戦車(せんしゃ)とは、戦闘用・戦争用の車のことである。主に以下の単語の和訳として使われる。
- 英単語「Tank」ドイツ語「Panzer」などにあたる和訳。軍用車輌のうちのAFV(装甲戦闘車両)の一種。現代陸軍の花形戦車。特に現代では通常
MTBMBT(Main Battle Tank)、主力戦車を意味する。 - 英単語「chariot」の和訳。戦闘馬車。「チャリオット」の項目を参照の事。
ここではAFV(Armored Fighting Vehicle、装甲戦闘車両)としての戦車に付いて説明する。
戦車かな? 戦車に良く似てるけど…もしかして戦車じゃないのかな? と迷ったら→装甲戦闘車両(AFV)
創作作品に登場する架空兵器の装甲戦闘車両(AFV)は→架空の装甲戦闘車両
概要
戦車とは分厚くて立派な「装甲」・右に左にぐるぐる回る旋回砲塔に載っかる太く長い大砲の「主砲」・建設機械(建機)みたいな「キャタピラー」(履帯、クローラー)の三種の神器がバッチリ揃って見た目が一番派手な軍用車両のことである。
ようは右側の画像のような車が戦車と呼ばれやすい。
パンくずリスト表示だと「軍用車輌>AFV>戦車」と言う位置関係にある。
建設機械(建機)と回転灯が付いたパトカー・消防車・救急車同様に小さなお友達と大きなお友達に大人気な車両である。
なお、見た目のでっかい図体に反して、砲弾は沢山積んでいても、乗員以外の人や荷物を載せる余裕はない(イスラエル軍のメルカバを除く)。ヒッチハイクや引越のお手伝いはお願いしても無理。
昔は「軽戦車」・「歩兵戦車」・「豆戦車(豆タンク、タンケッテ)」・「空挺戦車」・「駆逐戦車」等「主力戦車」以外に「戦車」「タンク(Tank)」の文字が付く軍用車両が存在していた。現在の多くの国の軍隊では「戦車」と言えば、「主力戦車」ほぼ一択である。
主に旋回砲塔[1]に主砲を搭載し、自分自身の主砲弾による零距離射撃[2]にも耐えられる[3]丈夫な装甲板に覆われたクローラー(装軌式)車輌[4]の一種と定義される事が多い。戦闘機が敵の戦闘機を圧倒することを求められる様に、戦車は(究極的には)敵戦車を含めた敵地上車両を直接火力戦闘で圧倒するための兵器である。
走(履帯の機動力)攻(主砲の火力)守(装甲の防御力)を高いレベルで兼ね備えた、直接戦闘では最強の地上兵器である。
戦車やAFV相手の直接戦闘が第一の本業だが、ドーザーを付けての土木作業、歩兵支援、要塞・トーチカ等の地上軍事施設制圧、対テロ・対ゲリラ・コマンド戦闘等多種多様の軍事用途に対応する。
地上戦闘に活躍する戦車だが、もちろん万能というわけでもなく、対戦車兵器による待ち伏せ攻撃や、ヘリ・航空機からの航空攻撃、砲兵による間接射撃などには脆弱である。
航空優勢(敵の航空機が活動できない状態)を確保しない状態で運用される戦車はきわめて脆弱であるため(ハンス・ウルリッヒ・ルーデルを参照)、味方の空軍や対空砲・対空ミサイルによる援護下で行動するのが原則である。それと同時に戦車は味方歩兵を敵戦車やその他の脅威から護り、代わりに歩兵に敵歩兵の攻撃から護って貰いながら行動する。敵の砲兵は味方の砲兵や航空支援により排除する(こうした、各兵科の利点を生かし、共同しながら戦うことを諸兵科連合:コンバインド・アームズと呼ぶ。近代戦の重要なコンセプトの一つ)。
現代では対戦車ミサイルや戦闘ヘリコプター、航空機が運用する精密誘導兵器など、戦車よりも「強い」兵器が多数存在するように見えるが、今のところ戦車の存在価値は失われていない。ヘリコプターや航空機は常に戦場にとどまって活動する訳には行かないし、燃料や整備のコストもかさむ(携行対空ミサイルの脅威も増大している)。歩兵兵器の対戦車ミサイル弾は機動力や防御力に劣るため防御戦闘はともかく反攻作戦には使いづらい。
結局、依然として地上戦では歩兵で地域を制圧する必要が有るのは事実であり、歩兵を護り、敵の陣地を突破するには走攻守に優れた戦車が必要となる。冷戦崩壊とともに大規模な戦車同士の遭遇戦の機会は遠のいたが、近年の対テロ戦争・市街地戦闘のなかで戦車の価値は再発見されつつあり、一時期は戦車不要論に傾き装輪装甲車(LAV-MGS)で代替しようとしていた某国などもアフガンでの任務に戦車を急遽投入したりしている。
ま、あーだこーだ言っても、
戦車ってかっこいいよな!な!
