「女神異聞録デビルサバイバー」とは、2009年1月15日にアトラスから発売されたニンテンドーDSのソフトである。
ペルソナシリーズの1作目、「女神異聞録 ペルソナ」以来の「女神異聞録」という名が冠されたがストーリー自体に繋がりは無い。
なお、「デビルサバイバーオーバークロック」としてボイス、シナリオなどさまざまな要素を追加した移植版が3DSで、続編の「デビルサバイバー2」がDSで、共に2011年夏に発売された。1と2には、ストーリーの繋がりはない。
(デビルサバイバーOC→公式サイト、デビルサバイバー2→公式サイト)
概要をお伝えしマす。
平穏な生活を送っていた主人公、柚子(ユズ)、篤郎(アツロウ)は主人公の従兄、ナオヤに呼び出され、コミュニケーションプレイヤー(COMunication Player、COMP)を渡される。
程なくして送られてくる「ラプラスメール」という未来の事が書かれた謎のメール。COMPに入れられていた「悪魔召喚プログラム」の発動。東京封鎖、日常の崩壊。
システムをお伝えしママすす。
斜め上視点からみたシミュレーションゲーム。「メインキャラ+2体(の仲魔)」でチームを組んで戦う。敵も同様である。
ターン性では無く、敵味方が入り乱れて「行動力」によって順番が変わる。行動力は各種行動(移動、戦う、迎撃する、戦闘前・戦闘後にスキルを使う)等を重ねることでどんどん消費されていくので、例えば「移動する」→「攻撃する」よりも仲魔の「妖気迅雷(移動力が上がる)」→「移動する」→「攻撃する」→「戦闘後にメディア(HP回復)」などたくさんの行動をすると、次に動けるのは相当後になる。
仲魔は説得等で仲魔にするのではなく、最初を除けば「デビルオークション(デビオク)」で購入するのみである。
戦闘ではEXPとお金(マッカ)が手に入るが、マッカの使い道はデビオクだけである。
悪魔もEXPによってLVがあがり、スキルを覚えたりする。合体はある程度ゲームを進めると「邪教の館.EXE」というソフト(という設定)で可能。検索合体というのができ、初心者にもやりやすい。
戦闘はチーム単位で行う。相手より速が高い、敵の弱点をつく、クリティカルを出す、相手の攻撃をブロックするなどで、戦闘後「EXTRA TURN」が発生したり、逆に相手のEXTRAを消したりできる。耐性重要。邪龍、邪神は遠距離攻撃が可能だが、EXTRA TURNが発生しなくなる。注意。
ゲームの進行は基本的に「どこに行くかを選択する」のみであるが、ゲーム内時間が設定されており、行った場所、逆に行かなかった場所やその中での選択肢によってストーリーは変化する。
登場人物
CVは【(ドラマCD)/(OverClock)】。一人しか表記されていない場合は両方で同じ声優が担当。
- 主人公 【CV:水島大宙/なし】
17歳の高校生。ユズの幼馴染でアツロウの親友、そしてナオヤの従兄弟である。
メガテン主人公らしく、選択肢以外で喋る事はなく、物語もプレイヤーの選択次第で変わっていく。
明確な性格の設定はないが、一部傍若無人な選択肢があったり、重要な場面でのまとめ役や説明役を
アツロウに押し付けたりする選択肢が"頻繁に"あったり、ナオヤに「(俺の性格が悪いのは)お前の従兄弟だから」と言われるあたり、中々良い性格のようである。
奇妙なデザインのヘッドホンを終始身に付けており、作中でこのヘッドホンに対して突っ込まれることも。
ちなみに、月刊少年シリウスで連載中のコミック版では「峯岸 一哉(みねぎし かずや)」という名前。
- ナオヤ[(主人公の名字)直哉] 【CV:神谷浩史/谷山紀章】
24歳。主人公の従兄弟で、天才プログラマーとして知られており、アツロウとは主人公よりも前に知り合っている。
