『変態王子と笑わない猫。』とは、MF文庫Jより刊行されているライトノベルである。著者曰く、『爽やか系青春ラブコメ小説』とのこと。略称は「変態」、「変猫」、「変態(笑)」、「とわない」など。
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概要さんですね
第6回MF文庫Jライトノベル新人賞最優秀賞を受賞作であり、さがら総のデビュー作として発表された。人気イラストレーターであるカントクがイラストを担当したことも相まって、本作は大きな注目を受け、1巻はMF文庫J史上最高の初動売上を記録した。
あらすじさんですね
グラウンドから屋外プールを覗きたいと言う邪な気持ちから陸上部に入部した横寺陽人は、持ち前の調子の良さと本音を出せずに建前でやり過ごす態度から熱心な陸上部員と勘違いされ、遂には次期部長に抜擢されてしまう。
そんな自分に嫌気が差し建前を捨て去りたいと考えた陽人は何でも願い事を叶えてくれると言う笑わない猫の像にお祈りする事にした。そこで出会った少女は子供っぽい自分が嫌で本音を隠せる様になりたいと願っていた。そして二人でお祈りするのだが……
建前を無くした変態王子と、本音を出せなくなった笑わない猫、二人の失ったものを取り戻そうとする物語が始まった。
登場人物さんですね
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この項目では物語に関する核心部分が明かされている可能性があります。 |
横寺陽人
「タンキニもいいけどさ、たまにはマイクロビキニも見たいよね!」
本編の主人公。巨乳好き。頭の中では変態さんな事ばかり考えている変態さんなのだが周囲からは誤解され立派な人間だと思われていた。しかし猫像に建前を奪われ本音を包み隠さず話し出した事により周囲に正しい自分を理解して貰え変態王子のあだ名を頂戴した。良かったね! 声優の柿原徹也とは無関係。
鈍感で自身に寄せられる好意には全く気付いていないが月子の事は妹の様に愛しており、彼女の兄になろうとしている。目指せお兄ちゃんルート!
オスカー・ワイルドを心の師と仰いでおりその言葉を引用してはしばしば行動指針としている。
ところで最近の流行は男の娘らしいけれど、イラストだと可愛く描かれている陽人は女装も似合いそうだね。ぼくは変態ではないから興味は無いけれど流行に乗ってみるのはどうかな!
横寺弟
陽人がつくしに、月子とデートをしていた事について問い詰められた際に苦し紛れに言った嘘。それが双子の弟。つくしだけは信じてしまい彼女の前では、部長から期待をかけられる立派な陸上部員の兄と、裸を見たり裸を見せたりする弟を演じ分けなければならなくなった。
実の兄からも嫌われ、家族から連絡も無く放置され、公的記録から抹消される一人ぼっちの哀しい存在となっている。
つくしからは憎悪され殺害計画も動き出していたのだが………?
バーバラさん
陽人とポン太が一緒に注文した、宇宙から飛来したクリーチャーみたいな異次元のイラストが刻み付けられた抱き枕。返品もされずゴミにも出されず、陽人とポン太の間で爆弾として数ヶ月スパンで押し付け合っていた。高校の入学祝に陽人がポン太のロッカーに押し込んでいたが、ポン太が煩悩を捨て去ると言う願いの為に猫神にお供え物として捧げ、それが巡り陽人の元に戻っていた。その後は陽人の部屋に定住していたが、5巻で凄惨な最後を遂げている。
筒隠月子
「そうですか。変態さんですね」
陽人と同じ高校の一年生。泣き虫で子供っぽい少女だったが、大人らしくなりたいと願った事により本音を表情に出せなくなってしまう。その為に他人には何を考えているのか伝わらなくなってしまった。但し共に行動した経験から陽人は月子の感情を読み取る事が出来る。
陽人の言動に度々「変態さんですね」と呆れるが彼に恋慕の情を抱いている。子ども扱いされ妹の様に思われる事に不満を持ちつつも、どんな形であれ一緒にいられる状況に喜びを見出してもいる。普段は陽人を先輩と呼ぶが彼の行動によっては変態さんになる。
小学生と見紛う小柄な体躯の割りに健啖家で、お弁当を平らげた後にカレーライスを食べたりする。それだけ食べているのに体は成長していない。曰く、貧相でぺったんですっとんとんでクラスで一番へっぽこ。
小豆梓
「なによいまさら! 謝ったって遅いんだから。……ほら、あの、ね、王子様みたいな感じじゃないと許してあげないんだから……」
ぺちゃぱい。四月から陽人の高校に転校して来た二年生。差別意識が強い生粋のお嬢様で告白してきた男子を手酷く振っている内にご褒美タイムとして一部からありがたがられる様になった。プライドが高くお嬢様としての建前を最重視するあまり見栄を張ってしまう。
実は家は富豪でも何でも無く、自ら複数のアルバイトを掛け持ちしてお金を稼ぎ着飾る事でお嬢様を演出しているだけであった。転校前の学校で一人ぼっちだった経験から寂しいのを誤魔化そうと孤高を気取っている。そんな折に親身に接してくれた陽人にホの字である。陽人の事は主にヘンタイと片仮名で呼ぶ。
口では否定しながら誰よりも友達を欲している。月子とはすぐに打ち解け姉の様に慕われており、梓も月子をライバルでありながら大切な友達と認めている。
無類の動物好きであり何かにつけ動物で例える癖がある。自室の本棚には動物漫画ばかりが並んでおり、前述の態度はその中の一冊である『小公女ガメラ』に影響されたもの。ペットは陽人の他にミドリガメのビクトールを飼っている。
筒隠つくし
