悪魔城ドラキュラ単語

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悪魔城ドラキュラ(あくまじょう-)とは、1986年から現在まで続くコナミが発売しているアクションゲーム、またはその作品系列(シリーズ)の総称である。

概要

悪魔城ドラキュラ第1作『悪魔城ドラキュラ』はコナミ工業株式会社(現・コナミデジタルエンタテインメント株式会社 以下「コナミ」)より発売された、任天堂ファミリーコンピューターファミコンディスクシステムアクションゲームコナミディスクシステム参入第一弾ソフトでもあった。1986年9月26日発売。

ホラー映画を意識した世界観、圧倒的な音楽センス映像構成、当時のファミコンゲームの通常品質をかに駕しており、ディスクシステム普及の牽引役となった。

日本でも人気シリーズとなったが、海外に北)では日本よりかにえる人気を誇り今でも大勢のがいる。海外タイトルは「キャッスルヴァニアCastleVania)」。このタイトル日本展開でもしばしば使われるようになった。

また音楽のよさからMIDIコミュニティーでの耳コピーアレンジ公式サントラでのハードロック/ヘヴィーメタルアレンジなど行われている。特に『悪魔城ドラキュラ』1面のテーマVampireKiller”、『ドラキュラⅡ呪いの封印』で初登場した”BloodyTears(血の涙)”、『悪魔城伝説』1面のテーマ"Beginning"はシリーズ中1,2を争う最高傑作といわれ、その後のシリーズ新作でも使用される一曲である。

その後も『悪魔城ドラキュラ』は継続してシリーズ化され、ファミコンではアクションRPG志向の『ドラキュラⅡ 呪いの封印』や、シモン・ベルモンド登場以前の話である『悪魔城伝説』が発売されている。その後もゲームボーイスーパーファミコンといった任天堂ハード以外にもX68000PCエンジンメガドライブといった様々なプラットフォームで制作されることとなる。

2023年にはNETFLIX配信アニメとして『悪魔城ドラキュラ-キャッスルヴァニア-』に続いて『悪魔城ドラキュラ 月夜ノクターン』が配信され、既にシーズン2の製作が行われているようだ。

一作目『悪魔城ドラキュラ』

全6ブロックから構成される横スクロールアクション英雄クリストファーの子孫シモン・ベルモンド100年の眠りから復活した魔王ドラキュラを倒しに行く。
で戦い、サブウェポンを投げ、階段を昇り降りする、後のシリーズの基礎を既に完成させた名作
だがステージが進むと受けるダメージが上がるため、難易度シリーズの中では高い部類。終盤はどんな攻撃でも4回食らうと死ぬ。
なお、後の作品にべてストーリー性は薄い。

1993年2月5日にはファミコンROMカセット版が発売されている(プレミア品)。セーブがないが、イージーモードが追加された実質上位バージョン
もともと本作はディスクシステムの音をほとんど使っていないらしく、BGM音質に差異はない。

海外ではNESROMカートリッジで販売されたほか、アーケード版としてさらに高い難易度の『VS.キャッスルヴァニア』という移植が存在した。これは内でもアーケードアーカイブスで購入可

他機種の『悪魔城ドラキュラ』

上記一作ファミコンディスクシステム『悪魔城ドラキュラ』以外にも、他のゲーム機においても『悪魔城ドラキュラ』が4種類も存在している。以下はいずれもシモン主人公だが、移植作品ではなくそれぞれが全くの別ゲーである。

  • 悪魔城ドラキュラ(機種:MSX2)

ディスクシステム版の翌に発売された。並行して開発されていたと思われる。
ファミコン版と外見は似ているが中身はだいぶ違うゲームで、固定1画面を行ったり来たりする迷路のような構成となっており、各ステージで隠されたを探すという要素がある。
また、老婆をムチでしばいてアイテムを買う(誇なし)のも特徴である。ラスボスも変更されている。

