志村けんのだいじょうぶだぁ単語

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シムラケンノダイジョウブダァ
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志村けんのだいじょうぶだぁとは、1987年1993年フジテレビ系列で放送されていたコント体のバラエティ番組である。通称は「だいじょうぶだぁ」。

概要

1987年11月16日放送開始。
この「だいじょうぶだぁ」が始まる前のフジテレビ月曜20時台には単発ドラマ月曜ドラマランド」が、そして月曜21時台には萩本欽一の代表作の一つであるコント番組「ドン!」シリーズが放送されていた。この「ドラマバラエティ」という流れだった編成を見直し、「バラエティドラマ」という形へ変更。月曜20時台に「だいじょうぶだぁ」、月曜21時台には現在も続くドラマ9」がこの1987年編で同時に始まった。

「だいじょうぶだぁ」が始まるとたちまちに人気となり、志村けん人気を不動のものにした。
8時だョ!全員集合」「ドリフ大爆笑」「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」と、すでに「ドリフターズ志村けん」「カトケンコンビ志村けん」というポジション人気を得ていた志村けんであったが、当番組ではついに独り立ちした一人のコメディアンとして人気者となり、名実ともに日本を代表するお笑い界のトップランナーとなった。

形式としてはショートコントであり、ネタドリフ以来の日常テーマとしてる事が多い。しかし、メイン志村けんの本物と見間違えるばかりの演技を固めた田代まさしをはじめ松本典子、桑野信義、特に息がぴったりな石野陽子(現:いしのようこ)との掛け合いは見るものに笑いの渦を与え、人気を博していった。

この番組の最大の特徴は志村けんをはじめとした、各々のキャラクターの性格なり扮装が強であった事である。例えばもはや説明不要の変なおじさん志村の願望を具現化したものであり、ぱっと見は変態であるがその姿の破壊しも絶倒したことであろう。

番組の流れとしては「コント30分→クイズ15分(なんだろな、なんでもねーよ)→人間ルーレット5分→ゲスト歌手の歌5分」であった。論、多少のズレはあったが、スペシャルなどの場合を除いて概ねこのような感じであった。なお、時折全編コントの回や、番組後期にはクイズオープニングにやってからコントに入ることもあった。

また、時代がバブル全盛期と言う事もあり、スタジオ観覧客へのプレゼントコーナー人間ルーレット」の品も非常にであった(例:ココ山岡ダイヤモンドリングハワイ旅行ステレオコンポなど)

番組の安定期であった1989~1992年には「だいじょうぶだぁファミリー」として東京都内での舞台演が年1回行われ、その模様は番組内でも紹介された。

かくして、1980年代後半から1990年代前半の志村けん黄金期を代表した同番組であるが、次第に「世界まる見え!テレビ特捜部」(日本テレビ)などの裏番組に視聴率を食われていったこと、さらにレギュラー石野陽子松本典子が1992年一杯で卒業し、次第に勢いが衰えていった。

コーナーリニューアルなども行ったものの、1993年9月27日、「だいじょうぶだぁ」はレギュラー番組での放送を終了。しかし当初から特番として継続すると告知されており、後番組の「志村けんはいかがでしょう」(こちらはロケとスタジオコントの二本立て)開始以降も並行してときおり特番として放送され、新作コントも作られていた。

なお、2005年から2008年まで「志村けんのだいじょうぶだぁII」という深夜番組が放送されたが、に「志村運送物語」というロングコントメインにしていた為、以前のようなショートコントだけというスタイルではかった(深夜番組の予算ではかつてのようにいくつもセットを組めない事情もあった)。一方でこの番組の開始当初はタイトルに合わせてか元祖「だいじょうぶだぁ」時代のコント傑作選という形で放送していたが既に田代まさし映像地上波NGになっている時代であり、田代抜きのコントだけでは数が限られたのかほどなく志村メイン番組が深夜に移行してからのショートコントの放送に置き換えられていったという。
一方で、この番組がきっかけで2007年より地上波で「だいじょうぶだぁ」のスペシャル番組が復活している。10%前後の視聴率を安定してキープしていることもあり、志村けんが亡くなる直前の2020年3月まで1年に3~4回程度継続的に制作・放送されていた。

