平成25年台風第30号とは、平成25年(2013年)11月4日9時(日本時間)に発生したこの年30番目の台風である。
アジア名は「ハイエン(Haiyan)」、中国による提案で意味は海燕。[1]
日本の気象庁における表記は「平成25年台風第30号」、
海外では「Typhoon Haiyan (2013)」や「Super Typhoon Haiyan (2013)」などとされる。
フィリピン中部を中心に、高潮など甚大な被害をもたらした台風となった。
ニコニコ動画においては「平成25年台風第30号(ハイエン)」がタグとして普及しているので、or検索を記載しておく。
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また単純に「台風30号」としている場合もあるので、こちらも注意する必要がある。
概要
台風30号の発達過程は以下の通り。 ※記載内容は気象庁発表の速報値 日時は日本時間
- 11月4日9時 トラック諸島近海にて台風へ アジア名「ハイエン(Haiyan)」と命名される
台風の年間発生数が30個を超えたのは1994年以来19年ぶり - 5日15時 暴風域発生
- 6日03時 強い勢力 15時 非常に強い勢力 21時 猛烈な勢力へと急発達
24時間で65hPaの気圧低下 - 7日21時 フィリピン近海にて最盛期 中心気圧895hPa 最大風速65m/s 最大瞬間風速90m/s
- 8日6時頃 最盛期の勢力でサマール島へ上陸
以後レイテ島・パナイ島とビサヤ諸島を西進 夕方にはスル海へ抜ける
同日21時 非常に強い勢力へ - 10日9時 強い勢力 海南島の南を通りトンキン湾へ
- 11日3時 風速30m/sへ 6時頃 ベトナム北部再上陸
同日12時 暴風域消滅 21時 中国華南にて熱帯低気圧へ
台風の進路となったパラオ・フィリピン・ベトナム・中国や台湾で人的及び物的被害が出たが、
特に甚大な被害を蒙ったのは最盛期で台風の直撃を受けたフィリピン中部であった。
レイテ島を中心に強烈な風による家屋の倒壊や6mを越えたとされる高潮の被害により、
死者6,201名 行方不明者1,785名 負傷者28,626名 被害総額は日本円にして約854億円に達した。
なおこの台風に関しては台風発生翌日の5日から上陸した8日にかけて、
地上約400kmを周回している国際宇宙ステーションから中心付近の様子が運良く捉えられている。
赤道上空35,786kmで観測を続けている気象衛星ひまわり(当時は定期バックアップ運用中にて「ひまわり6号」撮影)や
高度850km付近を飛ぶNOAAなどの極軌道衛星を考えると、
画像解像度に難ありとはいえ台風の発生期から最盛期を間近にみる貴重な映像といえるかもしれない。
また「平成26年台風第19号」でも話題にしているが一部メディア等において、
『超大型台風』や『スーパー台風』など気象用語的に不適格な言葉を多くみた台風でもあった。
「スーパー台風」に関しては上記大百科を参照して頂くとして...
台風30号においてその被害の大きさから「超大型」という表現が見受けられたが、
本来この言葉は強風域の半径が800km以上の台風を指すものであって
気象用語的に被害の大小を示す言葉ではない。(参照 ニコニコ大百科 「台風」 強さ・大きさ)
台風30号に当てはめると存続期間中に強風域半径が500kmを越えた瞬間は一度も無く、
そういう意味では「大型の台風」にすらなってはいなかった事になる。
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脚注
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