個々の場面の難易度はそれほどでもないのだが、コンティニューができないため、総合的には恐ろしい難易度になっている。
過去WiiUVC移植されていたが、WiiUニンテンドーeshop閉鎖によりプレイがやや困難となっているが、プロジェクトEGGで加入者向けに復刻版が配信されている。実機では「コナミの新10倍カートリッジ」を買えば残機を増やしたりコンティニューできたらしいが、移植版では理。

 のちの探索の原にも見える興味深い作品。

当時のアーケードでは非常にしい、ファミコンからタイトルを受け継いだゲーム
ただし、移植とは言えないくらい内容が違う。
全6ステージ。悪魔城名物「崩れる」の初登場作品。

ストーリーが違っており、「結婚式の最中、飛んできたドラキュラに妻をさらわれたシモンが怒りに任せてドラキュラに殴り込みをかける」という内容になっている。

ゲームバランスは悪く、初見殺しが多め、コンティニューが3回しかできないためシリーズ最高難度と言われていた。
現在配信されているものはコンティニュー制限がないため特別難しいということもない。サブウェポン懐中時計ドラキュラ含めた全ボスに効くのも有名だが、別になくてもクリアできる。最終ステージでは間違いなく歴代最弱のドラキュラが君を待っている。     
本作にもムチレベルアップ要素があるのだが、何故かレベルアップすると  ムチ  →  モーニングスター  →    に変化していくのも本作の特徴的といえるだろう。
音楽が良く、「十字架を胸に」「まで待てない」など他作品で聞く曲も出てくる。Bloody tearsに合わせて血の涙が流れる場面もある。

アーケードアーカイブスラインナップされているが、それよりコナミの『アーケードクラシックアニバーサリーコレクション』に制作資料といっしょに収録されており、グラディウスのついでに入手する人も多いと思われる。

SFCの機フル活用した新作。
歴代最も自由な8方向攻撃可シモンを使える。敵も巨大なドットで描かれ、ステージは回転拡大機を多用する。
ボスステージ構成も、第一作と全然違っている。

英語版タイトルSuper Castlevania IVで、初代とは別作品なのがわかりやすかった。

シモン・ベルモンドのテーマ」の初出。三大名曲が同時収録された初めての作品。

  • 悪魔城ドラキュラ(機種:X68000)/悪魔城年代記 悪魔城ドラキュラ(機種:PlayStation

第一作へのリスペクトが強く、リメイクのように言われることもあるが、全8ブロックのうち3ブロックほど第一作とそっくりなマップがある程度である。
X68000の内蔵時計に合わせてステージの演出が少し変わる。
シモンの性も第一作に近づき、SFC版の8方向攻撃はできなくなったが、中で下3方向の攻撃は可。   難易度が非常に高いが、十字架がものすごく強いのでゴリ押しも効く。

プレイステーションで発売された『悪魔城年代記 悪魔城ドラキュラ』は、本作の移植
オリジナルモードに加えて、BGMが変更されたアレンジモードが収録されている。
パッケージの表にもなっているアレンジモードシモン小島文美氏による大胆なデザインリファインがされているがかなり別物なデザインだった為、賛否が別れていた。
アレンジに際してイージーモードが追加されたが、十分難しい。一応オプションから残機を増やしたりタイムリミット制限に設定出来る。
なお裏技を使用する事でアレンジモードでもX68000の音を選択する事も可

ホラーアクションとは

シリーズは様々なホラー映画モチーフにしているが、そのが強いのは敵モンスターラインナップやゴシック様式の建物といった要素で、ホラー要素そのものはあまり重視していない感はある。
シリーズの多くの主人公人的な身体戦士であり、スケルトンゾンビ死神といった怪物物理攻撃で撃破していく。
騎士ならまだしもゾンビごときザコモンスター恐怖の対ではない。

