属性(ぞくせい)とは、属する性質のこと。あるものに備わっている性質や特徴のこと。特に共通性について指すことが多い。
概要
属性は工学などの分野では学術的に使われる事が多い単語である。物質に共通点がある場合などに使われる。また漫画やアニメ、ビデオゲームなどにも属性という言葉はよく使われている。
以下、この記事では漫画・アニメ・ビデオゲームなどにおける属性について解説する。
ビデオゲーム
ビデオゲームを初めとする各種の分野において用いられ、主に魔法などの能力道具に付加されるエネルギー原理や相性関係を表すことに用いられることが多い。性格や価値観、種族などを示すこともあるがそこまで多くは無い。
ビデオゲームではシステムの一部になっていることが殆どである。
主に四大元素や陰陽五行思想をベースとすることが多い。(特に四大元素)
また、ビデオゲームの場合は、互いの属性が弱点同士になってる時が多く、3すくみになるパターンがよくある。
四大元素
「物質は、火、水、土、空気の四元素からなる」という説。“空気”は“風”や“気”“大気”と、“土”は“大地”と表記することもある。
元ネタは古代ギリシャの考え。現代で空気、水、土、火を置き換えるなら気体、液体、固体、プラズマあるいはエネルギーになる。
代表的なものとして、ファイナルファンタジー(第1作)の4体のカオスなどが挙げられる。また、これらを司るものとして、四大精霊(サラマンダー、ウンディーネ、ノーム、シルフ)が出てくることが多い。東洋系の世界観では精霊の代わりに玄武朱雀白虎青龍の聖獣が当てはめられることもある。
陰陽五行思想
中国の春秋戦国時代ごろに発生した陰陽思想と五行思想が結び付いて生まれた考え方。
属性では特に「万物は木・火・土・金・水の5種類の元素から成る」という五行思想を用いる。互いに影響を与え合い、循環するという考え方が根底にある。
もともとが東洋の考えであるため、中国風の世界観や日本風の世界観の作品では四大属性よりもこちらが採用されることがある。また、木属性は攻撃に使えるような能力を設定するのが難しいためか、他の属性に変更される場合もある。
光と闇
善悪二元論の世界観ではこの分類もよく使われる。
聖なる属性を持つものは光、邪悪な属性を持つものは闇として分類され、時に四大元素の外や上位の存在として振舞うことがある。聖と邪、善と悪、正と負、天と地(冥)、秩序と混沌といった互いに相容れないはっきりとした対立が特徴といえる。ちなみにダークパワーっぽいのはナイトが持つと光と闇が両方そなわり最強に見える。
この分類は上記の五行説に付随する陰陽の概念にも例えられる他、太陽と月がモチーフとされることも多い。
物理・力学的な属性
剣や槍による攻撃等、魔法的なものではないものにも斬りや突き、打撃のように力学的な属性が設定されることも多い。SF的な作品では運動エネルギー、熱エネルギー、化学反応、ビーム、レーザー、プラズマ等が個別に設定されることもある。
その他の分類
作品によってはこれら以外のものが出てくることも多く、また同じものでも違う名称であったり、複数の属性を統合して一つとする場合、逆に一つの属性を更に細分化する場合もある。
その他の分類の例
- ファイナルファンタジーシリーズでは火氷雷の三属性が基本となることが多い。
- ソシャゲではパズドラ以降三すくみ+光闇対立が主流となっている。
- 真・女神転生シリーズでは「LIGHT-DARK」「LAW-CHAOS」という属性が存在している。→アライメント
- Fate/Grand Orderではと天地人(星獣)属性が存在して、複数の三すくみからなるクラス相性と相まってポケモンレベルで相性が複雑になっている。
コンピュータ
萌え
→萌え属性
関連項目
- 12
- 0pt