斉藤菫(さいとう すみれ)とは、まゆげが太くない琴吹紬漫画「けいおん!」の登場人物である。
雑誌掲載時は当初「斎藤」だったが2011年12月28日発売号から「斉藤」となり、単行本化の際全話「斉藤」に修正された。
概要
先祖がオーストリア人であることから金髪で瞳が碧く、梓たちに外国人と間違えられた。そのため愛称は「スミーレ」。英語を話すことはできない。ドイツ語は不明。
琴吹家に仕えるため住み込んでいる斉藤家の娘であり、彼女もまたメイドとして働いている。そのためお茶を淹れるのがとても上手であり、頼まれると習性で淹れてしまう。当初はその正体を悟られるのを嫌い、ドジっ子のふりをしたことがあるが、ティーセットを食器棚ごと持って行こうとする、軽音部備品のメイド服を下級生の義務だと勘違いして着るなど、ドジっ子の資質は十分。
家の事情からストレスが多いが、理論上演奏不可能な譜面を人のせいにせず必死に叩いていたあたり、性格的にも溜めやすいようだ。
軽音部と菫
ムギからティーセットを持ち帰るように頼まれ、部室に潜入して一人で食器棚ごと持ち帰ろうとしていたところを梓たちに見つかってしまい、ごまかすために紅茶を淹れたことから関係が始まった。着せ替え人形が来たと喜ぶさわ子に怯えて逃げたりしながらも、明らかに怪しい自分を平然と受け入れた彼女たちに惹かれて4人目として入部、廃部の危機を脱した。
楽器屋で叩いたドラムが楽しく、かつストレス解消になるということでドラムスを担当することになった。夏休みの間ほぼ毎日練習に打ち込むなど、やる気も十分ある。
ムギと菫
斉藤家は、その昔琴吹家がオーストリアから日本に連れてきて帰化させた一族であり、その関係で幼い頃から3歳上のムギによく遊んでもらっており、「お姉ちゃん」と実の姉のように慕っていた。
漫画を読むことを許されていなかったムギの頼みで買ってきた少女漫画の数々が、ムギの性格形成に大きな影響を与えた。
12歳の頃、父親より家の事情を知らされ、人前では「お嬢様」と呼ばざるを得なくなるものの、ムギがしきたりを気にしない性格であるため、ふたりきりの時は今まで通りでいられるようだ。
ムギが桜ヶ丘に入学してくる菫のことをさわ子に託す際「妹」と呼んでいたことから、彼女たちの姉妹愛が伺える。菫がムギの頼みを果たせないと怒られると恐れていたことから、「姉」としてきちんと締めるべきところは締めていたようだ。
なお、菫がムギからティーセットの回収を頼まれたことが軽音部入部のきっかけとなったが、そもそもムギはティーセットを回収する気などはなから無く、初めから菫を軽音部に送り込むための作戦だったようである。
直と菫
同じ1年生で、軽音部への入部を決めた奥田直とは同じクラスである。元々ノートPCの打鍵音で意思疎通ができるほど相性が良かったが、直は上級生にさえ”奥田さん”と呼ばせる雰囲気を漂わせていたため、修学旅行で3年生が留守になってふたりきりになるまでは苗字で呼んでいた。そして学園祭の前に直の誘いで奥田家に泊まったことで更に絆を深めた。
学園祭絡みのエピソードから、主導権は直の方が握っているらしい。
関連動画
関連項目
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