今作で「悪魔召喚プログラム」を組んだ張本人。
人を喰ったような性格の持ち主で、いつでもその調子を崩さないが、神や天使に対しては激しい憎悪を覗かせる。
- ユズ[谷川柚子] 【CV:茅原実里/川澄綾子】
17歳の高校生。主人公の幼馴染。
「字面が似ているから」という理由でアツロウが「袖子(ソデコ)」と呼び始めた事から、生徒や教師にまでそのあだ名が知れ渡っている。
不良のカイドーやヤクザのオッサンに対しても、気の強い態度を見せる勝気な性格だが、主人公やアツロウの前では気弱な一面を見せる事もあり、ストーリーを通して東京封鎖を抜ける事を目的としている。
主人公に想いを寄せているような節が多々あり、思わぬライバルの登場に焦りや嫉妬を抱く一面も。
また、カイドー曰く、主人公の事をいつも見てるらしい。
- アツロウ[木原篤郎] 【CV:阿部敦】
17歳の高校生。主人公とは高校に入ってからの親友。
ナオヤとは主人公と出会う前からネットで交友があり、「ナオヤの一番弟子」を自称するほど尊敬している。
コンピューター関係の知識が豊富で、ハッキングにも詳しい。
登場人物の中で唯一、どのルートでも最後まで仲間として活躍してくれる。
- アマネ[九頭竜天音] 【CV:鹿野優以/能登麻美子】
16歳。宗教団体「翔門会」の教祖の娘で、巫女。
神秘的な雰囲気をまとっており、常に固い表情をしている。
アツロウ曰く、主人公が好みそうなタイプらしい。
- カイドー[二階堂征志] 【CV:伊藤健太郎/間宮康弘】
19歳。渋谷の不良グループ「渋谷ダイモンズ」のリーダーだが、元々リーダーであった兄から受け継ぐような形でリーダーになっただけであり、本人は一匹狼気質の為、面倒臭がっている。
見た目や口調はチンピラそのものだが、友情や義理には厚いところがあり、彼が仲間となるルートではその言動が随所に見られる。
- ケイスケ[高城圭介] 【CV:成瀬誠/梶裕貴】
17歳の高校生。アツロウとは中学時代に同級生であり親友だった。
穏やかで、正義感の強い性格であり、悪に対しての憎しみが強い。特に、「恩を仇で返す」という行為には激しい憎悪を覗かせる。
- ミドリ[小牧翠] 【CV:阿澄佳奈/伊瀬茉莉也】
15歳の中学生。
「ドリー」というハンドルネームで、ネットアイドルとして活躍しており、ユズ曰く、男女問わず人気があるらしい。
とある理由から、正義の味方に憧れている。また、正義感も人一倍強く、COMPを入手してからは危険を顧みず、悪魔を使役して人助けを行うが…。
- ハル[春沢芳野] 【CV:皆川純子】
20歳。インディーズバンド「D-VA」のボーカルを務めていた女性で、現在はバンドを休止し、ソロ活動を行っている。
ユズはハルの大ファンであり、ハルも「いつも一人で盛り上がっている」と、ユズの事は知っていた様子。
シーケンサーに入っている曲に合わせて歌う事で悪魔を召喚できるが、作中ではバッテリー切れの為、悪魔を召喚する事はない。
ルートによっては、重要人物となる。
- ジン[神谷詠司] 【CV:小西克幸】
25歳。表参道でバーを経営しており、ハルの保護者的存在。
現在は行方不明という、インディーズバンド「D-VA」のキーボーディスト「アヤ」(ハルが加入する前は、彼女がボーカルだった)と恋人同士であり、今も彼女の行方を追っている。
面倒見が良く、頼りがいのある男性であり、周りからの信頼も厚い。
ユズとは、ハルのライブで度々顔を合わせていたらしい。
- マリ[望月麻里] 【CV:登場せず/河原木志穂】
23歳。アツロウの中学時代の家庭教師で、現在は小学校の養護教諭をしている。
二階堂兄弟とは幼馴染の関係であり、カイドーの兄とは恋人同士だった。
そのカイドーの兄が「吸血鬼事件」で死亡した事で、犯人であるクドラクを激しく憎んでいる。