2020年3月志村けん新型コロナウィルス感染により急逝した後、志村の所属事務所であり「だいじょうぶだぁ」の著作権も保有しているイザワオフィスが「だいじょうぶだぁ」で放送されたコントセレクトした公式動画を同年4月17日より2021年4月17日までの1年間の予定で、YouTubeにて期間限定開。全10本が開され、第2弾から第10弾については広告を付けてその収入を新型コロナウィルスの最前線で戦う関係者のために日本赤十字社へ寄付する旨も発表している。

この開に際して、イザワオフィス公式コメントとして本番組が諸事情によりテレビなどで放送される機会がなく、今後についても残念ながら限りなくゼロに近い状況であり「本来であれば処分されるのを待つのみ」であることや、志村けん全盛期とも言える時期の作品が、このまま人々のに触れられず、再び世に出ないまま葬り去られてしまうことに対して、大きながありました」と記している(CSでは「フジテレビ721」(当時)や「ファミリー劇場」での再放送が中断を挟みつつ何度か行われていたものの、2010年田代まさしの3度逮捕以降途絶えたままとなっていた)。
この地上波テレビ等で放送が困難になってしまった理由の一つと考えられる田代まさしの出演シーンについてもYouTube開版ではカットされずそのまま収録されており、オールファンや往年の名コンビとしての活躍を知らない若い世代からも再評価が起こった。
 なお、イザワオフィスによるYouTube開版に関してはゲストが出演したコントは収録されておらず、田代を含むレギュラーのみが出演したコントにより構成されている。

主なレギュラー陣

ゲスト

ゲストは多数に及ぶので、ちょくちょく出ていた者やインパクトの強いものを特に記した。太字のゲストは特に強な印を残す。

主なコント

これまた数が多いので、代表的なものやインパクトの強いものを書く。なお、特徴としてある程度のテンプレートがあるので、話の流れが掴みやすいのが特徴である。

ご存知、じいさんばあさん

第1回から全期間放送された本番組の代表的なコント。概ね放送開始後に行われ、舞台形式のコントとして行われることが多かった。志村扮するばあさんと、田代扮するじいさん、孫役の松本(降後は渡辺)の3人で織り成すお約束ギャグの詰め合わせである。前半は田代のフリに対して志村がとんちんかんな答え、もしくはボケぶちかまし、孫がを抑える流れであるが、後半部分は松本ボケ田代志村が突っ込み、その話題を収拾しようとする田代に対して、パントマイムを用いて志村が蒸し返すのが流れとなっている。

お約束ギャグ言葉遊びがほとんどであるが、とにかく矢継ぎテンポや間の取り方に定評がある

番組後期において、じいさんとばあさんが歌をだした。

最初のうちはコントの流れが固定されていなかったので、オチお約束ギャグが一定されていなかった。

ひとみばあさん

志村けんの十八番であるばあさんコントの究極である。行動や言動がどこかとぼけているひとみばあさんマッサージ師役やキャディ役で客役の田代を散々振り回す形式となっている。「ンフンフンフ…」と喘ぐので、それを咎められて呼吸できなくなったり、ゴルフクラブを選ぶのに観光案内になったりと、視聴者にはぼけてるのか本気なのかわからなくなってしまう。なお、ひとみばあさんにはモデルがあるようで、志村けんひとみばあさんが一番のお気に入りであるようだ。

  • ひとみと申します。ひーちゃんと呼んでください・・・」
  • (志村)「ンフンフ…」
    (田代)「うるせーよ!黙っててくれよ!」
    (志村)「・・・プハー!!!息していいですか??」
    (田代)「息はいいよ!!」

芸者コント

柄本明と志村けんの売れない芸者の時事ネタ中心の愚痴の言いあいであるが、しみったれたの貸し借りの言いあいになるのが流れとなる。このコント志村ツッコミ役となる事が多く、柄本の狂気に満ちた存在感に食われてしまうことが多い。柄本はこのコント以外にもたびたびゲスト出演しているが、たいてい破天荒キャラクターを演じているため、志村存在感を食い、共演者も然とさせる場面がしばしば見られる。志村が突っ込みにしてるから仕方ないね

好きになった人

あらゆるシチュエーションドラマ仕立てのあと、最後に都はるみの「好きになった人」に合わせて出演者全員が踊って落とす形式のコント。これで「好きになった人」を知った小学生は多いはず。汎用性が高いのであらゆるコントオチで使用されたり、定番のコントと思わせておいて突然イントロが流れ始めてて結局「好きになった人」に切り替わったり、イントロが流れても突然止まったり、終わってしまって、逆に志村達が踊らせろと悔しがったり悲しむという変化球もあった。

ウンジャラゲ

元々はハナ肇とクレイジーキャッツの持ち歌である。その踊りを志村以下、レギュラーが様々な格好に扮装して踊る形式となった。そのうち、視聴者からの投稿も増えていった。まさにだいじょうぶだぁの人気を裏付けるものである。イザワオフィスによるYouTube公式配信の「だいじょうぶだぁ」では全ての回でエンディング的に収録された。

パイのパイ体操

 フジテレビの往年の幼児番組「ママとあそぼう!ピンポンパン」のパロディコントオープニングテーマ(「ピンポンパン」で使われた挿入歌のワンフレーズを流用)とともに、お兄さん役の志村お姉さん役の石野が登場し、子供たちをスタジオに呼び出す。やんちゃな子供役の田代松本を幼児番組らしからぬ仕切り方でおとなしくさせた後、石野の呼びかけで「今週の踊り」として踊るのが「パイパイ体操」である。踊りも歌詞も「パイパイパーイ」「チンチロリン」「プリンプリンプリン」「ブーラブラ」と、見方を変えれば全に下ネタという令和の時代より緩かった当時でも子供真似するとが怒りそうな、かなりスレスレコントであった。踊り終わると「また来週!」ですぐ終わってしまうあっさりしたコントだったため、出演者を時代劇や老人、バカ殿様の面々にするなどキャラクターを変えたバージョンを複数作ったアレンジ程度に終わり、当時はそこまで長く続いたレギュラーコントではなかった。

 ところが、志村後に配信されたイザワオフィスによるYouTube公式配信の「だいじょうぶだぁ」では全ての回にバージョンの違う「パイパイ体操」が収録、しかも1本を除いてはオープニングコントに選ばれており、その内容の強インパクトとともに、今地上波で流せないという理由の一端も垣間見せている感がある。

 なお、「パイパイ体操」は「ピンポンパン」で使われた曲の替え歌ではなく、「だいじょうぶだぁ」の音楽を担当していたたかしまあきひこが書き下ろした番組オリジナルの曲である。

ご、ご、五時ぃ!?

 1989年8月に初回が放送されて以降、1992年石野の降直前まで多数制作され、短くても10分、特番や全編コント回で時間に余裕がある場合は20分近くも放映された「だいじょうぶだぁ」の代表的な人気ロングコント志村石野夫婦コントである。志村出張なりゴルフなりということで明日5時起きだからく寝るぞと告げられ、石野が「ご、ご、五時ぃ!?」と聞き返すのが定番。「5時夫婦」「就寝コント」「けん&陽子 夫婦の会話」など呼び方は様々だが、番組のDVD-BOXに収録されている本作品のタイトルは「ねごと 5時夫婦」となっている。

 当初は上記のやり取りがいきなり始まって寝床石野が寝ようとする志村にちょっかいを出し続ける形だったが、やがて「ご、ご、五時ぃ!?」が登場するまでひとしきり夫婦の会話や他のない口ゲンカ、近所や志村の同僚の話(実際は番組スタッフの失敗話や暴露ネタだったことが多い)をひとしきりやっているうちに、石野無駄遣い遊などがバレて志村が怒ると(このコントでは志村は倹約的に演じている)、石野が「私の事愛してないのね」「長い間お世話になりました」と逆切れ、弱った志村心を込めて「陽子、愛してるよ」と言うと一転石野喜びの舞とともに機嫌を直したところで、志村明朝の「出張」か「接待ゴルフ」を切り出してようやく「ご、ご、五時ぃ!?」となった。なお、「「5時」の夫婦」が定番になると、ときおり「明日いんでしょ?」「くないよ。8時。」「ウソッ!?…ご、五時ぃ!?って言いたかったのに…」という変化版もあった(でも結局その先は同じになる)。

 ひと騒動終わりようやく2人とも寝るものの、志村が、「小池バカタレ!」、石野が「なんということを…(と叫びながらむっくり起き上がる)」などとそれぞれがおかしな寝言を言い合って結局寝れないままを迎えるというオチと、石野が翌志村の起こし方や明日の準備と称して志村寝床に入っても騒ぎ続け、眠れない志村にまた怒られ収拾がつかず仲直りしたあとに2人の前にカメラを呼び出して、お約束の一つだった静電気で物を飛ばすネタカメラに向かって一緒にやってズームアウトしながら二人が何かスタッフメッセージを送る、という2パターンの締めが流だった。

 舞台はいつも同じ寝室で、多少の小具は使われるも基本はシンプルなものだが、志村石野の二人だけで要所にお約束(時期によって様々なパターンがあった)を交えつつ、どこまで台本でどこからアドリブかわからないフリートークのような絶妙の会話の応酬が毎回繰り広げられた。基本的に石野が話を進める役割で、段取りを間違ってあたふたする場面が時々あったことから、毎回ストーリーはあった模様。
時にどちらかの段取り間違いで話の流れがおかしくなったり、笑い上戸の石野が、志村ギャグや自らのミスで笑いが止まらなくなってもそのまま放送されるおおらかさが逆に自然な雰囲気を印を与えていた。

 なお、実際の志村(1950年生)と石野1968年生)は18歳離れているも地の姿で演じており、設定上も年の差夫婦であった。ただ、志村が当時は40歳前後ということもあってか、世代のギャップネタにしたことはあれど、見た夫婦コントの雰囲気に違和感を感じさせることはなかった。

おハナ坊

とぼけてマイペース小学生女の子ハナ坊(石野)とお父さん志村)のコントお母さん買い物に行ったきり帰ってこない。学校から帰ってきたおハナ坊はお父さんと遊ぼうとするが、お父さんはいつも「世の中平和だ」と言いながら新聞ばかり読んで相手にしてくれない。そこでおハナ坊は一人で遊びはじめたり、何かに挑戦したりするが、決まってが起こってどんどんエスカレートしていき、最後は大騒ぎになるオチ

長年のドリフコントで編み出されたがふんだんに使われ、これになかなかかみ合わないおハナ坊とお父さんの会話が加わることで強インパクトを残した。たいてい舞台だが、ときおり外に出てを巻き起こすパターンもあった。
なお、当初石野の役名は普通に「陽子」だったのが、突然「おハナ坊」に変わる。最初の1~2回は「ボクはおハナ坊じゃない!」と石野抵抗するやり取りもあったがすぐに定着。やがておハナ坊は「ご、ご、五時ぃ?」の妻とともに石野の代表的なキャラクターとなった。

とぼけた子供の会話がかみあわず、ひとりで遊ぶ子供に驚くもにまともに取り合ってもらえないままどんどんエスカレートしていく作りは、「8時だョ!全員集合」の母ちゃんコント志村演じる「ケン坊」が登場して騒動を起こすコント下地になっていたと思われるが、石野演じるおハナ坊は、とぼけた部分に石野独特の天然感が加わって新たなキャラクターに仕上がっており、一方で志村お父さん微妙にとぼけていて、単にツッコむだけでなく逆におハナ坊に乗ったりアドリブと思しきボケを重ねるほか、定番的な2人で息を合わせたギャグもあり、また違ったテイストになっていた。

後番組の「志村けんはいかがでしょう」でも数回演じられたほか、(年が経ったためかこの時のおハナ坊は若干言葉遣いがスレてた)。また2014年志村舞台志村」ではテレビでの最後の放映から実に約20年ぶりとされる再演がされた。

例外もあったが、「らんま1/2」のBGMが決まってオープニングテーマとして使われていた。

  • 「(志)おハナ坊、帰ってきた時はただいまって言うんだよ、ただいま!」「(石)おかえり」「(志)そうじゃなくて!」
  • (おハナ坊がイライラすると)「(石)ダーッ!」「(志)ダーじゃない!」「(石)ドーッ!「(志)ドーじゃない!」「(一緒に)ハッ!!(と2人とも両手を合わせる)」「(志)合わせるんじゃない!!」
  • 「あ~・・・」(おハナ坊が失敗するとうめき、お父さんも一緒にうめき、お父さんの「止め」のポーズでやめる)

デシ男

どうみても池沼要領の悪い口が「デシ!」な男のコントである。登場当初は石野との2人コント石野にデシ男が物事を教わるもさっぱり理解せず、石野イライラする流れだった。その後はデシ男が様々なことに挑戦するものの、しっちゃかめっちゃかにして、首にされるオチになった。ネタ的はともかく、容姿や行動が危険域である。

いいよなおじさん

松本石野が行楽などで楽しんでいるところに「~はいいよなぁ、うん…」と言いながら突然割り込み、講釈たれたり、相手の持ってるものを色々拝借したりする。どうみても変質者なので、最後には逃げられるオチである。

イエイエおじさん

何に対しても「イエイエ」としか言わないおじさん。どういうわけかクイズに出演した際にすべて「イエイエ」で正解になる答え(遺影など)が出た為、全問正解した事もある。志村が著書の中で言及するほど印のあるキャラクターであったそうだが、出せるシチュエーションがなかなかなく登場は少なかった。

ぼけ老人

その名の通り、ぼけたじいさん志村が「陽子さんよぉ~、飯ぁまだか?」といい、石野が「さっき食べたばかりでしょ」と返すと「さっきから、ばあさんの姿がみえねぇんだけど」と志村が返す。石野は「おばあちゃんは3年前に死んだでしょ」とまた返し、その問答の繰り返しのネタである。番組内ではばあさんに扮する機会の多い志村だが、このコントではめずらしじいさんを演じている。なお、このコントにはモデルがあり、志村の亡事故にあったためコントよろしく同じような問答を繰り返すレベルの認知障害となった経験がモデルであるという。

DJコント

志村田代がヒッピーDJに扮して、最初に田代がうまく決めるのだが、志村チョイスがよろしくないので全然空気の読めてない選曲になってしまうオチである。最初のタッチで外してみたり、お互いに向かい合わせにならない、志村チョイスにあわせて踊ったり、オチもそれになぞらえてるなど、結構小ネタが多い。放映初期に見られたコントである。

キャベツばかりをかじってた

かぐや姫の代表曲の一つ「ちょうちん」にインスパイアされたコント志村石野が演ずる昭和貧乏カップルが「ちょうちん」の歌詞に沿った同棲生活を送るのだが、が続くと仕事もせずに キャベツばかりをかじってた」という箇所に来ると二人が必死キャベツをかじり続ける。これが執拗に続くので二人は困憊していくという可笑しみが見所である。
ちなみに、後年石野の代わりに優香が出演するリメイクバージョンや、「天才志村どうぶつ園」(日本テレビ)にてチンパンジーパンくんと組んだバージョンも作られている。

パロディCM

当時話題となったCMパロディにしたものである。「やっぱり猫が好き」や「東北新幹線東京延伸」、「初代セフィーロ」などが題材になった。どれも実際にはだいじょうぶだぁの番宣であったが、登場人物を本人に似せてるものもあれば、だいじょうぶだぁの登場人物に変えているものもある。

ご存じ!雷様

ドリフ大爆笑」でおなじみのコントパロディ化したものである。セットもそのままにオチもそのままである。田代が「ダメだこりゃ」と言いながら、志村と退場をし、が崩れるオチの後に桑野が最後にをかけられ「この番組はフィクションです。実際の人物とは関係ありません」と注意書きをする3段落ちとなっている。いかりやの位置を田代仲本の位置は志村高木の位置を桑野が演じている。割合に使用されており、パロディCM時代劇コントにも登場した。また「志村けんバカ殿様」にも出演している。田代まさし逮捕された後はダチョウ倶楽部の肥後が後継を勤めている。

時代劇パロディ

さまざまな時代劇をパロっており、とくに多いのは必殺仕事人パロディである。出の辺りから殺しまでのパートテーマとしている。渡辺徹ゲストの場合は良く見られたコントである。志村三味線屋の勇次役が多かったが、三味線で首をつろうとして逆に引っられたりなどした。渡辺徹飾り職人の秀役で登場、デブキャラだった当時は飾りを削る代わりに鰹節を削っているのがお約束であった。

また柄本明が出た時は遠山の金さんに扮していた。本来ならば吹雪をチラつかせるところ、柄本独特の面長の体ゆえに、吹雪を見せる間もなく悪人状するという落ちである。

ラッシャー木村

番組後期に出てきたキャラクター桑野信義が演じている。喧嘩などのシチュエーションスポーツ行進曲と共に登場、ダジャレでその場を収めると「オレ兄貴が待っているから」といい、「テレビの前の良い子の皆、ぁ磨けよ、ババンバ、バンバンバン~」とカトちゃんセリフを言いながら立ち去るが、障害物に当たるオチとなっている。これもまた「志村けんバカ殿様」に出演した。
桑野のダジャレは出演者一同の爆笑を呼ぶものもあればイマイチのものもあり、たとえ一旦オチても「ちゃんと締まるまで終わらせない」という志村らの圧により桑野が半ば涙目になりながらさらにダジャレをひねり出そうと苦するのも恒例であった。

ヤクルトマン

番組後期に登場した志村演じるヤクルト大好きなヒーローメイン松本典子が当時のヤクルトスワローズの選手であった笘篠賢治と婚約・結婚した事から登場したものと思われる。笘篠と松本の交際がになって以降、この一件は番組内で定番のいじられネタとなっており、その代表的なものであった。

原始人コント

原始時代を題材としたコントで「ウホウホ」としか言わない。身振り手振りで色々な事に挑戦するも、いま一つ上手くいかなかったり、おかしな結果になる。

博士コント

志村扮する博士田代扮する助手の織り成すコントで、ステレオタイプ博士志村装は何故か下にズボンはいていない。作るものは割かし実用的なので、本物の天才なのかもしれないが人体実験とかやらかすと残念な結果のオチとなる。なお、発明品を起動させるにはスイッチを使うのだが、スイッチを入れる際に軽くステップ踏み気味に入れるのがミソである。発明品の名前は特徴をそのまま言う身も蓋もないものである。なお、同じ時期はとんねるずが同じコントをやっていた。

典子とまさし

松本が「私を滅にして!」的な妄想を繰り広げながら、マーシーの冷静な突っ込みや思わせぶりな表情等々で笑いをとるコント。だいたいマーシーがひどいに遭うオチ。このシリーズ1989年8月に初回が制作されて以降、多数制作された。

ほかにも、松本田代部屋の中で思わせぶりな会話や叫びを上げるのを両役の志村石野が聞きつけ、慌てて部屋の中に飛び込むと何のことはない…というパターンもあった。

シリアス無言劇

みんなのトラウマ番組中期から放映された作品。基本的には言ということなので、セリフは一切でない。内容は基本的に別れがテーマなことも多く、悲劇に終わることが多い。この話に時間が裂かれる事が多く、BGMとして一貫して使われた宗次郎によるオカリナの曲「悲しみの果て」が悲壮感をより高めている。これはそもそも志村が「人を笑わせるならば、泣かせるのも簡単」ということから始まったものである。論、それまでの雰囲気から一変してるのと基本悲劇なので、とてもでないが見てられないと思った人も多いはず。何故作ったし定期でいつどのタイミングで放送されるかもわからなかったため、突然暗い雰囲気の映像と共に「悲しみの果て」が流れ始めると違う意味で身構えた視聴者も多かったと思われる。

