悪魔のパスポートとは、「ドラえもん」に登場する秘密道具である。
概要
パスポートの名前の通りパスポートのようなデザインとなっており、表面には「PASSPORT OF SATAN」の文字と悪魔の顔が書かれている。
これをかざすとスカートめくりやカンニングから、果ては銀行強盗や殺人、世界征服と言った悪事の限りを尽くしても許される。このパスポートをかざした瞬間に使用者の背後に悪魔の影が現れる描写がある。
あらすじ
小遣いの前借を勝手にしようとして、こっぴどくママにしかられたのび太がドラえもんの四次元ポケットから取り出したのが「悪魔のパスポート」である。最初の目論見通り、小遣いの前借…と言うか、窃盗に成功したのび太は気が大きくなり、様々な恐ろしい事(銀行強盗、殺人、世界征服など)を考えるが、まずは身の回りの小さな事からと言う事でゴミ箱蹴っ飛ばしやカンニング宣言、スカートめくり、万引きを行う。
しかし、小市民たるのび太に前述したような大それたことをできる度胸も意気地もない。むしろその後にのび太に沸いてきたのは良心の呵責。万引きをした漫画を読みながらも元々が善良なのび太は自らの悪行がフラッシュバックして漫画に集中できず、いよいよそれに耐えきれなくなった。
結局のび太は万引きした本屋に漫画の代金を支払い、悪魔のパスポートをドラえもんに返してゴミの片付けを行うのであった。
「ああ、本のお釣りもらうの忘れた!」
「きみが悪人になろうなんて思うのが無理だよ」
かざすな危険
ドラえもんの道具は「地球破壊爆弾」、「バイバイン」など結構危険極まりない道具が散見されるが、それに負けず劣らずこの道具もかなり危険である。
この道具の恐ろしい所は悪意のある人間がこれを使えば想像できうる各種犯罪が全て免罪される点である。例えば欲望にまみれた人間が非合法な金集めをしようが、法を犯すレベルの酒池肉林の極みにあってもそれを咎められる事はない。愉快犯が根も葉もないデマを吹聴して取り返しのつかない損害を与えるレベルで世の中を混乱させてもパスポートをかざせば全て許されてしまう。
これほどまでに危険でありながら幸いだったのは根が善良であるのび太が使用した事か。
ところでドラえもん曰く「焼き捨てようとして忘れてた」とかなり間抜けな受け答えをしているが、これほどまでに欲望をかなえてくれる危険な道具を何故ドラえもんが所持していたのかが気になる所である。どくさいスイッチと同じように実際は害の無い道具だったのか、未来の国では持っていても大して影響がなかったのか。
悪魔シリーズ
ドラえもんにはこの他にも悪魔が何らかの形で登場する道具として「悪魔のイジワール」という飲み物がある。これを飲んだ人間に周りが寄ってたかっていじわるをするというものである。何のために生み出されたんだコレ…。
他にも民話の「宝の下駄」をモチーフにした「デビルカード」というものがあり、こちらは一振りすると300円が出てくる代わりに、毎晩12時に契約者の身長が1mm縮むと言うものである。この道具の場合は本当に悪魔が出てきたが、どうも最近は暇していたらしく悩むのび太にティッシュやせっけんなどまるで新聞の勧誘のようにサービスをしていた。ジャイアンとスネ夫が身勝手な遊びで引き起こした弁償の肩代わりを強要したり、のび太の親が勝手に月賦の支払いに数十万使い込んだりして縮む分がのび太の身長を超えてしまい大惨事となる所だった。
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関連項目
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