幻想殺し(イマジンブレイカー)とは、ライトノベル『とある魔術の禁書目録』に登場する上条当麻の右手に備わっている能力である。
概要
幻想殺しとは異能の力、つまり魔術や超能力などの効果を無効化させる能力を持つ。発動範囲は右手首から先で、あくまで効力を持つのはこの部分のみ。
学園都市内の身体検査(システムスキャン)では、この能力を取り扱ってる様子が見られず、上条当麻のレベルは「0」で認定されていいる。また、この能力自体は魔術や超能力にも分類されないらしく、現在の区分は一応『原石』扱いである。
ただし、幻想殺し(イマジンブレイカー)の存在を知っているのは一部の生徒と、学園都市のトップである統括理事長アレイスター=クロウリーや統括理事会などに限られている様子。
効果・対象
効果の具体例を挙げると、魔術で生み出した炎、超能力で生み出された電撃などは、右手で触れれば強弱や大きさに関わらず消滅する(力場が地続きであれば更に効率的に)。ゴーレムに触れればゴーレムの構成を崩壊させる。爆弾なども、その起爆と爆発効果が能力に依存するものであれば消せる。
しかし、異能の力が一切使われていない銃器や、何の変哲も無いパンチ等は当然無効化出来ないし、異能の力の余波で飛んで来たコンクリートの破片等も打ち消すことはできない。前述の爆弾なども当然、科学的に作られたものであれば通用しなくなる。
こちらの例えとしては、美琴のレールガンであれば超能力で発生してる電磁誘導を打ち消せば、それによって作用してた加速もキャンセルするので、メダルそのものの重量は微々たるものであるが(しかもほぼ燃え尽きる)、一方通行の飛ばしたレール等は「飛ばした異能力の作用とその速度」は消せるものの、打ち消した後で「倒れてくるレールそのものの重量」には対応のしようがないので躱すのが優先なのである。
効果範囲は自分の「右手が触れているところのみ」であり、これは効果の発生しているエネルギーの固まり(結標淡希の『座標移動』くらいの規模なら)であれば触れる事で消せるが、「出力が莫大なもの」や「元を断たないと消滅しない」魔術などは、右手の処理が追いつかず打ち消しきれない。前者の例は一方通行の『黒い翼』やフィアンマの『聖なる右』、後者はステイルの『イノケンティウス』やアウレオルスの『偽・聖歌隊』が該当する。
龍脈、地脈などの惑星を循環するエネルギーに対しても効果を発揮する。ただし、幻想殺しはあくまで「調和の取れた破壊」(異能の力を不自然に高められていないレベルまで引き戻す)を行うため、地脈や龍脈などが正常に運行している場合には効果は発動しない。これは人の『魂』といったエネルギーに対しても同様である。なお、『魔術』も生命力を変換したエネルギーではあるが、こちらに対しては個々の魔術に加え、『天使の力(テレズマ)』も打ち消す事が出来る。
特に持続性・連続性がある上に、多種の属性を含んでいるらしい『竜王の殺息』に至っては、個々に消し続ける羽目になるのみならず、処理が追いつかないという二重苦であったため、幻想殺しの力が真っ向から打ち負けていた。相性最悪である。しかし、それを逆に利用して、エネルギーを掴んで投げ飛ばすことも可能ではある。
「狭い範囲に攻撃する」魔術or超能力より、「広範囲に攻撃する」魔術or超能力に強いという変わった一面も持つ(理由は単純で「触れやすい」から)。例外もあり、御坂美琴が放つ電撃は、右手を前に出すだけで避雷針となるので、自動的に消せる。
他にも『女王艦隊』のように、区画分離がされている対象は一度で全てを消すのは不可能だし、『御使堕し』のような広域に渡って展開されている現象には対処のしようがない。
また、天罰、回復、テレポートなど「上条当麻」を対象とする異能は、テレポートのために触れる手などが右手に接触していなくても善悪関係なく打ち消す。
他にも、アウレオルスの記憶消去などは効果が脳に限られるため頭を手で触れない限りは効く様子。風斬編でテレパスが通じなかったのは『見えない糸電話』の『糸』に手が触れてしまっていたためであり、インデックスの眼前に手をかざすと彼女にも通じなくなっていた。
逆にメリットとして、人にかかった「呪い」等も右手で触れるだけで打ち消せる。
霊装の類は、「元から存在していた物質に、後発的に霊的効果を付与したもの」の場合はその効果のみを打ち消し、物質は残る。材質そのものが霊的効果を帯びたもので形成された神具などは、そのものを消滅させるに至る。恐ろしい遺物キラーである。
さらにインデックスによると、上条は幻想殺しのせいで自身の運気を打ち消しているらしく、彼が不幸である一因を作っているとのこと。
中の人
と言っても阿部敦の事ではなく、幻想殺しが上条当麻の右手に宿っている事を、何らかの形で確約してる謎の存在。
初登場(らしき)場面は意外と早く、原作2巻の対ヘタ錬戦で右腕を斬り飛ばされた上条の腕から、「竜王の顎(ドラゴンストライク)」と言った形で顔出ししていた。ただしこれは得体の知れない上条の力の正体を、ヘタ錬がこう具現化した可能性もあった(不安を無くそうとしている最中には竜に睨まれているので可能性は低いが)。
更にハッキリした形での登場は、原作22巻の対フィアンマ戦である。この時もやはり上条当麻は腕を斬り飛ばされてた上に、フィアンマにその手は取り込まれていたのに、『神上』に至っていたフィアンマの、神話級である惑星消滅攻撃を打ち消している。
フィアンマは「何らかの力を掻き集めている無くなった右腕の位置にある『見えない何か』」の存在を感じ取っていたが、上条はこの力を握りつぶし飲み込み、再び幻想殺しを自らの右腕に再生させていた。この際に上条はこの力の源に『テメェ』と語りかけている事から、何らかの形でその力の正体を知っている(いた?)か、察している様子を伺わせている。
フィアンマ評価ではこの時発現しかけていた力は、幻想殺しなどとは比べ物にならない規模のものであったようだが、同時に作中で「幻想殺しは上条当麻という少年に取り付けられた右腕にこそ本当の力が宿る」 と表現されている。
関連動画
関連項目
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読み:イマジンブレイカー
初版作成日: 10/03/27 22:22 ◆ 最終更新日: 12/02/18 21:57
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