姉畑支遁(あねはた しとん)とは、漫画・アニメ「ゴールデンカムイ」の登場キャラクターである。
概要
姉畑支遁は「ゴールデンカムイ」の108話~113話に登場。コミックスで言えば11巻から12巻にかけてである。
丸メガネに口ひげ、コルネパン風オールバックというよくわからん髪型の風貌。一見善良な学者風の男で、谷垣源次郎、インカラマッ、チカパシのパーティーと出会い、その豊富な北海道の動植物に関する知識を披露する。チカパシがなついたこともあって気を許してしまった谷垣たちだが、姉畑は谷垣の猟銃を奪い逐電する。
その正体は、動物を愛する余り、一方的な性行為に及んではナイフなどでめった刺しにし殺害する、植物も同様に穴などに行為を行い、やはりめった切りにする。という超外道、かつド変態な男であり、入れ墨人皮を持つ脱獄囚の一人である。
牧場の家畜を襲い、それを見咎めた牧場主を逆に大怪我させたことの罪で捕まえられていた。今回も谷垣から奪った猟銃でシカを襲撃して行為の上で殺害。これが、地元のアイヌたちに谷垣の仕業と誤解され、主人公の杉元佐一やアシリパが谷垣の無実の罪を晴らすためと、姉畑の入れ墨人皮を保全するために奔走する羽目になるのである。
その後の展開…
ここから先は、ネタバレ成分を含んでいます。 ご注意ください。 |
姉畑支遁は、今度はよりによって北海道最強の動物、ヒグマに挑戦。
身体にヒグマのオソマ(糞)をつけて匂いを消すなどの工作を行い、見事に接近に性交、いや成功。
それを目撃した杉元からは「やりやがった!!マジかよあの野郎ッ やりやがったッ!!」「姉畑支遁すげぇッ」と謎の感動をされる始末。そして、満足した表情で腹上死という最期を迎えた。ヒグマはその後杉元たちに倒され、姉畑の身体の入れ墨人皮は無事に回収された。
余談
姉畑支遁の変態ぶりは、奇人変人ぞろいの本作においても出色、インパクト抜群である。
さらに、アシリパが人間と動物が行為する不条理さを指して「ウコチャヌプコロ」という聞きなれないながらも妙に語感がよく頭に残る言葉を使ったことが、ますます話題に火を付けることとなった。
そして、連載当時放映されていた「けものフレンズ」に関連してその時のヤングジャンプ編集部が悪ノリ。「すごーい!彼は変態けものフレンズなんだね!」というアオリ文を載せてしまったことであちらの方面に話題が波及、果ては某艦船擬人化ゲームにまでネタが及んでしまった。詳細は→ウコチャヌプコロの記事へ
モデルに関しては、名前についてはアーネスト・シートン氏とムツゴロウこと畑正憲氏という、著名な二人の動物研究家の名前をかけ合わせたものかと思われる。もちろんこのお二人は変な意味なしに動物を愛する人達である。まさに風評被害シリーズ。髪型や服装など外見面でも、アーネスト・シートン氏の写真をイメージしたものではないかと思われる。興味がある方は画像検索結果を参照されたい。
アニメ化について
「ゴールデンカムイ」のアニメは2020年9月現在2期まで放送され、このエピソードが収録された11~12巻もその範囲に入っていた。だが、アニメ版監督みずから「アニメ化のお話をいただいた時からNGと言われていました」と語るほどの状況であり、当然のごとくカットされることになった。
しかし、コミックスのDVD同梱版という形でいくつかの未アニメ化エピソードが拾われており、この姉畑支遁の話もそうなるのではとファンの間では密かに期待されていた。
かくして、2020年9月18日発売のコミックス23巻アニメDVD同梱版において、「支遁動物記」としてアニメ化された。姉畑支遁の担当声優は堀秀行氏である。
関連動画
関連静画
関連商品
関連項目
- 22
- 0pt