悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印とはコナミから発売されたニンテンドーDS用ゲームソフトである。
キャッチコピーは、「私は、魔を斬り払う剣となる!」。
概要
DS悪魔城最終作。
『蒼月の十字架』『ギャラリーオブラビリンス』に続く探索アクションRPG型の最終作。
時代は19世紀、ベルモンド家が姿を消した時代が舞台。
ゲーム設計を従来と変えており、ステージクリア型に近い独立したマップが連続する構成を取る。RPG要素以上にアクションの比重が大きく、難易度は非常に高い。
純粋にアクションゲームとして、ステージクリア型の標準より難しいくらいになっている。
RPG要素についても、装備の選択肢が増えたことで有利なものを見つけるのが難しくなっており、かなりシリーズ上級者向けの内容。
アニメ風のイラストはやめ、キャラクターデザイン、イラストには廣岡政樹によるシリアスタッチなものが使用された。
もっとも内容自体はちょっと異常な村人が出てきたりして、相変わらずの悪魔城感はある。
変態的な挙動を繰り返すTAS動画では「奪われた常識」のタグがつけられてる。
システム
印術(グリフ)
主人公のシャノアは武器を装備しない。「グリフ」と呼ばれる特殊な技術で、通常攻撃は右手、左手に装備する「メイングリフ」「サブグリフ」の二刀流。ここに剣のグリフ、槌のグリフ、炎のグリフといった攻撃手段が用意されている。
つまり従来の武器、盾、サブウェポン、攻撃魔法に類するものが全て「グリフ」の通常攻撃に統一されている。
この左右のグリフに加え、背中に装備する「バックグリフ」が移動やパラメータ上昇など、補助効果を発揮する。
グリフの使用にはMPを消費する。つまり本作は通常攻撃にもMPを消費するのであり(サークルオブザムーンの一部DSSに類似)、連続使用が制限されている。
そのぶんMPの回復については、しばらく使わないと高速で回復する独自の仕様となる。
グリフの入手はフィールド上にある紋章を上キーを押し続けて「吸引」することで行う。
紋章はフィールドに置いてあることもあるし、ザコ敵がランダムで落とすこともある(落とす敵は表示されるため見逃しにくい)。また敵が攻撃の際に出した紋章も吸収できる。
攻撃ボタンと上キーを同時押しする事で強力な「合成印術」が発動。
合成印術の種類は右手と左手に装備したグリフの組み合わせによって変わる。使用にはMPでは無くハートを使用する。ハートは自動回復しないので使いどころを考える必要がある。
ストーリー上で語られる「ドミナス」もグリフである。 設定通り威力はかなりのものだが、使用の際には大きな代償が…。
クエスト
本作の拠点、「ウィゴル村」には変な人がたくさん住んでおり、彼らから様々な依頼(クエスト)を受けることができる(ただし村人は当初さらわれており、 助け出さないと村には帰ってこない)。
多くのクエストはアイテム探し。モンスターの写真を撮ってきたり、子供の隠れんぼの相手をしたりするなど、ユニークなものもある。
クエストの報酬として、アイテムやお金を貰えたり、店の品揃えが増えたりする。貰えるアイテムには強力なものが多く、またショップを充実させることで装備や回復アイテムを豊富にできるので出来るだけこなすのが吉。
宝箱
本作では従来と違い道中のアイテムは直接床に落ちておらず、殆ど宝箱に安置されている。
宝箱の色によって入っているアイテムが異なる。
従来なかったランダム要素を取り入れたのが特徴。
この宝箱のシステムは、「悪魔城ドラキュラHD」にも受け継がれている。
―宝箱の種類―
- 茶箱&緑箱・・・アイテムが入っている。この宝箱のみ中身はランダムであり、マップを出入りする度に復活する。さらに低確率で茶箱は光る緑箱になっていることがあり、中身が珍しいものに変化する。
- 赤箱・・・基本的にはHPMAXUP等、ステータスを上げるアイテムが入っている。たまに装備品が入っていることも。
- 青箱・・・隠し宝箱。特定の場所で特定の動作(しゃがむ、特定の敵を倒す等)をすると出現する。中身は他では手に入らない物のことが多い。
- 金箱・・・魔導器(シナリオの進行に関わるアイテム)が入っている。