- ショウジ[東海林] 【CV:渡辺明乃】
女性ジャーナリスト。封鎖内で取材をしており、主人公たちにもインタビューを求めてくる。
封鎖の真相を求める為、情報を集めており、時折主人公たちへ情報を提供してくれることもある。
死語を頻繁に活用(ピッタシカンカン、ナウでヤング等)し、どんな時でも自分のペースで場を引っ掻き回すほど
個性の強い人物で、ナオヤですら「友人はもう少し選んだらどうだ」と主人公へ忠告するほどである。
- イヅナ[飯綱ミサキ] 【CV:本田貴子】
26歳。政府の派遣した特殊部隊「STF」の女性隊員。
東京封鎖という任務においては忠実だが、何とかして封鎖内部の人たちを助けたいと考えている。
ルートによっては、政府側の人間という立場故に主人公たちと敵対する事となるが、その戦いに負けた際も
「どうか生き延びてほしい」と主人公たちの身を案じていた。
- 伏見(フシミ) 【CV:斧アツシ】
STFの一員で、イヅナの上官。自衛隊での階級は三佐。
非常にシビアな性格であり、任務達成のためには一切の妥協を許さない。
ルートによっては、政府と天使の間で板挟みにあったり、ナオヤに「虫ケラ」「政府の犬」と罵られたり、
アツロウに「どこまで腐ってんだよお前ら!」とキレられたり、何かと報われないが
本心ではイヅナと同様、封鎖内の人間を救いたいと考えており、主人公たちへ協力してくれる。
オーバークロック版について
- 一部のストーリーに8日目が追加。
追加されたのは、ナオヤ・カイドールート、ユズルート、アマネルートの3つ。
ナオヤ・カイドールートとユズルートはそれぞれ2つのエンディングがあり、8日目をどう進めるかによって変化する。 - 仲魔の追加。
DS版の130体から150体以上へ。
【女神】イシュタル/ブラックマリア
【魔神】スサノオ
【邪神】バフォメット
【龍王】ユルング
【邪龍】ファフニール
【天使】スラオシャ
【霊鳥】ルフ/カウ
【堕天使】ミスラ
【魔獣】カブラカン
【妖獣】カトブレパス
【幻魔】ロイチェクタ
【妖精】スプリガン/トロール
【魔王】ルキフグス
【鬼神】オオクニヌシ
【闘鬼】トケビ/オンギョウキ
【邪鬼】マカーブル
【鬼女】ジャヒー - ストーリーのフルボイス化。当然、モブも。
(ただし、天使や悪魔などは笑い声や唸り声のみ。) - 登録済みの悪魔をマッカを支払うことで呼び出せる「悪魔全書」。
- プレイ中に条件を満たすことで勲章が得られる「サバイバーズアワード」。
Xbox360の実績システムのようなもので、このポイントが増えることにより、引き継ぎ要素を増やすことができる。 - グラフィックが高精細化。DS版と比べて圧倒的に綺麗な仕上がりに。
- セーブスロットが3個に増加。
悪魔(仲魔)の固有スキル
スキルはたくさんあるが、序盤注意するべき固有スキルのみ記述。もちろん仲魔にすればこちらも使える。時が経てば書き加えてもいいかも、よくないかも。
- 呪縛(邪鬼が所持)…移動力を1にされる。非常にうざい。射程が3ある事も要注意。
- 妖気迅雷(妖獣が所持)…移動力が7になる。呪縛を上書きできるので非常に重宝する。
- 夢幻の具足(幻魔)、飛翔(霊鳥)…地形を無視して移動が可能。更に夢幻の具足は行動力消費が少なく、飛翔は移動力+1の補正がかかる。
- 凶化(闘鬼が所持)…物理攻撃(物理攻撃スキル)が必ずクリティカルになる。クリティカルはEXTRAの発生、相手EXTRAの消去ができるので非常に凶悪。序盤から最後まで侮れないスキル。
関連動画
関連項目
外部リンク
みなサま良い一日ヲ。
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