単語記事: 弾道ミサイル

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弾道ミサイル(Ballistic Missile)とは地上/上から発射され文字通り弾道を描いて飛翔し、地上を攻撃するミサイルである。

概要[1]

厳密には「ロケット式推進システムで大気圏外に打ち上げられ、その慣性のによって大気圏外弾道飛翔することで、最小のエネルギーで最大の飛翔距離を得ることができるミサイル」を弾道ミサイルと称している。

弾道ミサイルはその射程距離によって以下のように分けることが出来る。

弾道ミサイル飛翔過程は以下の3段階に区分出来る。

  1. ミサイルが発射されてからブースター(加速ロケット)が 燃焼し終えるまでの「ブースト段階」
  2. ブースター燃焼終了後に宇宙空間を慣性飛行しながら大気に再突入するまでの「ミッドコース段階」
  3. 大気に再突入してから標に着弾するまでの「ターミナル段階」

弾道ミサイルは一旦発射されると短時間で標に到達する。弾頭自体も爆撃機べるとかなり小さいためレーダ等での追尾は難しくなる。また射程距離が短いほど着弾までの時間が短いため迎撃に使える時間が制限され、射程距離が長くなれば着弾までの時間は伸びるが降下時の落下速度が増すのでこれも迎撃を難しくする。

主な弾道ミサイル

V2 
世界初の弾道ミサイル第二次世界大戦時にドイツが開発し、イギリス攻撃に使用した。
スカッド
前述のV2を元にしてソ連が開発した弾道ミサイルR-11のNATOコードネーム。TEL(Transporter-Erector Launcher 輸送・起立・発射機) に搭載して使用される。スカッド及びその生・は多くのに輸出されている。湾岸戦争イラクが大規模に使用したことで有名。
ノドン
北朝鮮が開発したミサイル。輸入したスカッドを元に開発した。ノドンアメリカがつけたコードネーム
テポドン1号
北朝鮮弾道ミサイル。二段式で、一段ノドン、二段スカッドを使用している。1998年8月31日北朝鮮はこの弾道ミサイルを発射し、ミサイル日本列島を越え太平洋に落下した。
テポドン2号
テポドン1号をさらに発展させたもの…らしい。2006年7月5日に発射実験が行われたがこの時は失敗し、良されたものが2009年4月5日11時30分ごろに発射された。一段日本海に落下、二段以降は弾頭(搭載した衛星?)ごと太平洋に落下したようだ。
LGM-118A ピースキーパー
アメリカ2005年まで運用していた大陸間弾道弾(ICBM)。地下サイロからロケットに点火するのではなく、圧搾空気サイロから地上に飛び出したあとロケットに点火する「コールドローンチ」方法を初めて採用。これによりサイロの再利用が可になった。MIRV(マーブ)、多弾頭独立標再突入方式で内部に300kt核弾頭10発を搭載する。
UGM-96 トライデントI / UGM-133 トライデントII
アメリカ/イギリスが運用している潜水艦発射大陸弾道弾(SLBM) 現在使用されているのはトライデントI(C4)の後継であるトライデントII(D5)。ただしC4とD5の基本設計は別物とのこと。LGM-118Aピースキーパー同様MIRV(多弾頭独立再突入ミサイル)ミサイルで、最大14個のW88核弾頭の搭載が可だがアメリカ=ロシアによる核兵器削減条約の縛りで現状は5つ。性も同程度とされている。運用しているのはアメリカ・オハイオ級14隻、イギリスヴァンガード級4隻。通常弾頭搭載も計画されているが、ロシア側が反発している。
SS-18 (R-36)
ソ連大陸間弾道弾SS-18というコード番号は西側が付けたもので、ニックネームである「サタン」もNATO側からつけられたもの。正式コードはR-36。冷戦時代を徴する大大陸間弾道弾。0.55Mtの小核弾頭10発、あるいは最大20Mt核弾頭1発を搭載可とした。ピースキーパー同様コールドローンチ方法で打ち上げられる。ソ連崩壊後は緩やかに縮小がつづけられているものの、現在なお100発あまりが残っているとされている。ちなみに民間転用もされており衛星打ち上げにも利用されている。