ホラー映画っぽい作りをしているのは『悪魔城ドラキュラ黙示録』と『悪魔城ドラキュラ黙示録外伝-LEGEND OF CORNELL-』くらいではないだろうか。この作品は初の3Dドラキュラというのもあり、カメラワークの悪さや難易度の高いイベント等が話題に上がりやすいが、3Dならではのムービー・演出、他作品とはまたひと味違う孤独な雰囲気を漂わす作品となっている。さらにこの2作には襲い来る吸血鬼に噛まれ続けてしまうと「VAMP」という異常ステータスとなり、このまま真夜中を過ごすと主人公までもが吸血鬼変身し、の一族への仲間入りを果たしてしまうというBADENDのようなゲームオーバーまでもが存在する。

シリアス物語の中に、の中から出てくるうまいにく、明らか世界観に合わないお寿司ラーメンパフェ和食セットといった食品、ふざけた解説モンスターと、ユーモアやズレた空気が漂うのもシリーズの特徴で、特にゲーム内の図鑑が充実する2000年代以降はこれが顕著になっていった。

「悪魔城ドラキュラ」の舞台設定

悪魔城ドラキュラはシリーズ作品ではあるが、基本的に1作ごとに物語完結する。
直接の続編も一部あるが、公式サイトに前作のエンディングの内容が書いてあったりして、ネタバレについての意識も低いようだ。

ストーリー性そのものは強いタイトルも多く、ドラキュラという共通の舞台に、別時代の作品の話題がつながっていることもよくある。しかし、決まったプレイ順というのはない。発売順と作中の年代もバラバラ
あえて言うなら、良い評判を聞いたタイトルからやってみること。また『悪魔城ドラキュラ アニバーサリーコレクション』というセットがあるので、この収録作からやってみるのも良いだろう。

かつては公式サイトに11世紀から21世紀まで続く年表が掲載されていたが、現在は『悪魔城ドラキュラ アニバーサリーコレクション』におおざっぱなものが載っているのみである。

登場人物と一族

ベルモンド一族
古くから吸血鬼と戦ってきた「ヴァンパイアハンター」の一族。あまりの人間離れしたゆえに人々から疎まれ、俗世から身を隠すようにして生きていたが、シモン・ベルモンドが『ドラキュラⅡ 呪いの封印』にて人々との交流を得て以降、やがて人々から英雄として受け入れられるようになった。代々受け継がれているなるムチヴァンパイアキラー」を使用して戦う。
19世紀には姿を消しており、エクレシアのようなドラキュラに対抗する組織も複数立ち上がったとされている。
個別記事→ シモン・ベルモンド / リヒター・ベルモンド / ジュスト・ベルモンド / ユリウス・ベルモンド

ドラキュラ伯爵/ドラキュラヴラド・ツェペシュ
魔王である最強吸血鬼ブラム・ストーカー小説吸血鬼ドラキュラ」が由来のキャラクターで、そのモデルである15世紀の実在ブラド3世の人物像も一部受け継いでいる。ただし、吸血鬼になったのはどうやら11世紀までさかのぼる。
顔が出るたびに違う。もよく変わる。【若本規夫】が演じている回数が多い。

アルカード/アドリアン・ファーレンハイツ・ツェペシュ
ひとり独立をやっているドラキュラ伯爵人間女性リサ息子にしてダンピールが倒されることを望んでおり、15世紀にラルフ・ベルモンドの戦いに協した後、長い眠りにつくが18世紀末に再び姿を現す。19世紀から20世紀の活動は不明だが、アルカードスピアをリカードに渡したことは判明している。21世紀には活動拠点を日本に移している。
もともとへの反発からアルカードと名乗っていたような記述があるのだが、実際は両からアルカードと呼ばれていたようだ。あとツェペシュは史実のドラキュラ苗字ではない。

モリス
ベルモンドの分。ベルモンドが姿を消した19世紀以降、ヴァンパイアキラーを託されていた。しかし、そのを引き出すにはある条件が必要。
1897年ドラキュラを倒した「キンシーモリス」は、ブラム・ストーカー小説吸血鬼ドラキュラ」の登場人物に由来するが、原作と年代や系譜は異なるようだ。

