概要
初代(KIX,PA0(H59A)型,2008〜2012年)
車名の「KIX」とは、興奮や情熱を意味する「KICKS」と未知数を意味する「X」を組み合わせた造語で、乗る人すべてに軽快な走りとともに、刺激的な走りを提供したいという思いがこめられている。この名称は1995年の第31回東京モーターショーで出品をされたコンセプトカーの名称でもあった。(なおその時の表記は「XIX」だった。)
三菱自動車との軽自動車供給の第三弾で日産の軽自動車では七車種目となる。本家パジェロミニよりも都会的な雰囲気となり、ボディカラーと内装色はシックになっている。フロントデザインも日産のSUV車・エクストレイルの二代目モデルの前期型を彷彿とさせるデザインとなっている。
日産へのOEM供給が開始された効果で、三菱自動車自身の経営不振でマイナーチェンジさえも出来なかったパジェロミニもマイナーチェンジが出来る程になっていた。
駆動方式は4WDのみ、ミッションも5速MTと4速ATが用意される。エンジンもターボ仕様のみとなる。
TVCMはミニ四駆をイメージさせた感じとなり、ナレーションも声優・野沢雅子が起用された。
モデルの流れ
2008年に登場。グレード構成もパジェロミニは3グレードなのに対して、キックスは2グレードとなる。
2代目(KICKS,P15型,2016年〜)
名前がKIX→KICKSに変更。デザインは日産グローバルデザインセンター(日本)、日産デザインアメリカ、日産デザインアメリカリオ(ブラジル)の3ヶ国共同で作成された。車格はジュークとエクストレイルの中間くらい。
競合車種はホンダ・ヴェゼル、ダチア・ダスター、フィアット・500X、ジープ・レネゲード等。
サンパウロモーターショー及びリオ・デ・ジャネイロのカーニバルでのコンセプトカーの発表を経て、2016年にブラジルで市販化発表、海外市場で販売されることとなった。
2020年6月に日本仕様が上陸。タイ仕様のものと同じで、前年に生産終了したジュークの後継車となる。
ブラジル版と比べると車高+20mm、ホイールベース+10mmとなっている他、動力はノート、セレナにも実装されている「e-Power」のみ(ちなみにブラジル仕様は1.6L直4、中国仕様は1.5L直4)で、国内においてe-Powerしか取り扱いのない車種はキックスが初。
余談だが、SUVではあるが駆動方式はFFのみであり、4WD仕様が存在しない。日産の4WDのSUVを新車で欲しい場合はエクストレイル一択なので注意。
ちなみに先述のジューク、エクストレイルとサイズを比べると以下のようになる。
項目/モデル | キックス | ジューク | エクストレイル |
---|---|---|---|
全長(mm) | 4265 | 4135~4065 | 4690 |
全幅(mm) | 1760 | 1765~1770 | 1820 |
全高(mm) | 1610 | 1550~1570 | 1740~1730 |
駆動方式 | FF | FF/4WD | FF/4WD |
パワートレイン | 1.2L直3(発電用) +モーター |
1.5L直4 1.6L直4ターボ |
2.0L直4 +モーター(ハイブリッドのみ) |
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関連項目
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