大江戸戦士トノサマンとは、カプコンのゲーム「逆転裁判」シリーズの作中で放映されている架空のヒーロー番組である。
概要
監督 | 宇在拓也 |
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プロデューサー | 姫神サクラ |
美術 | 間宮由美子 |
制作 | 英都撮影所 |
放映時間は毎週日曜朝8時。ネオ・オオエドシティを舞台に、主人公のトノサマン(演:荷星三郎)とライバルであるアクダイカーン(演:衣袋武志)が戦いを繰り広げる等身大ヒーローものの特撮作品である。続編として「小江戸剣士ヒメサマン」「大江戸戦士トノサマン・丙(へい)!」などが存在する。
関連商品であるトノサマン・カードが大流行し、社会現象となったほか、2017年にはシリーズ作品である「トノサマン・丙!」がライバル番組である「忍者ナンジャ」とヒーロー・オブ・グランプリを最後まで争った結果、見事受賞するなど、10歳くらいのヤングには絶大な人気を誇っている。
主要キャスト
技
- トノサマン・ビンタ
『1』第3話で大滝九太が語った必殺技の一つ。トノサマンに扮した容疑者が「悪役」を攻撃するのに使ったらしいが、成歩堂からは「殺人犯は普通、トノサマン・ビンタなんてしない!」と否定された。双葉社の攻略本の漫画で御剣が解説したところによると、「日常を旗本の三男坊として過ごすトノサマンは、上の兄弟にいじめられるたびに口答えしては大奥のビンタをもらっていた」ことから発案した技で、見た目は地味だが受けた者と見た者すべてが改心するという。 - トノサマン・スピアーX
双葉社攻略本の漫画より。主要装備の「トノサマン・スピアー」を用いた技だと思われるが詳細不明。九太は最強技だと主張したが、御剣によると「劇中もっとも有名な技だが、見た目に重点を置いているため実際の威力は最強ではない」。 - トノサマンダイナミックハリケーン
双葉社攻略本の漫画より。第12話「トノサマンを見るな!」で悪業戦隊「茶坊S☆」の376人をなぎ倒した。真宵は最強技だと主張したが、御剣曰く「多数の相手には有効だが、致命傷を与えるという点では最強の必殺技としては物足りない」らしい。 - トノサマン御乱心大乱舞
双葉社攻略本の漫画より。御剣が最強技だと主張する技。あまりに危険すぎて周囲の心のケアまで必要になるため、劇中一度しか使われなかった。第43話「大奥エスケープ」で偽アクダイカーンと戦った際に使用、そのまま大江戸城の大奥に逃げ込んだが、この状態限定で「大江戸ロボ」が起動してしまうので、その後とんでもない事態を巻き起こす。
『2』では真宵が「出るかな、トノサマン・ザ・ご乱心」という発言をしているが、『丙!』でもこの技があるのか不明。なお、『ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3』では成歩堂の技に、真宵が突進する「マヨイ御乱心大乱舞」がある。 - トノサマンキャノン
双葉社攻略本の漫画より。大江戸ロボに搭載されている恐ろしい武器で、前述した第43話で暴発し、遙か宇宙のかなたにあるサバイバン星に命中。サバイバン星を反壊滅状態にし、サバイバン星人8億6千249人を亡き者にしてしまった。御剣曰く「さまざまなヒーローシリーズ史上最高の数字と言えるだろう」とのこと(現実の特撮ヒーロー作品では、20億3千万人近くを壊滅させたことや50億人死なせたことがあるが)。さらに復讐に燃えるサバイバン星人との対決が予定されていたようだが、作品が打ち切りになってしまい描かれることはなかった。 - 秘密のお花畑でラン♡でぶー
双葉社攻略本の漫画より。第35話「トノサマン・ドリーム」で悪笛コムソーンに使ったらしいが、詳細不明。 - トノサマン・さみだれ突き
『検事』第5話での登場。大使館のショーでお披露目する予定だったが、小道具の不具合で披露できず。
いろいろ
- メインヒロインの綾里真宵のほか、大滝九太少年や御剣もトノサマンのファン。御剣は当初はファンと言う設定はなかったものの、攻略本に書かれたおまけ漫画で「実は隠れファン」というギャグが描かれてから定着した。最新作の「逆転検事」では、検事局の執務室にトノサマンのフィギュアが置かれたり、六法全書のカバーでカモフラージュされたトノサマン大百科が置かれたりしている。
また、成歩堂や真宵はトノサマンのテーマの着メロを使用している。 - 逆転裁判3の7年後、2025年の設定である逆転裁判4でもシリーズは続いており、「電動伝道師サマンサマン」に続く最新シリーズのタイトルは「ボージャク武人ナニサマン」らしい。真宵もこのことを知っていて、4限定版特典にある「特選裁判」でも語っている。
- 「忍者ナンジャ」について述べると、ダメ忍者が美しい歌声を武器に室町芸能界に殴りこむサクセス物語で、『トノサマン』に迫るも届かないレベルのライバル作品。作中の明確なナンジャ派は逆転検事シリーズの一条美雲ぐらいであった…。
- トノサマン、ナンジャのほかにも「キャプテン・サイパン」「正義学園・4年2組」「ナゾのエスニックヒーロー・オニャンコポン」と言うヒーロー番組がある。「オニャンコポン」にいたっては打ち切りになったにもかかわらず、根強い人気を博しているらしい。
- 「トノサマンのテーマ」には、逆転裁判のクリエイターである巧舟により公式の歌詞が付けられている。子供番組という設定であるのにも関わらず、「息の根止めるまで」だとか「ぶち殺せ」という物騒な歌詞になっており、非常にカオス。2012年の特別法廷ではステージ上で、「アニソンの帝王」として知られる歌手・水木一郎が歌っている。無駄に豪華。
関連動画
関連項目
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