リカード
こちらもベルモンドの分のようだ。アルカードスピアという武器を使うが魔法にも長ける。
なぜかキシン流の武器であるステラソードも持っていた。

ヴェルナンデス
正教会の命でドラキュラを倒すために派遣されたヴァンパイアハンターの一族。強魔導士系として知られる。
ベルモンドにも16世紀以降はヴェルナンデスの血筋が入っており、魔法的なに長けた者も現れる。

の一族
ドラキュラの配下で吸血鬼獣人などで構成されるグループの一族と称する。死神もここに属するためヴァンパイアキラーが効く。
このほかにドラキュラには悪魔精錬士のような人間の配下もいた。

死神/デス
死をる存在、名の通りのごとき存在だが、なぜかドラキュラに絶対の忠を誓っている。
ボスキャラの一体という出自ながら、その強さと存在感、性格から非常に人気の高いキャラクター
がいる限り復活すると言っているが、もない状態でも復活し、ちょくちょく勝手に動き回っている。しゃべりだすと意外と口も軽い。
ドラキュラくんにも本人らしいものが出てきている。

来須
暁月の円舞曲』『蒼月の十字架』の主人公
2035年高校生である彼は幼なじみである少女弥那と共に皆既日食を見に神社へと向かうとに飲まれ、気がつくと悪魔城へと赴いていた。
そこで彼は自身の体には倒した敵の自由自在に扱う事が出来るがあると知る事となる。
だが、そのを持つ理由には驚くべき事実があった。
カレーライスが大好物。

ドラキュラくん
ドラキュラ息子ストーリーが繋がってるのかが微妙なのだが、『アニバーサリーコレクション』によるとアルカードとは別人説が有らしい。
ドラキュラくんの宿敵ガラモスの存在はアルカードたちの時代にも関わってきている…

シリーズに登場する主なモンスター・怪物

スケルトン
魔術に操られている死体
を投げるのがな攻撃手段だが、中には自分の首を延々と追うサッカーボーイ火縄銃を扱うスケルトンガンマン線を放つ常のを得たスケルトン・ビーマー。さらにはバイクを乗りこなし、サイド席に座るもう一体のスケルトンマシンガンを乱射するバイクスケルトンという個体まで登場する。

サークルオブザムーン』ではDSSの組み合わせ次第でスケルトン変身する事が可。低確率で大ダメージを与える大が出る。但し、スケルトン状態でダメージを受けると即ゲームオーバーとなってしまうので注意。
HD』では協力プレイでやられてしまうと、通常のスケルトンの姿にされてしまう。本作では時間切れかもしくは、全員スケルトンになるとゲームオーバーとなる。スケルトン化でのゲームオーバーは、歴代主人公ドラキュラの配下や闇の族に仲間入りをしてしまう展開とも言えるだろう。

バット/こうもり
悪魔城に住み着いた吸血コウモリ。集団で襲いかかってくる事が多い。
探索の作品ではそこまで脅威ではないが、ステージクリア作品では動き次第でかなり翻弄されてしまう。

アックスアーマー
を操る重装騎兵っ直ぐに飛ばしたり、しゃがんてを飛ばしたり、を落としたと思いきや突撃してきたりと攻撃パターンが多い。
月下の夜想曲』以降は等身が上がったのと同時に種類が増えた。デザインも変更され『血の輪廻』で登場していたアックスアーマーはオールドアクスアーマーという名で呼ばれる作品もある。その他にも、2つのを巧みに飛ばすダブルアックスアーマーや特定の技や武器みでしか倒せないレッドアックスアーマーといった個体もいる。ちなみにレッドアックスアーマーは『血の輪廻』でも登場しているが、こちらではに突進攻撃を多用する。

