃない?」
4) 相手 「鳴かねーよ、バーーーーカ!www」
5) 塾長 「じゃあ、何て鳴くの? オウムの鳴き方教えろよ」
6) 相手 「なんでお前みたいな奴に教えなきゃいけねーんだよ」
7) 塾長 「分かんねーんだな? じゃあ、なぜ『鳴かない』って断言できたのか、その根拠を答えろよ」
8) 相手 「・・・・・・(沈黙)」
「2」のような返答がくるのを見越して、「1」のような餌を投げる。
「3」で、無防備で隙のある言葉を使う。
「4」のように典型的な釣られ方をする。
「5」のように切り返し、「6」のようなテンプレート返答を待つ。
「7」で原点に戻り、「8」のように相手の主張を破綻させる。
チャンスだからと安易に飛び掛かると、その瞬間に撃破されてしまう。
そして激しく食いつくほどダメージは大きい。
何かに対して何かを返す、のではなく、何を言われてもいくつかの返しを用意しているからこその技であり、こう言えばこう返してくるであろう、と相手の特徴を把握する能力、また予見能力が高いことがうかがえる。
この「釣り戦法」は、威勢よく罵声を浴びせてくるタイプや、劣勢を自覚している相手には有効で、面白いように引っ掛かるのが特徴である。
右へ左へ落とし穴を作り、そこに小刻みに落とし続けることで絵に描いたような 『八方塞がり』 状態が生み出されることがある。
その場その場を小手先でかわそうとする相手の言葉一つ一つを、逆手に取っては正当化する作業を繰り返す手法で、さながら詰め将棋のような(連続王手の)展開をみせ、たいへん小気味よい。
性質上、相手の発言が徐々に苦しくなっていくため、発言すればするほど連鎖的に矛盾(⇒論破)が生まれ、そこから抜け出せないまま一定の流れを作り出すのが特徴である。
そして、相手が全容を把握できないまま、しかし目の前の現実(詰んだ状況)だけは明確に理解させられるという、不思議な結末を迎えることとなる。
よって、「納得いかない」「屁理屈だ」と反論されることも多い。意のままにコントロールされた(喧嘩そのものを牛耳られた)事実を受け止めるべきであるが、冷静な心理状態を保ちづらい喧嘩凸においては、ことさら困難な対応要求といえる。
自分の発言に根拠や責任がないと、このように覆されてしまうという典型的な見本であり、それは日常会話にも通ずるものがある(ただ塾長の場合、意図的に操作しているので、面白いように連鎖現象が起こる)。
この流れにおいて、相手が『墓穴を掘った(自滅した)』ように見える発言も、正確には、読み通りの逃げ道にそれただけのことで、『結果的に、墓穴を掘った形となった(操作された)』場合がほとんどである。
さらには、この章で挙げたポイントも柔軟に駆使されるため見所も多い。
- 相手の「それは認められない」「意味が分からない」といった場合に、ふと現実的な(分かりやすい日常的な)例えに入れ替え、嫌でも「YES」と答えることを余儀なくさせる。
- 相手の発言を繰り返し確認し、この発言が自分を苦しめることになる、と強調する場面を作り、そして現実にする。
- 意図的に特定のワードを引き出しておいて「あれ? ってことは認めちゃうんだ?」と、やんわり牽制し、あえて泳がせる(釘付けにする)。
- あえて泳がせ、発展する会話内容と相手の主張に摩擦を生ませることで、相手自身に矛盾を自覚させる。
- わざと危うい発言をし、予定通りそこを突いてきた相手をひっくり返す。
- 現時点の論点を常に明確にし、混乱してきた相手にそれを答えさせる(正確に答えられない場合が多い)。
ひいては、話をそらさせない。
- 随所で相手を小馬鹿にしながら、プレッシャーを与え続ける。
これらが適宜、応用された形で使われる。
代表的なテクニックに絞って解説しているが、その他変則的な使い方も含め、華のある一連の攻撃パターンといえる。
これらがまともに機能したときはまさに圧巻で、異様な盛り上がりを見せると共に、リスナーを魅了する。
俗に「フルボッコ」と形容される、それである。
- これらの戦術が鮮やかに決まった時の芸術性は高く、その痛快かつ上質な 『ことば遊び』 を楽しみとするリスナーも少なくない。
喧嘩凸に関する特長や特徴、その他エピソード
- マシンガントーク
喧嘩凸中に『マシンガントーク』が炸裂することがある。
ただし、他者によくみられるそれとは違い、その時の喧嘩内容に沿った論理的な内容が繰り出されるのが特徴である。声量はあるものの怒鳴り声(感情的な声色)を発することはない。非常に早口であるにもかかわらず、聞き取りやすい発音で、しかも舌がもつれることが(ほぼ)ない。
さらにはマシンガントーク中にも相手の声を聞き取り、同時進行で理解しているという超人的な能力もみせる。
- 記憶力
喧嘩凸の最中、過去に言った相手の言葉を引っぱり出し、現在の発言とを照らし合わせて矛盾を指摘することが多い。
