散歩とは
概要
気晴らしなどを目的にぶらぶら歩く運動のこと。
特に目的地などを設けず、自宅の周辺などをとりとめもなく歩くことを指す。
より明確な目的を持ったものは、
…といったふうに呼ばれることが多い。
余談ではあるが「徒歩」は乗り物を使わずに歩くこと。
散歩、特にウォーキングに限っては速度を上げるとジョギング・ランニングとなるが同時に負担も増えるため、同じ時間を行うなら徒歩のほうが疲れにくい、自転車ほど速度が出ないため安全といった利点もある。中には自身の通勤・通学時の徒歩をウォーキングと比喩する方もいる。
音楽を聴きながら散歩したり、気になったものをスマホカメラで撮影したりといった副次的な楽しみもある。夜間などは自動車からの視認性が大幅に落ちるため、明るい色の服装や反射材等の着用が望ましい。
効果
ぶらぶら歩くとはいっても足の筋肉を使った運動であるため、肥満の防止や足腰の強化、心肺機能の向上などに効果的だといえる。また、昼間であれば日光浴によるビタミンDの生成の効果もあり、軽い疲れによる不眠症の改善につながることもある。
散歩は身体面だけでなく、精神面にもいい効果があると考えられており、ストレス発散につながるほか、
精神機能の向上にも有効であるといわれている。
事実、古来より多くの哲学者や思想家は散歩を好んでいたようで、歩きながら良いアイデアが浮かぶことは多いらしい。理由は運動によって肺の中身が効率よく換気され血流が良くなることで結果的に脳が活発になるとも言われるなど諸説ある。頭を使う作業で行き詰ったら、いったん散歩も含めた運動をすることで整理され、休憩しながら能率が上がるとされている。
犬の散歩など、飼育しているペットの運動不足やストレス解消のために行う場合もある。
幼稚園・保育園が授業で行ったり、入院中の患者などが病室の風景で退屈・絶望しないよう気晴らしに周囲を散歩するものもあるが、迷子や発作などいざという時に安全を確保できる大人などが随伴する必要がある。
高齢者・注意点
- 高齢者などは運動になるが、事前に行先や方角を伝えておく、周囲が聞いておくといざという時に助かる。
- ごく稀に認知症における徘徊である場合もあるため、不審な場合は通報したほうが良い。
- 空き巣の下見として行われる場合もある。
- 容易な防犯手段として、周辺住民などが声をかけると非常に嫌がる。
計測・評価など
体重にもよるが30分で約100kcal前後のカロリー消費とされる。
体脂肪を1kg落とすには約7000kcalの消費が必要ともいわれるが。
語源
古代中国では、現代でいう麻薬に相当する、「五石散(ごせきさん)」という薬物が流行していた。
鍾乳石、硫黄、白石英、柴石英、赤石脂という5種類の鉱物をすり潰して調合された薬物で、
中国では不老長寿の薬といわれていた。
この五石散を服用すると、「散発」という身体があたたまる作用が起こるが、
この散発が起こらないと中毒死するといわれており、
散発を早めるために五石散を飲んだ後は歩きまわる必要があり、そのことを「行散」と呼んだ。
そこから「散歩」という言葉が生まれたといわれている。
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関連項目
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