尣とは、片足に障害のある人を表す字である。
漢字として
尣
- Unicode
- U+5C23
- JIS X 0213
- 1-47-61
- 部首
- 尣部
- 画数
- 4画
- 意味
- 現在は尩を用いる。
- 足に障害のある人、背の低い人、骨が湾曲した、佝僂、虚弱、片足が短い、という意味がある。
- 〔説文解字・巻十〕に「曲脛を𤿑するなり」とあり、〔玉篇〕に「僂なり。短小なり」とある。
- 字形
- 尣は脛が曲がった人の象形。〔説文〕に「偏曲の形に象る」とある。
- 音訓
- 音読みはオウ(漢音)、訓読みは、あしなえ、くぐせ。
- 規格・区分
- 尣は常用漢字ではない。JIS X 0213第三水準。
- 部首
- 〔康煕字典〕では尣の異体字である尢が部首となっている。意符として障害のあることを表す。
- 尣は〔康煕字典〕では尢部に属するが、字書によっては独立した部首尣部を作ることがある。
- 語彙
- 尩闇・尩怯・尩弱・尩悴・尩頓・尩病・尩羸・尩老・尩陋
異体字
尫
- Unicode
- U+5C2B
- JIS X 0213
- 1-47-62
- 部首
- 兀部
- 画数
- 7画
- 尩は、〔正字通〕に𡯁と同じとある異体字。形声で声符は王。JIS X 0213第四水準。JIS X 0212補助漢字。
- 𡯲は、〔正字通〕が尩の本字とする字。
- 𡯪は、〔説文解字〕に「古文、㞷に从ふ」とある古文(段注本では篆文となっている)。
- 𡯭は、〔説文〕の古文(𡯪)のバリエーション。隷書をこの形にすること字書もある。
- 𡯁は、〔康煕字典〕にある異体字。〔広韻〕には尣の俗字とある。
- 𡯁を尢とする場合もある。尢の記事を参照。
- 尪は、〔正字通〕に𡯪の省とある異体字。〔広韻〕には〔説文〕にある尣の異体字とある。
- 㑌は、〔正韻〕にある異体字。〔正字通〕には通じて作る字とある。〔荀子〕に見える。
- 尫は、〔正字通〕に𡯪の俗字とある。JIS X 0213第三水準。
- 𡯂は、〔字彙〕にある異体字。
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