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関連項目

脚注

  1. *「日本のミサイル防衛政策の現況」国会図書館

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読み:ダンドウミサイル
初版作成日: 09/04/04 20:26 ◆ 最終更新日: 15/12/22 01:42
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弾道ミサイルについて語るスレ

23 : ななしのよっしん :2016/04/06(水) 12:36:14 ID: 1eV2thnj0v
デルタ級戦略原潜「ヴェルホトゥーリェ」が「シネワ」SLBMの定期発射試験でバレンから1万km以上離れたボーフォーの標的船に命中…
中国の対艦弾道ミサイル構想もあながち誇大妄想じゃないのか…
24 : ななしのよっしん :2016/04/08(金) 08:12:42 ID: zk+F73S6mm
「WU-14 極音速グライダー」ってのも作ってるらしいし、技術研究は進んできてると思うなぁ
25 : ななしのよっしん :2016/04/10(日) 22:16:10 ID: VdjhYzNMh5
アメリカ空母打撃群めがけて対艦弾道ミサイルを発射した場合、撃たれた方は弾頭が通常弾頭なのか
核弾頭なのか着弾するまで判断できないから一で核戦争瀬戸際まで対立がエスカレートする恐れが…
イージス艦の迎撃を突破するために大量に撃つつもりなら猶更だ。

技術的に可だとしても政治的に使う判断やタイミングが難しい兵器だと思うけどどうなんだろう?
26 : ななしのよっしん :2016/04/10(日) 22:44:29 ID: HHs2f9P5lu
ロシアSLBMは票的船の座標があらかじめ分かってたんだろうけど、
どこにいるかわからん空母めがけてはたして撃てるのか?
27 : ななしのよっしん :2016/04/10(日) 22:59:27 ID: VvYpI9ieDN
>>26
原潜でもないわけだし、艦隊行動する空母の位置なら偵察衛星やレーダー、諜報活動、期警機なんかで把握できると思う。
不明なのは終末誘導の方法が議論になっているくらい。
まぁ、射程からして防衛兵器としての側面が強いんじゃないかと思う。
空母機動艦隊が中国の沿近く(といっても沿から1000km程度)に来たら沈める方法はあるという意味で牽制にできるし、それに沿近くなら中国側からは誘導が容易になると思う。
28 : ななしのよっしん :2016/04/12(火) 19:20:35 ID: 1eV2thnj0v
基本的に弾道ミサイルは「最終的手段」なんであらゆる妨手段から身を守るべく所謂「枯れた技術」である慣性誘導や測航法を用い、終末誘導というものが存在しません
アメリカのピースキーパーですらCEP(均誤差半径)は90mですし、シネワは一体どんなカラクリを使ったんでしょうね?
29 : ななしのよっしん :2016/04/12(火) 20:15:08 ID: VvYpI9ieDN
>>28
トライデント2のGPS修正みたく
北斗-コンパス衛星システムリンクさせて、位置情報を得て、地上または中の探知機が機動艦隊の位置を補足。落下中に数度の補正をかけて誘導するのかも?最終的には貫通子弾をばら撒いて多少のズレを数で補うみたいな感じかな?
30 : ななしのよっしん :2016/04/13(水) 02:14:38 ID: 1eV2thnj0v
>>29
失礼しました
調べてみるとスカッドDやイスカンデルMといった戦域クラスの短距離弾道ミサイル終末誘導手段を持ってますね…

終末誘導に画像照合を用いるスカッドDはCEPが50mほどだったそうです
31 : ななしのよっしん :2016/07/17(日) 22:34:02 ID: oToo03o40V
終末誘導しないと、発射から着弾までの間で空母が回避する余地があるからね。対艦弾道ミサイルには必要不可欠だろう。
また、終末機動のために、突入速度を落とすんじゃないかって話もあるね。迎撃されやすくなるけど。

アメリカ側では、キルチェーン(発見(find)、固定(fix)、追跡(track)、照準(target)、交戦(engage)、定(assess)の六段階らしい)の破壊で対艦弾道ミサイルに対抗できる、という意見もあるようだ。
32 : 削除しました :削除しました ID: 8ovz03Ft7x
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