天ツ風とは、ninetailより発売されたアダルトゲームである。
概要
2008年8月29日発売。
前作が割とギャグ成分の多い作品だったのに対し、シリアス中心なのが特徴。
イヴ最大(?)の見所であったジャンケン制カードバトルもしっかり引き継いでいる。
あらすじ
泰平を迎えた世で、東間国城主が急死する。忘れ形見の紗代姫は事の察し、真相を探るため東間国を狙う隣国「浅賀国」への調査を、代々仕える忍び集団『霞谷衆』に命じる。
『霞谷衆』の若き上忍、矢代陣馬は仲間の夕凪と共に密かに調子を開始するのだが、直後、浅賀の放った忍集団『冥極党』の襲撃により霞谷の里は壊滅してしまう。
生き残った仲間を集め、強大な敵・浅賀と外法妖術を極めた冥極党を倒すために、陣馬は、静かに暗闘を始めるのだった。
登場人物
霞谷
矢代陣馬
本作の主人公。武芸・学識全般に秀でた霞谷の上忍。
通称「韋駄天の陣馬」。
将来的にも期待され、頭領の娘である那爪という許嫁もおり、
厳しいながらも平和な日常を送っていた筈だったが、冥極党の襲撃により霞谷は崩壊。
陣馬自身も重傷を負い、生死の間をさ迷うことに。
後に那爪と東の国主、望月紗代に助けられ一命を取り留めた後は、
東の地を守り、冥極党へ復讐するため、仲間たちと共に戦いの日々に身を投じていくことになる。
九尾作品の主人公ではトップクラスのいい男ではあるのだが、
エロゲ主人公の定めか、周りによってくる女性とホイホイと事に及んでしまう(勿論理由はちゃんとあるのだが)。
そのため種馬だとかちんまさまだとか呼ばれる羽目になる。公式で。
室鷲 那爪
メインヒロイン。陣馬の許嫁で、霞谷頭領の娘。
本人も優れた上忍であり、鉄すら断ち切る糸を操る「殺弦術」を操る。
通称「殺弦術の那爪」。
発売前のオマケアンケートではロリ勢に大差をつけられて敗北。
危うくメインヒロイン(笑)になりかけた。
発売後行われた人気投票では何とか3位につけたため、とりあえずは名誉挽回することに成功したのだが……。
肝心の1位と2位はやはりロリ勢になったのだった。
水無月 夕凪
水の幻惑術を得意とし、薬術や房中術にも長けた上忍。
陣馬の父親に恩があり、そのため陣馬に忠実に使えている。
通称「水鏡の夕凪」。
本作の年上ポジション。
よく野外でいきなり素っ裸になるが、忍術のためである。
決して露出狂なわけではない。
九鬼 朱火
霞谷の中忍の中でも、特に頭角を表していた少女。
火縄銃等の火器の扱いに長けており、自分でもよく銃の改良をしていたりする。
通称「遠当ての朱火」。
陣馬のことを慕っており、霞谷にいた頃は「気配を悟らせなかったら稽古してもらう」などと約束もしていた。
霞谷襲撃の際、冥極党外法七人衆の1人弥勒影斎に襲われ、死んだかに思われていたが……。
本作のロリ担当その1。
発売後の人気投票で見事1位に輝いた。あの声は色々と反則だと思う。
なおこのゲームに登場するキャラクターは全て18歳以上です。
近藤 喜兵太
諜報や陽動、補給など裏方の仕事を担当する忍「陽忍」のまとめ役。
戦いはあまり得意としないが、その逃げ足の速さとタフさは撤退戦などで真価を発揮する。
前作にも登場した近藤一族の血を引いているようだが、恐らく弟の方の子孫だと思われる。
優秀さ的な意味で。
室鷲 幻左衛門
霞谷の頭領にして、那爪の父親。
秘術である蜃気楼の術で里を守り続けており、民からの信頼は絶大。
かつては「戦鬼」と言われたほどの腕前を持ち、ある任務で盲目となった今でもその力は相当なものがある。
霞谷の襲撃の際に行方不明となるが、後に意外な形で再登場することとなる。
九鬼 朱丸
朱火の父親。この子にしてこの親ありとも言うべき人物。
ぶっきらぼうだが意外に面倒見は良いらしい。
望月家
望月 紗代
望月家現当主。
前当主にして父親である望月秀光の急死に作為めいたものを感じ、
霞谷に調査を依頼したものの、それから程なくして谷は壊滅。
紗代は瀕死になりながらも逃げてきた陣馬を助けた後、
彼や那爪などの谷の生き残りをまとめ、隠密集団「山吹組」として再編成。
隣国芦屋の進行を阻止するため、若い身ながら国を背負って立つこととなる。
常に国を想い民のために行動する、優しい心に満ちた姫君。
が、それ故に城内での講和派と抗戦派の対立を上手くまとめることができないのもまた事実である。
本作のロリ担当その2。
人気投票では朱火に次いで2位という好成績を残した。
なおこのゲームに登場するキャラクターは(ry
穴井 半兵衛
望月家に仕える家臣で、芦屋の侵攻に徹底抗戦を唱える「抗戦派」の筆頭。
生まれた頃から見守ってきた紗代に対し、主君と家臣を超えた、肉親の情にも似た忠義を持っている。
