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戦慄怪奇ファイル コワすぎ！とは、実話である。
白石晃士監督によるPOVホラー作品シリーズである。
概要
『投稿されてきた不可解な映像から、都市伝説や怪異の謎を解明する為に検証取材を行うが、取材が進むにつれて怪奇現象が起こっていく』という、よくある展開が大きな流れである。
所謂モキュメンタリーの形式で製作され、投稿映像と、取材時の撮影映像の２つを組み合わせている。
撮影された映像に怪奇現象が映っていた場合、REPLAYが流れる。おわかりいただけただろうか…。
取材班（特に工藤）、霊能力者、怪奇現象の全てが壮大でぶっ飛んでおり、怖いはずの怪奇現象が逆に笑えてしまうという事態を引き起こし、いろいろな意味で一線を画している。
むしろホラーの皮を被った別の何かかもしれない。
ちなみにストーリーは繋がっており、前作で登場した物体や登場人物が引き続き登場する場合がある。
また、以前の取材はDVDとして発売されており、作中にも様々な用途で使われる。
同じく白石晃士作品である『ノロイ』『オカルト』『カルト』『殺人ワークショップ』とも世界観の繋がりが見られる。
シリーズは以下の通り。タイトルだけでは順番がわかりづらいので注意。
シーズン１
第１作：戦慄怪奇ファイル コワすぎ！FILE-01【口裂け女捕獲作戦】
第２作：戦慄怪奇ファイル コワすぎ！FILE-02【震える幽霊】
第３作：戦慄怪奇ファイル コワすぎ！FILE-03【人喰い河童伝説】
第４作：戦慄怪奇ファイル コワすぎ！FILE-04【真相!トイレの花子さん】
第５作：戦慄怪奇ファイル コワすぎ！劇場版・序章【真説・四谷怪談 お岩の呪い】
第６作：戦慄怪奇ファイル コワすぎ！史上最恐の劇場版
第７作：戦慄怪奇ファイル コワすぎ！最終章
シーズン２
シーズン１完結後、「超」コワすぎ！として世界観を一新したシーズン２が開始。
ニコ生版も制作され、生放送でも怪奇現象が確認された。
第８作：戦慄怪奇ファイル 超コワすぎ！FILE-01【恐怖降臨!コックリさん】
第９作：戦慄怪奇ファイル 超コワすぎ！FILE-02【暗黒奇譚!蛇女の怪】
第９.１作：生でコワすぎ！ -工藤、市川、田代があの場所から生中継-
第９.２作：生でコワすぎ！「貞子vs伽椰子」公開記念SP 恐怖の現場へ生潜入！
第９.３作：史上最恐の生でコワすぎ！工藤仁の超常現象SP！俳優・田中俊介に何かが起きる！
スピンオフ
劇場公開限定のスピンオフ作品があるが、未ソフト化。
一部は白石監督と坪井篤史さんのニコニコチャンネル
にて有料公開されている。
第１作：Kudo’s Secret
第２作：To the Other Side
第３作：GOOD-BYE
第４作：Mystery Man
第５作：Her Brother
第６作：REST
戦慄怪奇ワールド
諸事情により長らく続編製作が途絶えていたが、2023年に新作映画が公開された。
今作はこれまでのシリーズとは内容に直接の繋がりはなく、これ単品で完結する作品となっている。
なお、これが最終作のつもりとのことで、過去シリーズの続編を含め、新作の構想は現状無い模様。
第１０作：戦慄怪奇ワールド コワすぎ！
主な登場人物
工藤 仁（演：大迫茂生）
ディレクターにして（たぶん）主人公。この作品の中で群を抜いてぶっ飛んでいる存在。
非常に乱暴な性格でキレ易い。人間でも怪異でも関係なく暴力を振るう。怪奇現象よりディレクターのほうがよっぽどコワすぎる。
押しが強く、周囲を引っ張っていく……のだが、肝心な所は市川や投稿者たちに任せる、刃物を持った相手にはビビるなど、ちょいちょいヘタレな所があるのはご愛敬。
FILE-01で呪いの飾りを手に入れてからは、それを使って除霊（物理）をしたり、装備して怪異とガチバトルをしたりと行為がエスカレートしていく。
「コワすぎ！」を撮る以前は犯罪密着ものを撮っていて、そこでピッキングを覚えたらしい（コワすぎ通信より）。商売の為に怪異を追いかけ、口癖は「売れるぞこれは」。なお作中世界では作品はヒットし、知名度も高いらしいが事務所の会計は火の車である。
心霊現象の取材を続ける事と、両親の死に何か繋がる物があるらしいが……？
「運命に逆らえってな。」
アシスタント。シリーズ当初は純朴なイメージだったが、回を重ねるごとに工藤に毒され度胸が据わったところを見せるようになる。
工藤に命じられて、毎回斥候を押しつけられる。怪奇現象のあった場所に１人で行かされたり、取り憑かれたり、だいたい工藤のせいで酷い目にあう。こうした事もあって工藤のことは嫌っているが「金払いがいい」ので仕事として関係を継続しているとのこと。
２分の１で当たる予言をする兄がいるらしい。
「工藤さん、やりすぎですって！」
カメラマン。撮影しているので作品中に顔が出るのは稀。
いち早く怪奇現象に気付くことが多いが、肝心な所で手ブレを起こす。そして編集点を作る。
工藤に振り回されるだけの存在のように見えるが、どんな状況でもカメラを回し続ける彼こそ、最も狂った人物なのかもしれない。
後に史上初のタイムリープの瞬間と、異次元空間を撮影するという快挙を成し遂げる。
「僕は、自分の意志で、
FILE2の映像投稿者4人組のうちのひとり。高木とつきあっている裏で7股をかけるバイセクシャルである事が判明。謎の留守電を残して行方不明になる。ニコ生では「U子」の名称で親しまれている。
実は後作にも絡んでくる重要人物。劇場版でその正体が判明する。
FILE2の映像投稿者4人組のうちのひとり。夕子の彼氏……なのだが、その夕子が浮気をしている事は知らなかった。同監督の作品『殺人ワークショップ』ではその後の姿が描かれており、彼女に暴力を振るうDV男になっている。
FILE2に登場。スカイツリーの近くに住んでおり、夕子とよく一緒にいる所を目撃されている。
意味深な事を口走り、スカイツリーに何かのサインを送る等、謎めいた行動が多い。手をかざすだけで相手を気絶させるなど、只者ではない力を持っている。
FILE3の「河童の池」近くに住んでいる無愛想な男。
実は河童にさらわれた娘を助けるために、陰陽師に弟子入りをしていた。
「コワすぎ」のDVDを見て共感し、工藤と共闘するシーンは少年漫画さながら。
河童を皆殺しにする為に結界を張り、工藤と河童に相撲を取らせる。何を言ってるのかわからないが実際そうだから仕方ない。
後に、さらわれた彼の娘も意外な形で登場する。
FILE4に登場した霊能者。条件が整えば、過去と未来を行き来できる能力を持つ。
映像投稿者の１人を救う為、工藤達と共にタイムリープを行う。しかしその代償に……
その後も何度か登場し、頼りになる存在として工藤達を手助けする。
劇場版・序章に登場する浄霊師。かなり胡散臭く、工藤と同じ位クセのある人物だが腕は確か。
最終章に登場した謎の男。田代の前に突然現れ、彼に「四つのミッション」を提示する。
白石晃士監督の作品『オカルト』に登場する江野祥平と同一人物であるため、最終章を観る前にそちらを観ることをお勧めする。
関連動画・チャンネル
関連項目
外部リンク
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公式サイト
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