幣(ぬさ、みてぐら)とは、神前に供えるもののことである。とくに御幣のこと。
漢字として
- 意味
- 布帛、絹布、ぬさ、みてぐら、神への捧げ物、贈り物、財物、通貨、という意味がある。
- 〔説文解字・巻七〕に「帛なり」と、絹布のこととある。神への捧げ物としては帛に限らず、金、玉、馬、革なども含めて幣といい、〔周礼〕の註には「幣貢、玉馬皮帛なり」とある。
- 字形
- 形声で、声符は敝。
- 音訓
- 音読みはヘイ(漢音)、訓読みは、ぬさ、たから、しで。
- 規格・区分
- 常用漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 語彙
- 幣使・幣紙・幣制・幣束・幣帛・幣賂
異体字
- 𧸁は、〔玉篇〕に「今、幣に作る」とある異体字。
- 𧝬は、〔漢語大辞典・異体字表〕にある異体字。また〔篇海類編〕にベツと読んで「襒衣なり」とある。
- 𢄞は、〔漢語大辞典・異体字表〕にある異体字。〔竜龕手鑑〕に「帛なり」とある。
- 簡体字は币。
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