月下の夜想曲』ではとある場所でアックスアーマーのを入手する事が出来る。装備するとアルカードアックスアーマーとなり、専用のを振る攻撃が出来る。ただし被弾時の硬直が長く、別のエリアへと繋がるを開ける事が出来ない欠点を持つ。
ギャラリーオブラビリンス』ではとある条件を満たし、クリアするとオールドアクスアーマーで本編を遊ぶモードが解禁される。流石アルカードの物とべると性自体は高めになっているのだが、それでも難易度は非常に高い。イラストによると、このオールドアクスアーマーの中身は赤毛女の子のようだが、経歴も名前も不明である。

メディウサヘッド
メディウサの頭から量産された怪物。悪魔城シリーズではメデューサではなく、メディウサと呼ばれる。
スモーメデューサ」と呼ばれたこともある。この時は玉もメデューサだった。
こちらもこうもりと同様、数で攻めてくる弱い敵なのだが、こちらは倒しても無限に湧いて出てくる為、非常に厄介黄色い個体は触れた者を石に変えてしまう。
時計エリアで大量に生息している傾向があり、エリア特有の不安定な足場との組み合わせでプレイヤーの進行の邪魔をしてくる。
FC/MSX版初代ドラキュラPS2で発売された『キャッスルヴァニア』では名前こそ『メディウサ』のみだが、巨大なメディウサの頭がボスとして襲いかかる。後者戦闘前の台詞もあって非常にインパクトのあるボスとなっている。

フロッグ/トード
兆を呼ぶジャクマンのカエル面があるステージに登場。色のトードの方は悪魔儀式巨大化したとの事。大きな舌で攻撃してくるがフロッグサイズがとても小さい為、斜め下に攻撃出来る武器でないと対処に苦労する。

ギャラリーオブラビリンス』ではシャーロット魔法チェンジトード』で小さいカエル変身する事が出来る。ジョナサン赤色カエルに、シャーロット辞典を背負う青色カエル変身する。狭い通路を通る以外にも、与えるダメージこそ低いが敵のフロッグと同様に舌を出して戦う事も出来る。

シリーズ一覧

タイトルに「悪魔城」もく「ドラキュラ」も付かないものもある。
2002年には「キャッスルヴァニア」にブランド変更したこともあったが、すぐに悪魔城ドラキュラに戻っている。
しかし、後年のロードオブシャドウでは再度「キャッスルヴァニア」名義を使用していたが、ロードオブシャドウ2で再び悪魔城ドラキュラに戻っている。

移植作品・パチスロ版など一部省略

また2018年以降、以下の復刻セットダウンロード販売されており、新規にプレイしやすい状況ができている。

悪魔城ドラキュラXセレクション 月下の夜想曲&血の輪廻

2018年10月25日配信。「悪魔城ドラキュラ 月下の夜想曲」と「血の輪廻」のセット
スマブラ参戦にタイミングを合わせているように見えるが、PS4のみで配信。

2作ともオリジナルそのままではなくPSPの「悪魔城ドラキュラXクロニクル」に収録されていたバージョンで、中断機(使いにくい)や英語の追加、マリアの扱いなど少々変更されているのだが、そのことは配信前に表されていなかった。
そして「Xクロニクル」本体も入っていない。このセレクションの実態は「XクロニクルXクロニクル抜き」だったりする(Xクロニクルイラストだけ使われている)。
またトロフィーの取得条件が表記と違うという不可解な部分も。
これは「Xクロニクル」で初めて「血の輪廻」が海外向けにローライズされ、「月下の夜想曲」もめてローライズが作り直されたのが原因[1]
本作「Xセレクション」も世界同時発売なので、そもそも「Xクロニクル」版を流用するしかなかったのである。

操作性や画質など、プレイそのものに不具合はなく、現行ハードで遊べるのは大きい。どちらかをプレイしていない人にはおすすめのセット。ちゃんと「どらきゅらぺけ」も隠しで入っている。