すごく大雑把な戦車の歴史
- 敵の塹壕が邪魔で膠着状態だよ→トラクターに敵の弾を防ぐ装甲と大砲or機関銃搭載して突っ込ませりゃいいんじゃね? →陣地突破・歩兵支援用戦車「タンク」の誕生(第一次世界大戦)
- 戦車で敵の戦線を突破して一直線に突っ込んだら敵の指揮系統崩壊して涙目じゃね→戦車だけじゃ心もとないんで歩兵と砲兵もついてってね→電撃戦・戦車+自走砲と機械化歩兵による諸兵科連合部隊の運動戦(第二次世界大戦)
- 戦車とBMP(歩兵戦闘車)の集団でヨーロッパを蹂躙してやるぜヒャッハー!→ソ連おっかねえよ戦車足りないからMLRSやA-10やアパッチやF-111や戦術核総動員で叩きのめすよ→OMGによる無停止進撃VSエアランドバトル(冷戦期)
- 市街戦や対テロ戦、ゲリラ・コマンド対策でも結構戦車って使えるんじゃね(イマココ)
戦車の一覧
第一次世界大戦
|
第二次世界大戦
第二次世界大戦後
関連動画
左:日本中国の制式主力戦車比較。中国の戦車の主砲が揺れているのはスタビライザーを装備せず、走行間射撃を前提としてない旧世代戦車のため。日本の90式戦車は走行間射撃が前提の第三世代戦車。
右:英国国営放送BBCの名物車番組"TopGear"。金庫破りに挑戦!
左:いまのカーグラTVじゃ考えられないぜ!
右:敵を知ることこそ最大の攻撃である・・・ダダ盛れ?
左:この戦車なら第三次世界大戦勝てるんじゃないか?w
右:戦車っていったらPanzarlied
左:盗んだ戦車で走りだす~♪
右:英国国営放送BBCの名物番組"TopGear"が贈る戦車と鬼ごっこ?
左:「戦車は遅い、重い、時代遅れ」だと思っている人へ
右:Ⅲ号戦車J型のプラモデル
関連コミュニティ
関連商品
関連項目
関連人物
- ルーデル(ハンス・ウルリッヒ・ルーデル大佐)(ナチス・ドイツ)
- ミハエル・ヴィットマン(もしくはビットマン)(ナチス・ドイツ)
- オットー・カリウス(ナチス・ドイツ)
- 宮崎駿(オットー・カリウスの戦記を漫画化した著作「泥まみれの虎」他、兵器大好き)
史実・フィクション
個別名称
その他
- パンツァー・リート(ドイツ軍の行進曲)
- メタルマックス(ゲーム)
- ガチタン
- 戦車の人
- 日高愛(アイドルマスター ディアリースターズ:公式キャッチフレーズが「どんなことにもへこたれない、とつげき豆タンク!」)
- World of Tanks(無料オンライン戦車ゲーム)
脚注
- *旋回砲塔を持たないスウェーデン陸軍MBT、Sタンク/Stridsvagn 103だけ例外。現在は退役し、レオパルド2にMBTの座を譲っている。
- *距離が0からの至近距離からの射撃ではなく、単に水平射撃を意味する。戦車からの直接攻撃=水平射撃だからだ。放物線を描く曲射弾道に対する防護は戦車戦では優先度が低い。戦車は戦車同士の直接照準射撃による戦いに勝つことを念頭において装甲を施しており、結果として上部装甲は優先度は低く(正面に比べて相対的に薄く)なる事を意味する。戦車がヘリの攻撃や自走砲、対地ミサイル等遠距離・上空からの攻撃を防御しきれないことはある意味で当然であり、戦車の設計運用においては折込み済みである。しかし、戦車が戦車同士の直接火力には負けられない。敵の主力戦車との戦車戦に打ち勝つ事が、「主力」戦車たるレゾンデートル(raison d'e^tre)、存在理由、存在意義であるからだ。
- *飽くまで主力戦車を構成する設計理念で戦車の中にはこの条件を満たしてないものもある。必須条件ではない。砲やミサイルの発展が装甲の発展を上回った時期には、装甲を捨てて機動力によって生存性向上を図る思想も存在した。
- *タイヤは弾性体であるため、装輪(タイヤ)方式の車両では強力な主砲発射の衝撃を吸収・制御し、行進間射撃や連続射撃を行うことが構造上困難である。また履帯(クローラ)と比べ、タイヤは小火器でさえ脅威になる程耐弾性が低く、路外の走破性でも劣る。
http://dic.nicomoba.jp/k/a/%E6%88%A6%E8%BB%8A


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リビジョン番号: 1504160
読み:センシャ
初版作成日: 08/10/13 22:53 ◆ 最終更新日: 12/04/18 14:42
編集内容についての説明/コメント: 英語ではTank、ドイツ語ではpanzerにあたる事を冒頭に追記
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