天津飯(中華料理)とは、日本で生まれたとされる中華料理である。
概要
一種の丼であり、温かいごはんの上にかに玉風の卵を載せ、餡を掛けたもの。発祥は中国(天津)説、東京説、大阪説、神戸説など色々あるが、まあ日本人が大好きな丼にちなみ、ごはんに合うおかずを載せるという単純な発想は、いつ誰もがどこででも考えうる自然な事柄だろう。具にバリエーションがあり、ごはんに混ぜる、卵に合わせる、餡に混ぜる、調理後に乗せるなど様々である。
丼鉢に乗せたものを天津丼といい、平皿に乗せたものを天津飯という人もいるが、定義の違いは特にない。
餡について
うどんやところてんほど有名ではなかったが、今日ではこの天津飯の餡についても、東日本と西日本で味付けが異なっていることがわかってきた。そして、東日本ではさほど人気がなく、西日本、とりわけ関西で人気メニューとなっている理由もこの餡の違いにある。
- ケチャップ甘酢餡
東日本で主流を占める、日本人の好みに合わせ甘酢にケチャップを合わせたエビチリのような赤い餡。甘酸っぱい味がするため、この味が苦手という人も多く、今日では他のタイプの餡も増えてきている。 - 中華風甘酢餡
ケチャップを合わせずに、酢豚のような黒酢を使った本格中華料理風の甘酢餡で、琥珀色がかっている。このタイプは関西でもまれに見られ、主流となっている地域もある模様。 - 醤油餡
西日本で主流の餡で、醤油味がベース。酢を使わないので酸味がなく、いわば中華スープにそのままとろみをつけたようなもの。味は比較的濃厚。餡に野菜を合わせることも多く、中華丼に卵を挟み込んだだけのものもある。大阪王将ではこっちの餡である。 - 塩だれ餡
西日本に多い、もう一つのタイプ。白湯ベースで、醤油味よりあっさりしているため、素材の味を殺さない。餃子の王将(京都王将)ではこっちの餡を提供している。
※尚、京都では、この4種類が混在している。そのため、中華料理屋で天津飯を頼むときにはどういう味付けが訊いてみたほうがいいかも。
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関連項目
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