百沢 弥七郎
穴井と同じく望月家の家臣で、芦屋と講話することで望月の未来を探ろうとする「講和派」の筆頭。
見方によれば芦屋に媚を売ろうとしてるようにも見えるその姿勢と、秘密主義的な性格から敵も多い。
果たしてその思惑は如何に。
冥極党
白夜
冥極党・外法七人衆筆頭。
常に「主」のために行動する、得体の知れない巫女装束の女性。
その能力は死すら超越し、既に朽ちた筈の肉体を己の手足のように操る。
通称「黄泉傀儡の白夜」。
声優の可能性を改めて九尾ファンに知らしめた存在。
前作のイシュタルでも思ったが、どうやったらあんな叫び声出せるのか想像つかんわ。
林崎 翠蓮
冥極党・外法七人衆序列第二位。
卓越した剣技と植物を操る異能の力を合わせ持った女性。
外法衆ながら、人としての良心を持っている稀有な存在でもある。
深鷺のことを妹のように可愛がっている。
通称「深緑の翠蓮」。
こんなにいい子なのに他の連中が濃すぎてイマイチ目立たない人。
妹さん(深鷺ではない)のチンピラっぷりの方が色々と印象に残るのが困る。
弥勒 影斎
冥極党・外法七人衆序列第三位。
一子相伝の忍法、式影を操る弥勒一族の継承者。
術を完全なものにすることを目的としており、
冥極党に属しているのもそのための戦いの場作りに丁度良かったからにすぎない。
長き戦国の世によって鍛えられた名と技を巧みに使う、最強の忍。
通称「式影の弥勒」。
色々とはっちゃけ過ぎ。
何でもかんでも忍術で済まされると思ったら大間違いだ。
敷浪 道眼
冥極党・外法七人衆序列第四位。
見かけは線の細い優男だが、その正体は魔眼を操り敵の力を己のものとする戦術に長けた外法剣士。
非常にプライドが高くナルシストで、更には好色家。
「かはは」という独特の笑い方をする。
通称「魔眼の道眼」。
業鬼
冥極党・外法七人衆序列第五位。
体内に無数の蟲を飼っている虚無僧風の男。
直接的には攻めず、じわじわと相手が弱るのを待つ搦め手の戦法を好む。
また、例え斬ったとしても体内の蟲がすぐさま傷を塞いでしまうため、回復力も相当なものを持っている。
通称「蟲使いの業鬼」。
dualtailに出れば間違いなく主役級だったろうに。
惜しい人を亡くした。
刑部 破軍
冥極党・外法七人衆序列第六位。
とてつもなく大柄な体と、自身を鉄へと化す「剛身の術」を操る肉体派の外法衆。
非常に残虐な性格で、かつては山賊の大将であったが白夜に誘われて冥極党に入った。
通称「剛身の破軍」。
どう見ても即刻退場しそうなのにしぶとく残った偉人。
深鷺
冥極党・外法七人衆序列第七位。
獣と意思を通わせることができる異能力者で、小柄な体格をした年端もいかない少女。
俊敏さと獣との連携を生かした戦法を得意とする。
通称「獣群の深鷺」。
かつてその異能の力故に親に捨てられ、山中をさ迷っていたが後に白夜に拾われる。
以降は彼女の役に立つことを存在意義とし、彼女ためだけに牙を振るう。
なお、昔は翠蓮にも懐いていたようだが、最近は恥ずかしさのためか素っ気ない態度を取ることが多い。
黒雷
深鷺が従えている巨大な黒犬。
彼女にに絶対の忠誠を誓っており、深鷺自身も黒雷のことを唯一無二の存在として信頼している。
獣の本能とその巨躯から繰り出される攻撃は非常に脅威。
芦屋
芦屋 辰由
東間の国を狙う芦屋家の当主。
よくいる馬鹿殿かと思えば、意外にも戦に関しては結構な才能を持っていたりする。
ただしその唯一の長所も他が駄目駄目なのであまり目立たない。
玉梓
辰由の寵愛を一心に受けた愛妾の1人。
最近になって現れたようだが、その過去を知る者は誰1人として存在しない。
一応謎の女性として出てくるが、ぶっちゃけ正体バレバレである。
公式ページ見るだけでも簡単にわかる。
その他
風愛
とある用事で帝都に出向いた陣馬が出会う少女。
その綺羅びやかな服装や、警護の者がいる点などから高い身分だと推測できるが、正体は不明。
譲葉
朝廷を守る近衛衆中でも、秘された役目を負っている「裏近衛」の1人。
現在は朝廷の貴人警護を任せられており、そのためか風愛の警護をしている。
性格は堅物。だが面倒見の良い一面も。
さくら
山賊に襲われた村から陣馬達が救出した少女。
救われてからも度々山賊のことを思い出し恐怖し、陣馬に縋りつく。
松鯉 丈太夫
望月家御用達の豪商、「松鯉屋」の当主。
「商売繁盛、まずは目立つべし」を信条としており、端からは珍妙とも見える格好を好む。
なお、マッコイ一族とは何の関係もありません。
関連動画
関連項目
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