悪魔城ドラキュラ アニバーサリーコレクション

コナミグループ創業50周年記念作品として、2019年5月16日に各ハードで配信された。
94年までの以下の旧作の詰め合わせ。

スターターキットとして十分すぎるラインナップ。初移植であるROMドラキュライージーモードアクション慣れしていない人にもすすめやすい。
これに制作資料やインタビューを詰め込んだパックとなっている。
さらに各作品の英語版も収録されており、日本版よりかに難しい悪魔城伝説や、日本版とサブウェポンの違うドラキュラ伝説IIも楽しめる。ドラキュラくん英語版KID DRACULRA」はコレクション用に新規に翻訳された。

ドラキュラIIのみ何故か日本版未収録となっているが日本版はディスクシステムな為、任天堂の権利に触れてしまう可性があったからだと思われる。
また前述の「Xセレクション」との兼ね合いだろうが、入門作におすすめの「血の輪廻」が入ってないのも残念。XセレクションかPCエンジンミニで別途挑戦してほしい。

Castlevania Advance Collection

2021年9月24日配信。

キャッスルヴァニア」2タイトルを含むGBAの3作品と、これまでのコレクションに収録されてこなかったSFC悪魔城ドラキュラXX」のセット。新たに開発された巻き戻し機により、XXサークルオブザムーンの高難度ポイントを突破しやすくなった。
さらに設定資料のほか、当時の説明書が全て収録されているのも嬉しい。

スマブラ参戦

2018年8月任天堂の『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』にシモン・ベルモンドリヒター・ベルモンドの参戦が発表された。コナミからの参戦はスネークに続き2、3人

ステージに『ドラキュラ』が登場。ドラキュラ伯爵が登場するほか、フランケンシュタイン、のみ男、狼男やカミーラ、死神といったボスキャラが登場する。(さらにシークレットとしてあのキャラらしきシルエットが…)ただし、あくまでも背景としての登場。
またアシストフィギュアアルカードが参戦する。
ドラキュラ伯爵のみ、勝ち上がり乱闘アドベンチャーボスとしても登場する。
原作通り頭にしかダメージが与えられず、第2形態も論登場。残念ながら第3形態はカット

BGMも新旧織り交ぜ『月風魔伝』も混入させた34曲も収録。ドラキュラ三大名曲論のこと、乾坤の血族シモン・ベルモンドのテーマSlash幻想的舞曲といったシリーズでも度々アレンジされる曲、MonsterDanceのように今までアレンジされてこなかった曲も収録された。

なお、シモンX68000版を基にした新デザインリヒター血の輪廻版、アルカードドラキュラ伯爵月下の夜想曲と出典元がバラバラとなっている。

またシモンリヒター参戦PVにはルイージも登場しているが、これは3DS、後にPS3XBOX360HD版が発売された『キャッスルヴァニア ロードオブシャドウ 宿命の魔』にてルイージらしき人物が書いた巻物がゲーム中に出てくるイースターエッグが存在していたのが登場した理由だと思われる。

正史と非正史の作品について

悪魔城ドラキュラシリーズが全て時系列で繋がっているという訳ではなく現在では時系列タイムラインから外されている作品もある。

ストーリーい『HD』、リメイク作品や別の時系列である『ロードオブシャドウシリーズを除き、一番有名な例がゲームボーイで発売された『悪魔城ドラキュラ 漆黒たる前奏曲ダークナイトプレリュード』である。元々正史として扱われていた本作では時系列としては最初の物語でベルモンド族の始まり、ソニア・ベルモンドの戦いを描く作品なのだが、現在では時系列タイムラインから外されてしまっている。

漆黒』に関してはベストエンディングソニア以降の時代を描く過去作や他のベルモンド族の設定に大きなを及ぼしかねない結末を描いているのが理由だと思われる。現在ではPS2で発売された『キャッスルヴァニア』が時系列上での最初の物語として扱われている。
現在、『漆黒』はNintendo SwitchSwitch ONLINE加入者向けサービスゲームボーイ Nintendo Switch ONLINE』にて遊ぶ事が出来る為、その衝撃ベストエンディングして是非とも自分の手で見て欲しい。

