愛が有効単語

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アイガユウコウ

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愛が有効とは、PS2版 pop'n music 7に収録された無理押しの境地である。

概要

ジャンル	ハモロック
アーティスト	Head stand Hip opo tamus
BPM	120
担当キャラ	W.B.ローズ
難易度	5ボタン	NORMAL	HYPER	EX
難易度	9	13	28	33

pop'n musicのPS2進出第1弾となる作品の7で登場した家庭用オリジナル楽曲。

ジャンル名は「ハモロック」。当時大人気だった某フジテレビ系列の番組やそこから派生したユニットが得意としていた「アカペラ」をイメージしている「愛」推しの楽曲。本曲の担当キャラのW.B.ローズはその某ユニットの一番目立つ人を意識しての選考と思われるが、(見た目的な意味で)アウトと言わざるを得ない。

本曲はアカペラによる楽曲ということもあってか、ボーカルのHead stand Hip opo tamusも一見すると複数のコナミ社員で構成されたユニット…と、思わせといて、実はCS版pop'nを中心に活動していたコンポーザーである後田信二氏のボーカルを複数の人物のように加工した物が採用されている。

無理押し地獄のEX譜面

譜面は主に同時押し力が問われる物だが、曲コメントの「ちょっと難しいゾ！」と言われるどころでは名状し難い内容の譜面が待ち受けていた。

まず、下位譜面に当たるHYPERですら下ボタン3~4個押しや隣接押しが頻発する。ただでさえ同時押しの多い譜面がEXになると…

EX 譜面は歌が始まるや否や、下段に存在する全てのボタン(緑白赤白緑)で同時押しという、早速誰が考えたのか分からないような前代未聞の配置が降ってくる。なお、このインパクトありまくりな配置はサビ部分では頻繁に配置されている。以降もHYPER同様に同時押しがマシマシの譜面が続くのだが、楽曲終盤になると例の配置に黄色ボタンが加わりゲージを削ってくる。禁じ手中の禁じ手である全押しが存在しないのは不幸中の幸いではあるのだが、もう何が何なのやら…

無論、本曲のクリアを目指すのなら、この凶悪な無理押しによる猛攻を何とかしのぎ切る必要がある。PS2本体のコントローラーやポプコンなら何とか行けるかも知れないが、ボタンサイズの大きいアケコンでこの曲をプレイした日には… 「顎が有効」とか言われている辺りお察し下さい。

このように本曲の譜面は何とも言い難いものになっている。当然プレイヤーからの評判も言わずもがな、阿鼻叫喚である。ちなみにEX 譜面のレベル表記はこんな内容にも関わらず33(現39)である。お前のような中級難度がいるか!

こんな形の譜面ということもあってか、現行のAC版ポップンには楽曲共々一切移植されていない。当然だ。と、言いたいところだが、2020年秋稼働予定のアーケード最新作「NEW pop'n music」ではデバイス面の一新に伴い9ボタンのサイズが両手で全押し出来るレベルまで縮小されていることから、本曲の移植フラグも密かに立ちつつあるとかないとか…
と思われていたが「NEW」はお流れになり、2022年現在も現行筐体での新作が継続してリリースされているのでやはり移植の見込みは薄いようだ。　

余談だが、本曲で採用されている「下段ボタン全押し」は、Des-row 曰く実はAC版 7に収録された「デスレゲエ/夜間行」のEX 譜面に実装予定だったがwacの英断により最終的に没になったという逸話がある。

「最後は白緑赤緑白の５つ同時押しでだな、こうヒジを使ってダーンっと」
先生、ムリですから。(wac)

――pop'n music 7 旧公式曲紹介より引用（リンク先はInternet Archive）

それをCS版スタッフが拾ったことによって大惨事が引き起こされるとは、誰が思っていたのだろうか…

なお、後にAC版ポップン9の旧公式サイト Q&Aにて本件についての質問が寄せられている。

Ｄｅｓ－Ｒｏｗ先生に質問です。白緑赤緑白同時押しというアイディアを先にＣＳで使われてしまいましたがそのことについて一言！

まあいい、おれさまはすでに2年半前から入れ続けていたのだが、いつもアップしてきたやつを確認すると、赤が取られていたのを今思い出して碇が沸き出してきたんころ 　＊ Des-ROW

サンプル版を遊びながら「先生に怒られるのでそれだけはやめてください」とCS スタッフさんにお願いしようと思いましたが理由が理由としてあまりに情けなかったので言い出せませんでした。　＊wac

そーゆーところでオリジナリティを主張し出すとロクな…。＊ shio

――pop'n music 9 旧公式Q&Aより引用（リンク先はInternet Archive）

その後、この手の無理押しは旧曲はともかく新曲で作られることはなくなった。
なくなっていたはず、なのだが――

本楽曲登場から実に17年後となる2019年、SDVXから移植された「Cloud 9」という楽曲でロングポップくん絡みの無理押しが登場。
左黄＋左青＋右青＋右黄のロングを押しながら赤を押すという無理難題であり、案の定「顎が有効」と言われてしまっている（参考動画　実際に顎で押している）。