小泉ジュンイチローとは、大和田秀樹により近代麻雀誌上で不定期連載されている漫画、『ムダヅモ無き改革』に登場する主人公である。
概要
原作開始時の肩書きは「第89代 日本国 内閣総理大臣」だが、時系列を考慮して、後に「元総理」になっている。
当然のようにOVA版では、開始時から「元総理」となっている。
世界首脳クラスと対等に渡り合えるだけの“豪運”を有するだけでなく、首脳会談(麻雀)における駆け引きにも長け、技術立国日本の宰相として遜色のない、様々な技術(イカサマ)を有している。
また、自身の生命すら脅かしかねない状況であっても、日本国への深い愛情に則って執られる行動は、読者、そして視聴者に謎の感動を与え続けている。
OVA『ムダヅモ無き改革 -The LEGEND of KOIZUMI-』では、森川智之が声を演じている。
なお、オーディオコメンタリーにおいても心配をしていたが、声に出してしまうと漢字なのか、カタカナなのかが不明瞭…というか、判別不能になるので良く似た人と間違えてしまう可能性はある。
最後に、その理念を最も裏付ける台詞をここに記す事で、その愛国、愛国民精神を表現したい。
自らの身が燃え尽き、チリになろうとしている場面において───
特筆すべき彼の持ち技は5つ。
- 国士無双十三面(ライジングサン)
- 役満「国士無双」を構成する全ての牌を1毎ずつ持ってテンパイしている状態で、アガる事が出来れば、ダブル役満となり、この役を最も得意としている。
特に小泉ジュンイチローが「ライジングサン」として上がる場合は、色以外日本国旗と良く似たデザインであり、国士無双を構成する牌の1つでもある一筒でアガる。 - 轟盲牌(ゴウモウハイ)
- 驚異的な握力により、牌の表面の模様を削り取ってしまい、強引に「白」の牌を作り出す技。
詳細は該当記事を参照の事。 - 技術立国ニッポン
- アメリカ合衆国大統領ジョージ・ブッシュとの対局において、露骨な3対1の不利な対局で追い詰められた時に「そっちがそう来るのなら こっちも手段を選ばんだけだッ!」と使用した技。いわゆるブッコヌキなどのイカサマであり、物量で押してくる相手に対して島国で資源が少ない日本が対抗しうる唯一の手段・・・を小泉流に麻雀で表したもの。
この時は小泉も配牌でタンピン三色のシャンテンであるなど、「普通なら」相当な好配牌であったのだが、トップのブッシュとは6万点以上の大差を付けられてのオーラスであったため、 この配牌を全て破棄し、ブッコヌキを併用した大量のツモにより、ゼロから国士無双十三面を作り上げると共にダブリーであったブッシュのツモを乱し、最終的にダブル役満+ワレメのツモで32000-64000と言う物凄い点で全員トバして逆転した。
ちなみに小泉自身は、こんな技術を持っていたことに驚いたタイゾーに「政治の世界を生き抜くためにはああいう技も必要なのさ」と事も無げに語った。
なおこの時小泉が行っていたブッコヌキは一度に3枚戻して4枚抜くというものであり、通常のブッコヌキの倍以上の数の牌を一度に手の中に抱え込むため、一見すると現実離れしていないかのように見える技だが、しっかり現実離れしているので注意。 - 天地創世(ビギニングオブザコスモス)
- ニコニコ動画においては「最終鬼畜全部白」とも呼ばれる。
莫大な負債を抱えた状態からスタートしたプーチンとの対局では、一発逆転にかけて青天井ルールを申し出たのだが、小泉が最も得意とする国士無双十三面は面子の概念を持たない例外的な構成の役であるため他の役と複合しにくく、青天井ルールにおいては不利となる(それを分かっていてプーチンも申し出をすんなり承諾した)。
実際、開幕に小泉ではなくタイゾーがライジングサンをプーチンから出アガリ、100万単位の点を獲得するが、そんなものジャブ以下だと言わんばかりにその数万倍の点の役をプーチンにアガられてなす術がなくなる。この状況を打開する為に使用した技である。
キー牌だけではなく手牌すべてを轟盲牌により轟炎・爆発を起こしながら白にして完成させた役で、作中では字一色・四槓子・三暗刻・リンシャン・白白白白・ドラ72の100翻超えにより、プーチンのさらに5000京倍あまりの点を獲得し逆転勝利。
原作においては4ページ見開き(?)という歴史的1ページとなる描写で表現された。
この役が何故、イカサマとされないのかは「轟盲牌」の記事を参照のこと。 - 九種九牌(サンセットグロウ)
- 配牌+第1ツモ時に一九字牌が9種類・9枚以上ある場合、手牌を公開する事で流局にできる、普通の麻雀にもあるルール。普通の麻雀でも国士無双にいきやすい配牌は九種九牌を宣言できる配牌でもある場合が多く、上記の通り国士無双を得意技とする彼は、ことさらその確率も高い。ただ、それだけあれば普通は国士に行くので、この技を使われる事は非常に稀である。
作中、使われたのは一度で、配牌で13面国士を張ったものの、2人のスーパーアーリア人に完全に封殺されていた事をアシモに警告されたため、やむなく流局とした。
ちなみにこの時の第一ツモは四筒で、この四筒はハイゼンベルクストライクの当たり牌(しかも、タンヤオ、面前清一、ドラ4の三倍満×4)、さらには、もう1人が同じく国士無双十三面であったため、九種九牌で流局にしなければ、何を切っても第1打でアタってしまうという、降りすらできぬ状況だった。
初期で完全に決め手だった上3つの技が、スーパーアーリア人によって封殺(轟盲牌もヒトラーが使えるため、おそらく封じられていると思われる)された形になっており、この戦いの厳しさが伺える。 - 白混一(ホワイトブレンド)
- 親のハイゼンベルクストライクリーチに対して、アシモとのコンビでの反撃したときの技であり、白、面前混一の満貫の一本場、8300点+リーチ棒のダメージを与えた。
この時の相手のリーチは、ノベ単一四筒、ペンチャン三筒、両面三六筒、シャンポン五六筒、カンチャン五筒のダブリー清一イーペーコー5面待ちであった、ドラ無しロンでも親倍満、ドラが絡めば数え役満が見える上に、ハイゼンベルクストライクにより、一四筒で当たった時以外は2倍のダメージを与える強力手であった。 - 神盲牌(ゴッドモウハイ)
- 月でのヒトラーとの最終決戦で小泉ジュンイチローが使った究極の轟盲牌。
ヒトラーが白と九索を槓してライジングサンを阻止したのに対して、小泉ジュンイチローは二索を轟盲牌で削り、その削った二索の模様と己の血を付け加えて隣の七索に張付けて、白と九索を同時に2つ作り上げ、ライジングサンをヒトラーに当てた(ファイナルライジングサン)。
このとき小泉ジュンイチローの体は神盲牌による激しい摩擦で青白く光っていた。また恐山の修行の時も体が青白く光っていたがこのときは神盲牌を使用していたかは不明である。 - ファイナルライジングサン
- 小泉ジュンイチローがヒトラーとの最終決戦で見せた最強のライジングサン。
見開き26ページという漫画史に名を残す描写で表現された。
なお、世界には自分とよく似た人間が3人はいるというので、例え誰かに似ている気がしても、
実在の人物や団体にはあまり(OVA版では「かなり」)関係ありません。
関連動画
関連項目
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