概要
1983年、「スター誕生!」(日本テレビ)でのオーディションでの合格をきっかけに芸能界デビュー。山口百恵、桜田淳子、森昌子、ピンクレディー、中森明菜などを世に送り出し、1970年代~1980年代前半の歌謡曲黄金時代に多大なる功績を遺した同番組は同年秋に終了しており、彼女はギリギリセーフで「正統派アイドル」としてこの世界に身を投じることとなる。
1984年、「ファースト・デイト」でレコードデビュー。アイドル歌手として地道な活動を行う一方、テレビドラマ「禁じられたマリコ」(TBSテレビ)で初主演し女優としても活動を始める。1984年度の日本歌謡大賞と日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞し、その将来が期待されていた。
1986年1月、彼女の代表曲「くちびるNetwork」が大ヒット。作詞:松田聖子、作曲:坂本龍一、編曲:かしぶち哲郎(ムーンライダーズ)という、当時を代表する錚々たるメンツで作曲されたこの曲で確固たる人気を得た彼女だったが、皮肉にもこの曲が生前に発表された最後の曲となってしまった。
1986年4月8日、手首を切り自宅マンションでガス自殺を図る。なんとか一命を取りとめ、東京都新宿区四谷にある所属事務所・サンミュージックで関係者が事情を聞くこととなったが、関係者が目を離した隙に屋上へ駆け上り投身自殺する。享年18。
その突然過ぎる衝撃的な自殺から、彼女のファンを中心に自殺が相次ぎ社会問題化するほどの波紋を広げた。
頂点からの悲劇的な死という最期から、未だに彼女は「最後の正統派アイドル」として語り継がれる存在となっている。
影響
- 急逝当時人気が爆発していたおニャン子クラブとともに、「正統派アイドルの終焉」を結果的に象徴することとなった。
- 自殺の理由として「禁じられたマリコ」で共演した峰岸徹との恋愛のもつれが噂されたが、2008年に峰岸も逝去し真相は藪の中である。
- 坂本龍一が楽曲提供した「Wonder trip lover」はその後、坂本のセルフカバーで「Ballet mecanique」、坂本プロデュースで「クロニック・ラヴ」(中谷美紀)として歌詞違いで発表された。現在ではカバーの2曲のほうが知名度が高い。
- 彼女の投身自殺と関連は不明だが、2009年まで同じ場所に事務所を構えていたサンミュージックの最上階には「開かずの扉」が存在した。「リンカーン」(TBSテレビ)で取材した際に開けられたが、そこには明らかに不自然な壁が現れた。
また、長年事務所を構えていたこのビルから2009年8月に現在の事務所の入居するビルに移転したその日に、岡田有希子の後輩にあたる酒井法子が覚醒剤所持の容疑から逃れるために失踪(後に逮捕)される大事件が起こるなど、この自殺の現場となったビルにまつわるオカルトめいた噂やジンクスが絶えない。
関連動画
関連商品
関連項目
- 2
- 0pt