主な登場人物
シャノア
本作の主人公で、対ドラキュラ組織エクレシアに所属する女戦士。ドラキュラシリーズでは希少な女性主人公。
ドラキュラに対抗できる強力なグリフ「ドミナス」の担い手になるべく育てられたが、ドミナス適合の儀式の途中でアルバスに邪魔され、記憶と感情を失ってしまう。
容姿はクールビューティで、初期装備は例によって「ふだんぎ」。感情を失っているはずだが、村人との会話でちょっと変な空気を纏うときもあるマイペースなお姉さん。公式の4コマ漫画でも変なキャラ付けがされた。
アルバス
エクレシア所属の男性研究員。シャノアの兄弟子にあたる。
自らも高い戦闘能力を持つが、ドミナスの担い手に選ばれなかったことでシャノアと師匠バーロウに反抗し、ドミナスを奪って逃げる。 ここから「奪われた刻印」の物語が始まった。
しずもん絵ではドミナスでは無く師匠のエビフライを奪った。
バーロウ
シャノアとアルバスの師匠。バーローではない。
アルバスにドミナスを奪われたことを受けて、シャノアに奪還の命を下す。
物語の最初、記憶を失ったシャノアにレクチャーをしてくれる上、出立後も戻って話しかけると戦いのアドバイスをくれる。
幼い頃彼から彼らを育て上げた、厳しくも温厚な老人。
余談
- 初期出荷版のパッケ裏には「伝説の名作、「悪魔城ドラキュラX 血の輪廻」が新たに生まれ変わる。」と、奇妙な一文が記載されているが、本作と『血の輪廻』は無関係。再販時に削除されたようだ(少なくとも再販がされたことはあるようだ)。
- 数量限定でコナミスタイル限定版も発売された。色々と特典が付いていたが、サントラもその中に入っていた…というかサントラは限定版を買わないと入手できなかったため、現在サントラは価格が高騰している。
- 『悪魔城ドラキュラ ジャッジメント』にもシャノアが登場。制作時期の関係かシャノアの声はオリジナルと同じ桑島法子。
- 『ジャッジメント』とは連動要素あり。単独では解禁困難なゲームモードが解禁される(裏モードだが公式にも書いてある)。ジャッジメント側ではシャノアが最初から使用できるのと、連動専用のアクセサリーがもらえる。
- アイレムの「激写ボーイ」のパロディクエスト「激写ガール」がある。
- 風のグリフ「プネウマ」は単独で使うとギースの烈風拳。両手で連発するとダブル烈風拳、空中で撃つと疾風拳の軌道になる。もちろん合成印術はレイジングストーム。
クリア後モード
サブキャラはアルバス。アイテムなし、経験値ありの蒼月以降の共通スタイル。
グリフを使えないぶん、DSの画面をタッチした場所に瞬時にワープする特殊能力(アタランヨ)を使える。
ワープ機動でどこでも行けそうだが、ステージ型に近いマップの設計上、あまり派手なショートカットはできない。
関連動画
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- キャッスルヴァニア
- Vampire Killer
- 悪魔城伝説
- マリア・ラーネッド
- ドラキュラⅡ 呪いの封印
- 悪魔城ドラキュラX 血の輪廻
- 悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲
- ユリウス・ベルモンド
- 悪魔城ドラキュラ ギャラリーオブラビリンス
- キャッスルヴァニア 暁月の円舞曲
- 悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架
- ドラキュラ三大名曲
- 悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん
- ドラキュラ伝説
- キャッスルヴァニア 白夜の協奏曲
- リヒター・ベルモンド
- 悪魔城ドラキュラ黙示録
- 悪魔城ドラキュラ サークルオブザムーン
- 悪魔城ドラキュラ 闇の呪印
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- 0pt
- ページ番号: 5141890
- リビジョン番号: 3245735
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