その他にも現在では『黙示録』・『黙示録外伝』・『サークルオブザムーン』・Castlevania Order of Shadows』がパラレルワールド扱いとなっている。
これらの作品は後に「制作(当時のKCE神戸)側が意図的に外伝作品として制作したため」とコメントが出されている。
特に『サークルオブザムーン』は本当にベルモンドも形も出てこず、お染みのもあくまで「ハンター」とされているなど、BGM以外で過去作との繋がりを感じさせる要素は皆無となっている。
Castlevania Order of Shadows』は海外でのみモバイルで展開された作品で1600年代後半が舞台となるデズモンド・ベルモンドとその姉妹物語を描いている。かつて悪魔城シリーズプロデューサーの1人であった五十嵐氏ことIGAストーリーに関与しているが、これも制作側が外伝作品として扱って欲しいとっている。

また、時系列タイムライン開されて以降も『悪魔城ドラキュラ THE ARCADE』のような後の作品には繋がらない独自のエンディングが複数用意された作品も登場している。特にヴァンパイアハンターレディガンナー・リトルウィッチ共通の隠しエンディングは『漆黒』とはまた違う、笑劇的トゥルーエンドを迎える。
隠しキャラであるリトルウィッチの通常エンドは他キャラと結末が異なり、尽きたドラキュラ伯爵から無限魔力を得ると途端にリトルウィッチ吸血鬼魔法少女へと変身してしまい、ドラキュラ伯爵を継ぐになってしまうという結末を迎えている。

悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん』は正史の一万年後を描いたゲームで、続編にも関連を匂わせる要素も出てきているのだが、作の違いが大きく正史ともパラレルともつかないポジションにある。

タイトルだが『月風魔伝』に「シモン・ベルモンドの成れの果て」とされるを振るう骸「死門」という雑魚キャラが登場し、そいつがなぜかシモン・ベルモンド誕生前の『悪魔城伝説』やシモンの孫であるジュスト・ベルモンド役の『白夜の協奏曲』にも出演するというの事態が起きている。こうした縁もあって『HD』に魔や『月風魔伝ステージが登場しているが、シリーズの正式な続編として組み込まれたわけではい。

また正史として扱って良いのか不明な作品・関連作品も存在している。中国市場向けにモバイルで展開された『Castlevania Moon Light Rhapsody』では19世紀、ベルモンド族の不在がきっかけで設立されたドラキュラに対抗した2つの組織、デーモンハンターギルドメイタワー物語となっており、フィデル・ベルモンド、フローリー・ベルモンド、リサヴェルナンデスが登場している。

過去コナミ関連のタイトルの『コナミワイワイワールド』にシモン・ベルモンドIII世、『オトメディウス』にココロ・ベルモンド、『ボンバーガール』にセピア・ベルモンドという一族が登場しており、ココロセピア年齢からユリウス・ベルモンドではないかという説がある。

これらの作品が正史に入れられるのか、ゲスト出演や関連作品にとどまるのかは不明。

BEMANIシリーズ

ドラキュラBGMを使っているBEMANIシリーズ

関連動画

悪魔城のTAS動画は【悪魔城TAS】記事に移動しました。

BGM集

ピコカキコ

1451
タイトル:Vampire Killer

3102
タイトル:Bloody TEars (勝手に修正版)

4334
タイトル:悪魔城伝説 - Beginning

4341
タイトル:悪魔城伝説 - Dejavu

5205
タイトル:モンスターバトル (『ワイワイワールド2 SOS!!パセリ』で使用された、「Bloody Tears」のアレンジ曲)

13322
タイトル:BloodyTearsNES(一応)

関連コミュニティ

関連項目

関連リンク

脚注

  1. *PS版準拠の海外版「月下の夜想曲」は、日本版とべて一部魔導器が削除されているなど差異が多かったのだが、これも日本版にめてえられた。
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悪魔城ドラキュラ

