多とは、おおいこと、たくさんを表す漢字である。
人名
古代豪族の多(おお)氏は神武天皇の皇子、神八井耳命の後裔とされるものの、確実なことは不明。カバネは朝臣。大和国十市郡飫富郷(現奈良県磯城郡田原本町)発祥とされる。
多氏は畿内、九州に勢力を持ち、その後宮中で雅楽の奏者である楽家として続いた。鉄道唱歌の作曲者、多梅稚は多氏の末裔である。また、古事記を書き記した太安万侶も多氏の一族とされる。
多はウジであり、多入鹿であれば「おお・の・いるか」と所属を表す「の」を入れて呼称するのが正しい。現在の苗字としての多姓はその名残で多くが「おおの」と読む。
実在の人物
- 多入鹿(平安時代初期の公卿)
- 多梅稚(明治時代の作曲家)
- 多自然麿(平安時代初期の雅楽師)
- 多忠亮(大正時代の作曲家)
- 多忠修(ジャズミュージシャン)
- 多忠麿(昭和、平成の雅楽師)
- 多品治(飛鳥時代の人物)
概要
多
- Unicode
- U+591A
- 部首
- 夕部
- 画数
- 6画
夕を重ねた会意。夕は肉を表している。供える肉が多いことから多いの意味となった。炙の上などと同じ。
説文解字には「重ぬるなり。重夕に從ふ。夕なる者は、相ひ繹(たづ)ぬるなり、故えに多と爲す」と、夕が重なっているとし、繹と夕が畳韻であることをもって解釈している。また「重夕は多を爲し、重日は曡を爲す」とあり、夕を重ねたのが多で日を重ねたのが曡としている。
音読みはタ、訓読みは、おお・い、まさ・る、さわ。
説文解字では部首である。多のほか夥、𡌪、㗬の合わせて4字を収める。
多を声符とする漢字に、侈、卶、陊、哆、迻、移、趍などがある。
異体字
𡖈
- Unicode
- U+21588
- 部首
- 夕部
- 画数
- 6画
𡖇
- Unicode
- U+21587
- 部首
- 夕部
- 画数
- 6画
説文は古文として横に並べた𡖇を載せている。集韻は𡖈を古文とする。夛も古文とされる。
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初版作成日: 10/11/03 12:40 ◆ 最終更新日: 11/03/08 23:05
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