御退散とは、野球関連の動画で得点が5-3(ごたいさん)になった時に付けられるコメントである。
「やる方」(例:神が降りてきたイチロー)「やられる方」(例:椎野茂に毒舌でなじられるやる大矢)両方に適用される。
なお、弾幕や@ボタンでは「御☆退☆散」という表記も使われる。
概要
元々は椎野茂の毒舌実況動画において、那須野巧が下山真二にタイムリーヒットを打たれた際に椎野が点差を告げた時のコメントが由来と思われる。
2009年3月24日のWBC決勝戦で、イチローが一振りで韓国及び2ちゃんねるの鯖5つを御退散させたヒット時の動画がアップロードされたのだが、この時の得点が5-3であったことがきっかけでこのコメントがつき、さらに広まった。
有名な御退散
試合の主催者,先攻・後攻に関係なく、御退散という名称に則って5点の側を先に表記し、勝ち越し・逆転でそうなった場合を(やった側)、追撃を許してそうなった場合を(やられた側)とする。
- 2007年6月24日 セ・パ交流戦 横浜×オリックス4回戦 実況者:椎野茂 (やられた側)
上述通り、御退散の起源。ちなみに、下山の後に大引啓次にもタイムリーが出て御大使(5-4)になったものの、那須野はそれ以上の得点を許さず、ホールドを記録。9回表はマーク・クルーンが抑えてそのまま横浜が勝利した。 - 2009年3月24日 第2回WBC決勝戦 韓国×日本 実況者:林正浩 (やった側)
こちらも上述通り。 - 2012年4月26日 パ・リーグ公式戦 ソフトバンク×西武6回戦 実況者:斉藤一美 (やった側)
1-3の西武2点ビハインドで迎えた9回表二死、米野智人がブライアン・ファルケンボーグから逆転満塁ホームランを放って新垣渚の勝ち星とファルケンボーグのセーブを御退散させた。
この時の文化放送ライオンズナイターの実況は、強烈な印象を残した。詳しくは斉藤一美を参照。 - 2013年5月2日 パ・リーグ公式戦 ソフトバンク×西武5回戦 (やった側)
4回表、坂田遼が帆足和幸から満塁ホームランを放って御退散とした。満塁弾・スコアだけでなく対SB戦・福岡ドームという共通点から、その様子は前年の米野を彷彿とさせ、Twitterでは「逆転ダイオンズ」や「御退散」とつぶやく者が多数現れた。
しかし、6回裏に西武投手陣が打ち込まれ、最終的に西武の勝ちは御退室(5-7)してしまった。 - 2019年11月17日 第2回プレミア12決勝戦 日本×韓国 実況者:清水俊輔(やった側)
日本は1回表に先発の山口俊(巨人)が2本の本塁打を浴びて1回3失点KOといういきなり苦しい立ち上がり。しかしその裏の攻撃で鈴木誠也(広島)のタイムリーで1点を返すと、2回裏には山田哲人(ヤクルト)の3ランホームランが飛び出して逆転に成功。7回裏には浅村栄斗(楽天)のダメ押しタイムリーによって5-3になり、日本がそのまま逃げ切って勝利。上記の2009年の第2回WBC以来となる10年ぶりの世界大会での優勝を飾った。
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