小西美加(こにし みか)とは、日本の女子プロ野球選手(投手、内野手、外野手)。
概要
京都フローラ #18 | |
---|---|
小西美加 | |
基本情報 | |
出身地 | 京都府京都市 |
生年月日 | 1983年4月18日 |
身長 体重 |
166cm ??kg |
選手情報 | |
投球・打撃 | 右投右打 |
守備位置 | 投手、内野手、外野手 |
プロ入り | 2009投手1巡目 |
経歴 | |
プロ野球選手テンプレート |
小学2年生の時に雪合戦をした際、少年野球の監督に「投げ方が良い」と褒められる。これがきっかけで少年野球のチーム・仁和ホワイトホースに入り野球を始める。小学4年生でキャプテンを任され、投手として試合に出場。打順は1番で宝ヶ池公園球技場でランニングホームランを量産していたという。
中学生になると、ボーイズリーグのチーム・京都ブレーブスに入団し硬式野球を始める。しかし、練習生という扱いであったため3年間で試合への出場はなかった。 学校では陸上部に所属し、円盤投げで府下大会に出場した。
高校、短大でソフトボールに転向し高校では国体に出場、短大では選手権3位という結果を残す。しかし硬式ボールを投げた感触を忘れることができず、女子野球世界大会のトライアウトを受ける。また硬式クラブチーム・大阪ブレスを立ち上げ、本格的に硬式野球に取り組むようになる。 試合以外でグラウンドを借りられるような資金力はなく、河川敷や高架下が主な練習場。また、試合の対戦相手も少ないという非常に厳しい環境であった。
2006年には第2回IBAF女子ワールドカップに出場。兄も同年、第16回IBAFインターコンチネンタルカップに出場したため史上初の兄妹野球日本代表として注目された。しかし決勝のアメリカ戦で5失点を喫し、1回2/3でKO。「この大会が自分を大きく変えてくれた」と語っている。
後にフローラでチームメイトとなる三浦伊織と共に、茨城ゴールデンゴールズと対戦することのみを目的とした野球チーム『ドラHOTリューターズ』の試合にも参加していた。
2009年に女子プロ野球第1回合同トライアウトを受験し合格。ドラフト1位で指名され、競合の末兵庫スイングスマイリーズへの加入が決定した。
1年目から最優秀防御、最多勝、最多奪三振と投手三冠。また、野手でも最多盗塁を記録し打率も.325と驚異的な数字を残す。
2年目の2011年には女子プロ野球第1号となるホームランを放つ(柵越えのホームランであった)。最多勝、最多奪三振、最多本塁打のタイトルを獲得しMVPを受賞。打率も.324であった。
3年目の2012年は、同年に誕生した新チーム・大阪ブレイビーハニーズに移籍。新生チームということもあり前期は勝率.316という数字であったが、後期は小西の獅子奮迅の活躍もあり優勝。また年間優勝決定戦ではホームランを放った。 リーグ運営法人株主わかさ生活の社長である角谷建耀知は、リーグの観客動員が前年に比べて大きく減少しリーグの打ち切りも考えたが小西の活躍を見て翻意した、とコンベンションで語りこれを聞いた小西は涙した。この年は最優秀防御率、最多勝、最多投球回、最多本塁打のタイトルを獲得し2年連続でMVPに選ばれた。
4年目の2013年からはウエストフローラに所属。セカンドキャリア支援として専門学校を卒業する必要があったが、卒業できなかったために試合出場制限のペナルティを受ける。この年は無冠に終わり、打撃成績も初めて規定打席を割り、打率は.233であった。
5年目の2014年には兼任コーチを務める。リリーフでの登板が増え防御率2.03、6Sを上げ最多セーブのタイトルを獲得。打撃成績も再び規定打席に到達し打率.312と31歳ながら素晴らしい成績を残した。
プロ生活5年で4度の総合優勝を果たしており、優勝請負人と呼ばれている。
誕生日の4月18日は4番でエースの日(4とエースナンバーの18)ということで気に入っており、2014年4月18日のバースデー試合では4番レフトで先発出場し2打点、6回からリリーフで登板し試合を締めるという日付通りの活躍を見せた。
年度別成績
投手成績
(2014年終了時点)
年度 | 球団 | 登板 | 完投 | 完封 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | 勝率 | 投球回 | 与四球 | 奪三振 | 失点 | 自責点 | 防御率 | WHIP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2010年 | スマイリーズ | 22 | 6 | 2 | 9 | 4 | 1 | - | .692 | 121.0 | 44 | 66 | 36 | 24 | 1.79 | 1.21 |
2011年 | 19 | 13 | 2 | 16 | 5 | 3 | - | .762 | 144.0 | 66 | 55 | 58 | 41 | 1.99 | 1.38 | |
2012年 | ハニーズ | 22 | 13 | 3 | 11 | 8 | 0 | - | .579 | 140.2 | 55 | 51 | 60 | 43 | 2.14 | 1.44 |
2013年 | フローラ | 28 | 3 | 2 | 7 | 5 | 4 | - | .583 | 105.0 | 51 | 29 | 48 | 44 | 2.93 | 1.48 |
2014年 | 13 | 1 | 1 | 3 | 1 | 6 | - | .750 | 38.0 | 20 | 22 | 12 | 11 | 2.03 | 1.47 | |
JWBL:5年 | 111 | 42 | 10 | 46 | 23 | 14 | - | .667 | 548.2 | 236 | 223 | 214 | 163 | 2.08 | 1.39 |
野手成績
(2014年終了時点)
年度 | 所属 | 試合 | 打席 | 打数 | 得点 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 犠打 | 犠飛 | 四球 | 死球 | 三振 | 併殺打 | 打率 | 出塁率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2010年 | スマイリーズ | 40 | 184 | 163 | 36 | 53 | 12 | 4 | 0 | 29 | 28 | 0 | 1 | 17 | 3 | 22 | 3 | .325 | .397 |
2011年 | 50 | 183 | 148 | 29 | 48 | 9 | 3 | 2 | 24 | 12 | 1 | 4 | 24 | 6 | 15 | 5 | .324 | .429 | |
2012年 | ハニーズ | 39 | 139 | 117 | 14 | 27 | 5 | 1 | 1 | 20 | 12 | 0 | 1 | 20 | 0 | 14 | 3 | .231 | .341 |
2013年 | フローラ | 41 | 84 | 73 | 12 | 17 | 8 | 0 | 0 | 10 | 5 | 1 | 0 | 9 | 1 | 12 | 0 | .233 | .325 |
2014年 | 34 | 117 | 93 | 21 | 29 | 6 | 4 | 0 | 18 | 15 | 1 | 5 | 17 | 1 | 8 | 1 | .312 | .405 | |
JWBL:5年 | 204 | 707 | 594 | 112 | 174 | 40 | 12 | 3 | 101 | 72 | 3 | 11 | 87 | 11 | 71 | 12 | .293 | .385 |
関連動画
関連項目
- 0
- 0pt
- ページ番号: 5304344
- リビジョン番号: 2168623
- 編集内容についての説明/コメント: