概要
1992年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作の『六番目の小夜子』でデビュー。現在ではいくつもの連載を掛け持ちし、年に3,4冊の新刊を刊行する人気作家。
「ノスタルジアの魔術師」と呼ばれ、ファンタジー、ミステリー、ホラー、SF、青春小説など幅広いジャンルの作品を執筆している。少年少女を主人公にしたミステリアスな学園もの・青春ものや、一癖も二癖もあるような登場人物たちが旅先やいわくありげな館などの舞台で互いの腹の内を探り合うようなミステリーが比較的多い。
非常に魅力的なイマジネーションを提示する反面、物語が尻すぼみになったり、伏線を放り出して結末があらぬところへ着地してしまうことが多々ある。きっちりまとまっている作品ももちろんあるが、そういう作品はむしろファンからは「恩田陸にしては珍しくちゃんとオチがついている」とか言われる。相当な読書家でもあり、過去の名作へのオマージュとなっている作品も多い。
作品のほとんどは単品で独立している。シリーズものは、『光の帝国』『蒲公英草紙』『エンド・ゲーム』の常野物語シリーズと、『三月は深き紅の淵を』を中心としてゆるやかに繋がり合う通称「三月シリーズ」(ほかに『麦の海に沈む果実』『黒と茶の幻想』『黄昏の百合の骨』)があり、また『MAZE』と『クレオパトラの夢』、『月の裏側』と『不連続の世界』のように主人公が共通する作品もあるが、どれもそれぞれ話は独立しているのでどこから読んでもさほど問題はない。短編では他の長編に登場した人物が再登場したり、他の長編の外伝・番外編だったりすることがわりと多い。
文学賞は候補にこそなるものの、受賞とは縁のない作家だったが、2006年に『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞を受賞、第2回本屋大賞にも選ばれる。その後『ユージニア』で日本推理作家協会賞、『中庭の出来事』で山本周五郎賞を受賞。直木賞は『ユージニア』(第133回)、『蒲公英草紙 常野物語』(第134回)、『きのうの世界』(第140回)、『夢違』(第146回)と4回候補になっているが、いずれも落選。
『六番目の小夜子』『ネバーランド』『光の帝国』がドラマ化、『木曜組曲』『夜のピクニック』が映画化されている。
小説の他にもエッセイや、キャラメルボックスに提供した戯曲『猫と針』などの作品もある。
どれから読めばいいか解らない方へ
- とりあえず誰にでもオススメ → 『光の帝国 常野物語』
- 青春ものが好きな人は → 『ネバーランド』『蛇行する川のほとり』『夜のピクニック』
- ミステリが好きな人は → 『象と耳鳴り』
- ファンタジーが好きな人は → 『麦の海に沈む果実』
- ホラーが読みたい人は → 『六番目の小夜子』
- SFが読みたい人は → 『月の裏側』『ねじの回転』
- 気楽に読める作品がほしい人は → 『ドミノ』
- とにかく「本」が大好きな人は → 『三月は深き紅の淵を』
編集者の独断と偏見によるリストアップです。異論反論追加どうぞ。
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読み:オンダリク
初版作成日: 08/11/21 13:39 ◆ 最終更新日: 12/05/06 21:42
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