天地を喰らうII 諸葛孔明伝とは、本宮ひろ志原作の同名漫画を元にしたカプコンのファミコン用ロールプレイングゲームである。
アーケードやセガサターンなどにも天地を喰らうIIがあるが、あちらはベルトスクロールタイプのアクションゲームで別物。
→天地を喰らうII 赤壁の戦い
概要
前作「天地を喰らう」のシステムと大体同じであるが、いくつか追加要素があったり削除された要素がある。
- 武将のデータに装備可能武器(剣・槍・刀・弓・斧)と素早さ、得意な地形が追加。得意な地形での戦闘になると能力が向上する。
- 軍師の「策略」のほかに「陣形」が追加。陣形を組むことで攻撃力や防御力などのデータが上下する。
- 前作ではレベルアップで兵士数の上限が増えるのは一部の武将のみだったが、全員上がるようになった。
- 兵糧の概念がなくなった。
- 戦闘で敵武将を捕らえて仲間にすることができなくなった。
- 軍師系の敵武将に回復策略を延々と使われてハマることがなくなった。・・・など。
ストーリーは、前作での挙兵から董卓討伐までがプロローグとしてナレーションされ、その後は三国志演義を原典とした吉川英治版「三国志(吉川三国志)」及び、その吉川版を原作とした『横山光輝三国志』がモチーフ。劇中の武将たちの人物像及び科白も横山版から引用されたと思わしき表現が多々見受けられる。
もっとも、劇中では日本に渡って八岐大蛇退治したり、蜀建国後の北伐は独自の展開になる(横山版の孔明の北伐を下敷きにした展開がある)。
前作の群像劇と比べ劉備玄徳及び諸葛亮孔明が主役の大河ドラマとしての体裁を成している。
そもそも原作が幻獣が其処ら中に出る怪奇アクションであり、同じ中国の名作小説「水滸伝」の要素を多大に含むし・・・同名のベルトスクロールアクションもかなりぶっ飛んでいるが、あれでも原作よりマイルドである
サブタイトルにもあるように諸葛亮が主役格であるが、序盤は劉備ら三兄弟が袁術討伐に向かうところから始まり、実際に諸葛亮が登場するのは中盤にさしかかるあたりの三顧の礼のイベント以降である。
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関連項目
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