択(擇)とは、えらぶという意味の漢字である。
漢字として
- 意味
- 旧字体は擇。
- 選ぶ、選り分ける、(殬と通用して)やぶれるという意味がある。
- 〔説文解字・巻十二〕には「柬(えら)び選ぶなり」とある。
- 字形
- 形声で声符は睪(エキ)。択はタクと読むが、声符が睪でタクと読む形声字はほかにも鐸がある。
- 白川静は、睪を動物の死体が風雨に曝されて崩れた形としており、残骸を選ぶ意味があるという。
- 音訓
- 音読みはタク(漢音)、ジャク(呉音)、訓読みは、えらぶ、やぶれる。
- 規格・区分
- 択は常用漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 語彙
- 択郷・択言・択吉・択交・択行・択臣・択選・択地・択配・択友
異体字
- 擇は旧字体。常用漢字表に参考字体として載っている。JIS X 0213第二水準。
- 𢍰は古文で、睪の下が廾がある。金文に見られる。〔集韻〕には「擇或ひは廾に從ふ」とある字。〔説文〕には別の字として載っていて「引給なり」とある。
- 簡体字は择。
- 1
- 0pt
この記事は自動でリンクされないように設定されています!