余談だが、通常のコントで「悲しみの果て」を流して「なんで死んじゃったんだよ~」「死んでねえよ!」といったギャグ次番組の「志村けんはいかがでしょう」になってからも使われるほどこの曲のインパクトは強だった。

但し、オチで救われるケースが稀にあったほか、無言劇と思わせておいて最後で違うコントに変わる引っかけもあった。

変なおじさん

志村けんの代表的なキャラクターである。変なおじさん志村の願望を具現化したものであり、容姿や行動はいわゆる変質者に近い。但し、番組初期においては現代まで知られるラクダシャツに股引ではなく、普通装もしていた。大まかな流れは女性(初期を除いて基本的には石野ターゲット)にあの手この手でちょっかいを出そうとして、田代に見つかり、踊って顔で落とすというパターンである。但し、一度も相手にされなかった時はガン凹みしてたようで、構ってちゃん的なところも見られる。

色んなものに変装をしているが、変装だけではなく例えば絵画の顔が変なおじさんだったとか、ぬいぐるみに化けてたとか、とにかく何にでも変装できる事に定評がある。その中でも注されるのがさんパロディゲスト倍賞千恵子、つまり「本物のさくら」を迎えて、セットも非常に作りこんだものとなっている。倍賞本人は余程気に入ったのか、後述するとおり変なおばさんとして登場している。

このようにあの手この手でちょっかいを出そうとしてる変なおじさんだが、時として下手なホラー顔負けの恐怖で言い寄る場面もあり、また汎用性も高いので前述のシリアス無言劇オチとして用いられたこともあるほか、映像技術を駆使した異世界石野を追いかけ回す幻想的なパターンもあった。

変なおじさんキャラとして変なおばさんと言うもある。こちらは研ナオコ、一度だけ倍賞千恵子が扮しており、これも非常に強キャラクターである。なお、変なおじさんの歌は「ハイサイおじさん」からヒントを得ている。

流しのコント

番組末期のすわしんじメインコント。子だくさん(因みに何故か隣に住んでいるご人に似ているらしい)の貧乏な流しが志村達に替え歌を披露するが、内容は今では放送コードに引っかかりそうなブラック最低下ネタな内容ばかりである。

修行僧

お坊さん役の桑野が座志村に警策でかれると何故かえる。不審に思った志村がまたくと桑野がさらにえる。志村はどこからか持ってきた蝋燭を桑野に垂らすと奮しながら「~!」と感じるのである(但し、半分ほんとに熱がっている)。他のコントでも流用され、変なおじさんオチでも使われた。

クイズコーナー

コントが終了すると、CMをはさんでスタジオ開収録のクイズコーナー「なんだろな、なんでもねえよ」。会は志村田代(最初期は挨拶だけですぐ回答者に回っていた)、松本卒業後は渡辺)。レギュラー回答者は石野、桑野のほかは時期によって異なり、番組後期はこのコーナーのみのレギュラーもいたほか、基本的に毎回ゲストが登場した(コントにも出演したゲストか、最後の歌コーナーで歌うゲスト歌手)。テーマとしては「方言クイズ」や「リアクションクイズ」、桑野を含む5人のコーラス隊が同時に別の歌を歌うので曲名を当てる数を競う「コーラス隊」クイズなどである(この時は松本が回答者に回る)。志村田代ヒントも与えながら回答者がそれぞれ回答をするのだが桑野だけはへんちくりんな答えでぼけるのがお約束である。その後志が「残り10です」とコールするとシンキングタイム音楽が流れ、会者3人が曲に合わせて踊るのが定番であったが、曲の最後の「チーン」に合わせて志村田代股間を突き出すも、松本は恥ずかしがっていつもやらないので時々志村田代に突っ込まれていた。

