銀河英雄伝説の戦闘 | |
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救国軍事会議のクーデター 惑星シャンプール攻略戦 |
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基本情報 | |
時期 : 宇宙暦797年 4月26-28日 | |
地点 : 自由惑星同盟 シャンプール星域・惑星シャンプール | |
結果 : 自由惑星同盟正規軍の勝利 | |
詳細情報 | |
交戦勢力 | |
自由惑星同盟軍 | 救国軍事会議 |
戦闘指揮官 | |
イゼルローン要塞駐留艦隊陸戦隊指揮官 ワルター・フォン・シェーンコップ准将 |
叛乱部隊指揮官 マロン大佐 |
動員兵力 | |
イゼルローン要塞駐留艦隊 陸戦隊 |
叛乱部隊(武装勢力) |
救国軍事会議のクーデター | |
救国軍事会議のクーデター - 惑星シャンプール攻略戦 - ドーリア星域の会戦 - スタジアムの虐殺 - ハイネセン制圧 |
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帝国領侵攻作戦 アムリッツァ星域会戦 |
ドーリア星域の会戦 |
惑星シャンプール攻略戦とは、「銀河英雄伝説」の戦闘のひとつである。
概要
宇宙暦797年4月、救国軍事会議のクーデターにおいて、惑星シャンプールを占拠した救国軍事会議側武装勢力と、クーデター鎮圧のためこれを排除しようとするイゼルローン要塞駐留艦隊(ヤン艦隊)とのあいだに生起した戦闘。
ヤン艦隊所属の陸戦隊による降陸作戦はわずか三日間で完了し、惑星シャンプールは解放された。シャンプールの制圧により、ヤン艦隊はイゼルローン要塞との連絡・補給に不安なく、同盟首都ハイネセンへと艦隊を進められることとなった。
この戦闘を示す明確な名称が存在しないため、当記事では便宜的に「惑星シャンプール攻略戦」と呼称している。
経緯
宇宙暦797年3月末から4月初頭にかけて、自由惑星同盟の惑星ネプティス、カッファー、パルメレンドと連続して発生した武力蜂起につづき、4月10日に武装勢力によって占拠されたのが惑星シャンプールである。これをうけて4月13日、統合作戦本部長ドーソン大将はイゼルローン要塞駐留艦隊に対し、四箇所の叛乱を鎮圧するよう発令したが、同日、ハイネセンにおいてクーデターが発生。救国軍事会議が同盟の首都機能を掌握した。
クーデター鎮圧のためイゼルローン要塞駐留艦隊を出撃させた司令官ヤン・ウェンリー大将は、はじめ四箇所の叛乱を無視してハイネセンへ直進する心算であった。しかし、シャンプールを占拠するクーデター側勢力がゲリラ戦法をもってヤン艦隊とイゼルローン要塞とのあいだの連絡を断ち、補給を撹乱してヤン艦隊に消耗を強いる可能性を考慮し、シャンプールに限っては先んじて制圧することとした。
ヤン艦隊側の陸戦指揮官はイゼルローン要塞防御指揮官ワルター・フォン・シェーンコップ准将。救国軍事会議側(叛乱部隊)の指揮官はマロン大佐であり、同盟軍管区司令部ビルを本拠地としていた。
戦闘経過
そもそも一般的な惑星に対する降陸作戦は、軌道上の制宙権を確保し衛星軌道上から防衛側対空装備を撃破したうえで、護衛艦や大気圏内戦闘艇といった護衛とともに陸戦隊のシャトルを降下させ、宙陸間の密接な連携によって目標を制圧する、といった形でパターン化されており、ほんらい高い戦術性が顕れるものではなかった。しかしシャンプール攻略戦においては、降下側の指揮官ワルター・フォン・シェーンコップ准将の卓抜した戦術指揮により、上記のパターンをとりつつもわずか3日でシャンプールの制圧と解放が完了することとなった。
シャンプール攻略戦は4月26日に開始された。降下したヤン艦隊側陸戦隊は、火力を集中させ制圧した点を横列展開した装甲車によってつないで構築した戦線を前進させ、叛乱部隊側兵力を圧迫していった。さらにシェーンコップ准将は、丸一日の経過により叛乱部隊側がこの戦術に対応しつつあったのにあわせ、突如として攻撃パターンを横から縦へと変更。確保した点のひとつを攻勢発起点として救国軍事会議側の戦線を直線的に突破し、電撃戦をもって無防備な叛乱部隊側戦線の後方を蹂躙した。
この攻勢に対応しえなかった叛乱部隊は半数以上の兵力が前線に取り残され、勝敗が実質的に確定した状況下で同盟軍管区司令部ビルに籠城。二時間の銃撃戦および白兵戦の結果、指揮官マロン大佐は自決、叛乱部隊は降伏した。この結果、惑星シャンプールは解放され、市民は熱狂的な歓呼で陸戦隊を迎えた。
戦後
シャンプールの陥落により、ヤン艦隊はイゼルローン要塞との連絡・補給ルートを万全のものとし、一路ハイネセンへと兵を進める準備を整えた。
また、シャンプール解放と同日、救国軍事会議に属し、ヤン艦隊司令部への潜入任務を帯びてハイネセンを脱出していた軍情報部のバグダッシュ中佐が到着し、ヤン大将のもとを訪れている。彼から得られた情報にもとづき、ヤン艦隊は救国軍事会議側についた第11艦隊と交戦すべくドーリア星域へ進出。5月中旬にはドーリア星域の会戦が発生することとなる。
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