「本当に大事なものは胸のうちに深く刻まれているのだ。……そう、月子のかわいい寝姿と同様にな」
月子の実姉で陸上部の部長。非常に厳格な性格で鋼鉄の王と呼ばれ恐れられている。遊んだり恋愛する事を許さない絶対君主だが熱心な陸上部員は高く評価しており、中でも横寺兄は自分が引退した後に部長に相応しいと見込んでいる。月子に本音を譲られた事でそれまでの激怒一辺倒から変わり優しさも見せる様になった。
月子の事を溺愛しており結婚する事を真剣に考えている。その為に姉妹の縁を切ったり、同姓婚が認められるマサチューセッツ州への移住を計画するほどである。また料理を筆頭に家事の類は不得手で全てを月子に任せている。
聡明であると自負し他人に担がれた事が無いと豪語するが騙された事に気付かないほどに純真無垢。平たく言うと頭が悪い。その為かつくしの台詞には片仮名が一切使われていない(外来語は平仮名で表記されている)。
ポン太
陽人の親友。陽人に優るとも劣らぬ変態であったが、猫像に祈り煩悩を捨て去った。爾来、日夜世界平和を願っている。アフリカの子供達を支援する為に『まっとうな不幸より、いつわりの愛を』、通称『マフィアクラブ』を設立、吸うだけでハッピーになれる草を栽培しており、収穫して資金源にしようとしている。
弥次さんと名付けたウサギを飼っており、可愛がるあまり妹として扱っているほど。
モリイ
「花盛りの十七歳として、非常に、ひっじょーに、危惧すべきことじゃんであります!」
梓が転校前にいた学校での友人。孤立しがちであった梓をモリヤと共にからかいながらも本当に友達だと思っていた。そんな二人のちょっとした悪戯心が梓との間に深刻な亀裂を生んでしまい、梓が転校する遠因となった。その事を気に病み心配していた。後に陽人の粋な計らいで梓と沖縄旅行に出かけ友情を温め直している。梓の事は苗字を音読みしてコマメちゃんと呼んでいる。
モリヤと仲が良く一緒に居る事が多い。他の友達からもモリモリコンビと一括りにされているが実は見た目も中身もそんなに似ていない。インドア派のモリイは色黒で、モリヤよりも少しだけ敏感で少しだけ音楽が得意。異性には余りモテず、付き合っている恋人は居ない。経験が無い事を恥ずかしくて言えず隠しているので、モリヤからは秘密主義だと思われている。内心では焦っておりモリヤや梓を羨んでいる。
語尾に「じゃん」、「じゃーん」をつけて喋るがつくしによる鋼鉄病が完治しておらず、気を抜くと「~じゃんであります」と矯正された語尾が出てしまう。
モリヤ
「じゃあ本題。コマメちゃんは年上ヨコデラと毎日ヤリまくってるっていうかぁ?」
モリイと同じく梓が転校前に居た学校での友人。ヤガイ派のモリヤ。見た目は色白。モリイよりも少しだけ大らかで少しだけ運動が得意。あけすけな性格で他人の性生活について平気で聞いて来る。ビーチに出ればハイレベルな男集団に即座にナンパされるほどモテ、カレシ的な存在が三人居る。
ギャルっぽい間延びした喋り方をする(但し一巻の時点では設定が固まっていなかったのかモリイと口調に差が無い)。モリイと一緒につくしから語尾を矯正されたが早い段階で治っている。
陸上部副部長
陽人が休部中に頭角を表し副部長になった女子部員。つくしに心酔しており髪形を真似るほどで、つくしに迫った変態での陽人を毛嫌いしている。部内で快く思われていない陽人を特に嫌悪している。他人の下着を自分が手に入れる方ではなく、自分の下着を他人に渡す方の下着フェチ。
エマヌエーラ・ポルラローラ
「純真無垢でかわいくて、どうせ変態のキモい理想像っしょ? あんたみたいなパンプキン頭にお似合いだっつの」
通称エミ。
陽人を「おにーちゃん」と呼び彼にとって百パーセントの笑顔を持つツインテールの可愛い女の子。聖歌隊にとても純真で素直な性格。
と言うのは猫神の力で得た仮初の姿で実は自他共に認める性悪な悪女。陽人を罠にかけて翻弄する。ただ陽人を嫌っているのではなく、聖歌隊に馴染めず孤立していた幼い頃に遊んで貰ったのが忘れられず、その時に陽人がした大きくなってもまた遊んであげると言う約束をずっと覚えていた。口を開けばキモい、キショい、ウザい、死ねなどと乱暴な言葉が飛び出すが素直になれないだけで根は悪い子ではない。悪口を言う際に他人をパンプキンやピーマンと呼ぶのが口癖。天使のエミは天使より無敵な天使です。
猫神
「君の嗜好は存じ上げているよ。猫神ですにゃん、よろしくご主人様なのにゃん、とでも言うべきだったかな? あいにく僕は旧時代の生き物だからね、そういう流行への対応は後手にまわっているのさ。いずれ挑戦してみせるとも」
名家であった筒隠家に伝わる神で、お供え物をする事で願い事を叶えてくれると言う伝説がある。正確には要らないものを渡す事で代わりに欲しいものをくれる。『引き寄せる猫』が願ったものを何でも持って来てくれ、『引き渡す猫』が要らないものを必要とする誰かに渡してくれる。但し『引き寄せる猫』はひねくれておりまた人間を見下しているので、願いを絶対に望んでいない歪んだ形で叶えてしまう。
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外部リンク
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読み:ヘンタイオウジトワラワナイネコ
初版作成日: 11/02/21 03:05 ◆ 最終更新日: 12/05/14 01:01
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