漢字として
它
- Unicode
- U+5B83
- JIS X 0213
- 1-53-64
- 部首
- 宀部
- 画数
- 5画
- 意味
- (他・佗と通じて)ほかの、別の、異なる、(蛇と通じて)ヘビ、という意味がある。現代の中国語では代名詞に使う。
- 〔説文解字・巻十三〕に「虫なり」とある。蛇の字は、〔説文〕に它の異体(或体)として載っている。〔玉篇〕には「古文の佗字。佗、蛇なり」とある。
- 字形
- ヘビの象形。蛇の初文である。
- 〔説文〕に「虫に從ひて長し。冤曲して尾の垂るる形に象る。上古、艸居して它を患ふ。故えに相ひ問ふ、它無きかと」とある。虫(キ)と同様にヘビの象形だが、它のほうが尾が長い。
- また金文のころから他字の意味で使われている。他山の石は〔詩経〕では「它山之石」である。
- 〔説文〕の「它無きか」はつつがなし(恙無し)と同じような意味。卜文では止+它や𪫒という字が、祟りや禍いの意味で多く使われていて、たたりがないか、という卜辞によく登場する。
- 音訓
- 音読みはタ(漢音)、訓読みは、へび。
- 規格・区分
- 常用漢字でも人名用漢字でもない。JIS X 0213第二水準。
- 部首
- 它は〔説文〕では部首である。属するのは它のみ。
- 声符
- 它を声符とする漢字には佗、拕、沱、陀、蛇、袉、䙾、跎、詑、鉈、𩉺、鮀などがある。
関連項目
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