概要
新京成線とは、新京成電鉄が保有・運行する鉄道路線で、松戸駅~京成津田沼駅までを結んでいる。
戦後、陸軍の所有していた鉄道連隊の練習線跡地が京成に払い下げられ、子会社として分離したもの。親会社より後に設立されており、名前も「新」京成という名前がついているが、れっきとした別会社。京成の旅客サービスは一切受けられないし、乗り換えると初乗り運賃も掛かる。黒字ではあるが大手私鉄ほどの規模はない中小私鉄。
2022年9月1日に株式交換により京成電鉄の完全子会社化する予定。
初期の頃は京成の中古車両が走っていたため、「新」どころか古京成と揶揄された時代もあったが、現在では自前で新車を導入している。旧型車両は今時のステンレスの車体に比べると古風に見えるが、当時の車両としてはかなり高性能だった為、見た目に反し現在でも通用する性能を持っている。
とにかくカーブが多いのが特徴。同じ道路を走っているのに新京成の踏切と3回も4回も交差する事も。これは陸軍の演習用途の為に敷設距離を稼ぐ為、空襲の標的にされにくくする為、建設しやすい大地の尾根の分水嶺に沿って建設された為(なので新京成には谷や川に掛かる橋が無い)、等が理由。酷い線形でありながら、キビキビとした加減速で走る為に所要時間は比較的速い。
また、運賃が非常に安いのも特徴。終点の京成津田沼から松戸まで26.5kmで僅か260円。元が払い下げ路線である為に用地取得の費用が一切かかっていない事が要因。ただし実際には補完路線的性質が強い為、長距離を乗り通す客は少ない。実際によく使われる短距離の初乗り運賃は150と、密かにやや高めに設定されている。
災害にも強い。京成グループと同じ標準軌(JRよりも線路幅が広い)を採用している。直通運転でダイヤ乱れしやすい本家京成に対し、千葉線との一部直通以外ほぼ自社完結している新京成は更に定時運行率が高い。しかし新京成単独では都心に出ることができず、乗換先の路線が先に止まってしまう事が殆どなので、あまり評価されない所がある。
沿線はバブル期には宅地開発で賑わったが現在は人口減の傾向にある。将来的な減収を見越して、6,8両編成が混在していた車両を6両に減車・統一、旗艦駅以外を遠隔無人化、ラッシュ時間隔を4分→4.5分に広げる等、極力ダイヤに影響が出ない範囲での経費削減の努力が行われている。また日中は半数の車両が京成千葉線と乗り入れ、新たな需要の掘り起こしを試みている。
2015年までコーポレートカラーは茶色であったが、これをピンクに変更しイメージを刷新。現在では全ての車両がピンクになっている。
駅一覧
駅名 | ○駅周辺施設・■乗り換え路線 |
---|---|
松戸駅 | ■JR東日本 常磐線 |
上本郷駅 | ○ |
松戸新田駅 | ○超創会本部 |
みのり台駅 | ○ |
八柱駅 | ■JR東日本 武蔵野線(新八柱駅) |
常盤平駅 | ○ |
五香駅 | ○ |
元山駅 | ○ |
くぬぎ山駅 | ○ |
北初富駅 | ○ |
新鎌ヶ谷駅 | ■北総鉄道 北総線、京成電鉄 京成成田空港線、東武鉄道 野田線 |
初富駅 | ○ |
鎌ヶ谷大仏駅 | ○ |
二和向台駅 | ○ |
三咲駅 | ○ |
滝不動駅 | ○ |
高根公団駅 | ○ |
高根木戸駅 | ○ |
北習志野駅 | ■東葉高速鉄道 東葉高速線 |
習志野駅 | ○ |
薬園台駅 | ○ |
前原駅 | ○ |
新津田沼駅 | ■JR東日本 総武線(快速)、中央・総武線各駅停車(津田沼駅) |
京成津田沼駅 | ■京成電鉄 京成本線、千葉線 |
一部列車、京成電鉄 千葉線 千葉中央駅へ直通運転 |
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関連項目
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