また自分が発言した内容、会話がこう積み重なり今に至る、という会話の流れ(ストーリー)を明確に記憶し、適宜、状況に応じた指摘や提案をする。
- シャドー喧嘩凸
『相手の声が聞こえないぞ!塾長』と途中参加のリスナーからクレームが付いてしまうパフォーマンス。
向こう側に相手がいる想定で、幻の相手と戦うというものである。
事前に「○○とやるから」と宣言して始めるわけだが、常連リスナーは相手○○のパターンや口癖などを熟知しているため、まるで相手がそこにいるような錯覚に陥る。
塾長の会話を相手にさえぎられたり、相手の会話に割って入ろうとするものの中途半端に終わってしまうなど、緻密でリアリティーに富む、塾長ならではの芸当といえる。
また、「俺ちょっと空白の時間作るから、あたかも俺がいるかのようにコメントを打ち続けてくれ」と塾長からのリクエストにリスナーが応える場面があった。
その最中、途中から参加したリスナー達を「塾長の声聞こえないぞ?塾長は?」と混乱させることに成功し、塾長も「今のシャドーコメ、なかなか良かったぞ」と評価した 。
- 喧嘩凸途中でも、容赦なく通話終了
塾長自身が 『こいつ話通じない、理解力ない、マジで馬鹿、時間の無駄』 と判断した場合、いくら圧倒的な戦況であっても早々に通話終了することがある。
向こう側では「あいつ逃げやがったー、俺の勝ち」と勝利宣言しているが、そういうのは言わせておけばいい、という。
「誰の目にも完敗していることは明らかなのに、『先に通話を切った』ことに勝利を結び付けて騒いでるって、無理があるし、幼稚で恥ずかしいことだと思うんだよ。普通に負けるより、ぶざま、みじめ。こういう方が逆にダメージあるだろ」という主旨の発言を残している。
- 口癖、印象的なフレーズ
『ねねねねねねねね』 『逃げるの?逃げちゃうの?』 『お前ほんっと頭悪いなぁ』 『ボケっ!』 『なんでちゅかぁ~? 頭よわいんでちゅか~?』 『はいむじゅーーーーん(はい矛盾)』 『ほらほらぁ~ 負けを認めちゃえよ~ どうせ言い返せないんだろう~?』 『ほら、また来た、伝家の宝刀 オウム返し!』 『答えてみろよカス!』 『隙見せんじゃねーよ、テメー!』 『日本語ぐらいまともに扱えよ』 『お前の知らないところで、この喧嘩はすでに終わってんだよ!』
- 決めゼリフ
『ハイロンパ(はい論破)』
調子のいい時は 『ハイ!! ロ゛ロ゛ロ゛ロ゛ロ゛ロンパァァァァァァ!!!!』 巻き舌で言葉を伸ばすといった具合に変化する(※毎回言っているわけではないので、注意が必要である)。
- オーバーキル
いくつかの条件が合わさった時、必要以上に相手を叩きのめすことがある。
『もう許してやれよ』 『明日絶対刺される』 などのタグがリスナーの手により随時追加されるほど激しいもので、情け容赦がない。
- わざと負ける喧嘩凸
『わざと負けよう』 という企画喧嘩凸で、いつも負かしている相手を選び喧嘩を売った。しかし器用な塾長も勝手が分からず(相手に悟られず、いかに自然に負けるかが醍醐味であったが)、調整できずにうっかり勝利してしまうという醜態をさらしてしまった。
のちに「勝つことより負けることの方が難しい」と語っている。
- わずか21秒でまさかの黒星
言葉に縛りを設けよう、というリスナーの提案から 「英語・外来語、一切禁止」 で喧嘩凸を仕掛けたところ、わずか21秒で 「そういうキャラ・・・」 と発言してしまい、すぐさま 「ごめん!負けました!」 と言って通話を切った。もちろん、そのような制限があったことを相手は知らない。
- 揚げ足取り
骨のある相手との真剣勝負の時は、直接勝利に結びつかない言葉の揚げ足を取ることはほとんどない(が、本当は揚げ足を取りたくてうずうずしているようである。流れが寸断されることなどを嫌って抑えているらしい)。
しかし、相手があまりにも弱すぎて遊び半分で喧嘩凸しているときに限っては、執拗に揚げ足を取り、これでもかというほど小馬鹿にし、相手をムキにさせることに専念する傾向がある。
- 負けたことを気付かせずに負かす
足の小指を角にぶつけても、びっくりして痛みを感じるまでに少々時間がかかることがある。それに似たような状況を喧嘩凸で再現させる場面も稀にみられる。
相手の理解よりも深いところで話を進めながら、最後、水面に顔を出す 『決め手』 と 『相手の理解』 とのラインが一致した瞬間に相手の主張が崩れてしまう現象(技法)である。
あくまで表向きには、きちんと(まともに)話が進んでいるように見えてしまう(見せている)ため、あまりにも突然の幕切れとなる。
相手もなぜ負けたのか理解できずにおり、一種独特な余韻を残す。リスナーも一瞬の間を置いてから、そのカラクリに気付かされることが多い。
このテクニックの原点にあるものは 『ずる賢さ』 であり、塾長の本能的な直感が垣間見える瞬間でもある。
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