屈斜路湖(くっしゃろこ)とは、北海道川上郡弟子屈町にある湖である。
概要
約80km2の広さを誇る日本最大のカルデラ湖である。大昔は正円に近い形状で面積も今より広かったそうだが、火山活動により南東部分を失った結果、現在のようなひしゃげた形状になった。
湖には湖中島「中島」が浮かんでおり、その面積は約5.7km2とこちらも日本最大の湖中島となっている。なおこの中島も火山活動により形成されたものである。
上記のように、その形成に火山活動が大きく関わっている屈斜路湖の周辺では現在も活発な地殻活動が見られ、その影響からいたるところで温泉が湧出する。湖岸の砂を掘ると湯が湧き出るのは有名で、「砂湯」として観光資源になっている。また近隣にあるアトサヌプリ(硫黄山)では、実際に山が噴煙を上げる様を間近で見る事すら可能である。
同じ弟子屈町内にある摩周湖とは観光資源としてのつながりが強く、セットで訪れる観光客も多い。
主な眺望スポット
カルデラ湖という性質上、眺望スポットには比較的恵まれている。
- 美幌峠(川上郡弟子屈町・網走郡美幌町)
- 国道243号のルート上にありアクセスしやすく、道の駅も整備されているので観光客が多い。視界を遮る樹木が少ないので眺望は非常に良く、人気のある眺望スポットである。道の駅ではあげいもなどが売られており休憩地点としても充実している。
- 津別峠(川上郡弟子屈町・網走郡津別町)
- 北海道道588号屈斜路津別線の津別峠から林道が分岐しており、この林道を2.5kmほど登っていくと展望台に辿り着く。標高は美幌峠よりも高く眺望も良好だが、道道588号・林道ともに狭隘路でアクセスしやすい場所ではなく、美幌峠ほど観光客は多くない。またこれらのアクセス道は冬期通行止めになる。
- 小清水高原(斜里郡小清水町)
- 北海道道102号網走川湯線の藻琴峠から横道に入り進んでいくと、レストハウス「ハイランド小清水725」に辿り着く。その名の通り標高は725mで、津別峠と美幌峠の中間にあたる。ここには藻琴山への登山口もある。
余談
クッチャロ湖は枝幸郡浜頓別町にある別の湖であり、屈斜路湖とは名前以外の繋がりはない。両者は250~300kmも離れているので、カーナビに道を訊く場合など間違えないように気を付けよう。
なお名前の由来はどちらも同じで、沼の水が流れ出る口を意味するアイヌ語「クッチャラ」である。
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