人間ルーレット

抽選で当たった観客(4人一組で応募)が参加するルーレットで針が人間である。抽選の際に志村がぼけるのがお約束である。ごく初期は間違い探しクイズを出題してその成績で挑戦回数を決めたり、3回までやり直し出来たりしていたが、その後一発勝負に単純化された。
様々な商品があり、大当たりの色のマスケンちゃん賞」と銀色マスマーシー賞」(当初はなかった)になると旅行などの品であった。その他にもウォークマンであったり、ココ山岡宝石など、時代が反映されていた一方(よほどの品でない限り4人全員分用意されていた)、ハズレとして「トイレットペーパー1年分」も設定されていた。また、同じ商品はハガキで応募した視聴者へもプレゼントされていたほか、末期ルーレットの内に色が付けられ、ルーレットが止まった色に割り当てられた観客に番組のノベルティグッズプレゼントされたことから、本編の賞品とは別に観客が一喜一憂するが聞かれた。

ルーレットが「ケンちゃん賞」や「マーシー賞」からわずかに外れて止まった時は、志村の裁量でルーレットを動かしておまけで「ケンちゃん賞」や「マーシー賞」を獲得させたり、「トイレットペーパー1年分」になったときも「これだけじゃかわいそうだから…」と志村の裁量でほかの賞品もプラスするなど割と太っであった。

ゲスト関係の逸話やその他

関連動画

関連商品

CSですら再放送が難しい状況となっているため、2009年2010年に発売されたDVD-BOXは当時のコントを見ることができる数少ない手段となっている。

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志村けんのだいじょうぶだぁ

6 ななしのよっしん
2014/10/27(月) 19:58:34 ID: JUf7d1e5IG
石野陽子の「なんということを・・・」って元ネタあったのかな?
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7 ななしのよっしん
2016/08/12(金) 23:36:54 ID: Y6KOMlcZjL
デシ男あたりは今だったらその筋の方々からクレームくるんだろうなあ
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8 ななしのよっしん
2020/04/06(月) 17:44:07 ID: vv3Cbt15bQ
まさか志村の死がシリアス無言劇みたいな最期になるなんて予想もしなかったよ…
コロナショックが去ったらめて盛大にあの世へ送り出してあげたいよね
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9 ななしのよっしん
2020/04/06(月) 18:44:30 ID: UcSQqyWtcH
志村けんのことだから、どうせ「だいじょうぶだぁ」と言って退院するまでがこの人渾身の一大ギャグなのだろう

と、本気で信じていたのだが
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10 ななしのよっしん
2020/05/01(金) 13:47:51 ID: 1dGdOUZ0jv
今、つべでやってるが、さんざんガキの頃見てたのに威勢シリーズはまるで記憶にない。だが個人的には気に入ってる。
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11 ななしのよっしん
2020/05/09(土) 00:23:33 ID: jzITXvdj2j
IZAWAさん、全10回と言わずにもっと沢山Youtubeアップして…が消えそうなほど楽しい
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12 ななしのよっしん
2020/05/16(土) 16:57:29 ID: N0mTfKM7gL
「だいじょうぶだぁの刺の強い表現」と
捏造などを垂れ流し謝罪もしない。したとしても反省はしない多数の番組」
どちらが有で問題があるんだろうな
https://news.biglobe.ne.jp/smart/amp/entertainment/0512/spn_200512_0815460570.html?__twitter_impression=trueexit
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13 ななしのよっしん
2020/05/17(日) 20:37:29 ID: jzITXvdj2j
>>12
普通後者だよ
だいじょうぶだぁのネタ普通下ネタ
視聴者の心に悪いは残さないよ
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14 ななしのよっしん
2020/05/19(火) 00:52:11 ID: yMgZ+ysMBo
ウンジャラケの踊りは松本典子がキレているのに対して
いしのようこの終始やる気さそうな動きが立つw
お前中学生男子か!
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15 ななしのよっしん
2020/05/30(土) 18:57:12 ID: jzITXvdj2j
いいよなおじさんのいかにも善良そうなニコニコ顔と抜けメイク不審者全開な行動が笑える
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