1252 ななしのよっしん
2023/12/06(水) 12:32:21 ID: TGvupPPbKy
権利的な問題か・・・なら、日本語ドラキュラⅡ任天堂機種のみでの移植しか出来ないのかもしれないね。
黙示録はN64の拡パック対応だったけどSwitchONLINEでの配信になるか、今後出るかもしれない3Dドラキュラコレクションで他機種でも遊べるかが気になる所だね。
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1253 ななしのよっしん
2023/12/06(水) 18:29:48 ID: kR3VK9wFIk
日本だとそこまで知名度高くはいんだけど(名でもいが)、海外だと結構高いんだよね

日本だとゲーマー向けとか言われているゲームでも売れたりするから、海外ってそんなにゲーマーが多いのかと思われていそうだし
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1254 ななしのよっしん
2023/12/06(水) 18:36:30 ID: kR3VK9wFIk
90年代くらいのコナミって、硬な作品っぽくてもギャグ要素とか入れてきたし、遊び心があって良いなと思っていたんだよね

まあ今じゃあまりゲーム作らなくなっているから、そんな昔の事を取り上げて、だからどうしたという感じではあるんだけど
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1255 ななしのよっしん
2023/12/19(火) 12:09:13 ID: JHNyKQS274
プロジェクトEGGにはディスクシステムザナックレリクス暗黒要塞がある
技術的にはもちろん権利的にも任天堂ハードでしか移植できないということは考えにくいが、EGGは何か回避してるのかもしれない
またはそうじゃなくエムツーがディスクシステムを扱えない(技術的な理由)という可性もなくはないが…
よくわかんないけどドラキュラ2移植できない何かはあるとしか思えないね
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1256 ななしのよっしん
2023/12/24(日) 18:13:36 ID: JHNyKQS274
今気づいたが記事
過去WiiUVC移植されていたが、WiiUニンテンドーeshop閉鎖によりプレイ困難となっている。
MSX版はEGGにあるよ
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1257 ななしのよっしん
2024/01/24(水) 02:27:41 ID: AsX0JHLYRc
>>1250
漆黒ヤフオクでは大体3万円が相場やね
クソゲーと言われてるけど出荷本数少なかったんかな?
説付きで持ってるけど流石ボロボロ
ドラキュラⅡは言われてみればディスクくらいしかプレイ環境いね
探索の元祖と言う意味では重品なのかもしれないが
ドラキュラは初代で既に完成された面
下以来のストーリーと言うかキャラ性をフィーチャーしたのは好きじゃないけど
ソニアキャラはいいのにベルモンドにしたのが失敗かな?
マリアみたいにベルモンドの補佐みたいな役回りにしてれば
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1258 ななしのよっしん
2024/01/26(金) 12:45:53 ID: TGvupPPbKy
ソニアが闇の血脈を受け継ぐ1人の子供を産んだベルモンド族のとなったのが不味い。それだと以降のシリーズでのドラキュラとの死闘の歴史が規模がデカいお家騒動なお話になっちゃうからね・・・ロードオブシャドウは実際そんな感じの内容だったけど。
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1259 ななしのよっしん
2024/01/26(金) 14:43:02 ID: kgI95DWeZ2
そのあたりの問題点を是正したリメイク作品が出ればいいのに。
手を出さないから、善されないまま封印作品みたいになっちゃってる。
アルカードだって初登場時とは別人みたいになってるんだから
(しかもその初登場の「悪魔城伝説」はシリーズ最高傑作のひとつとしてり継がれていて無視できない存在なのに)
ソニアリメイクして欲しいものだ。
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1260 ななしのよっしん
2024/02/11(日) 14:04:36 ID: nOHpRsLMEG
人気IPの延命として、後付外伝サーガ化とリブート商法の弊でこじれた事になってたんだな
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1261 ななしのよっしん
2024/02/20(火) 12:45:19 ID: TGvupPPbKy
漆黒リメイクは同じく元がゲームボーイ作品だったドラキュラ伝説Rebirthみたいな感じになりそうだけど、非正史作品のリメイクになるからがっつり正史に絡むアルカード辺りは何かしら変更がされるかもしれないね。小島文美さんの描くソニアは自分も見てみたい。
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