日産・キューブとは、日産自動車が1998年より生産をしているハイトワゴン型の小型乗用車である。
概要
車名の由来は、英語で立方体という意味から。マーチをベースにスペース重視のコンセプトを持った車だが、一般的なミニバンよりも ボンネットが際立つユニークなスタイリングを採用をしている。
初代モデルは、1997年に東京モーターショーで参考出品をされ、これが好評を博して翌年の1998年に販売をされている。
日産車の中でも量販を期待できる車種でもあるため、こまめに特別仕様車を出すのも特徴的で二代目以後はボディカラーにこだわったり、 内装色にもこだわりを出している仕様もある。
駆動方式は初代からFFと4WDが選択でき、基本乗車人数は5名であるが二代目のバリエーションでもある「キューブ・キュービック」では、 7名乗車も可能であった。ミッションは基本は4速ATとCVTとなる。
初代・Z10型(1998年~2002年)
1998年にデビュー。当初はFF駆動のみで、エンジンもガソリンの1300㏄、ミッションも4速ATとCVTのいずれかの選択が可能で、MT仕様の 設定はない。また一部グレードを除き、プレセアに採用をされていたメーターが青く光る”マリンブルーメーター”を採用をしている。
1999年にマイナーチェンジ。使い勝手が悪かったCVTを改良。同時に4WD仕様も登場した。またエンジンも新開発の1300㏄に転換をして パワーアップと燃費向上がされた。
2000年にマイナーチェンジ。内外装が大幅に変更をし、乗車人数を4名から5名とした。
登場と同時に発売一か月で一万台の受注があり、出だしから大ヒットモデルとなった。
二代目・Z11型(2002年~2008年)
2002年に初のモデルチェンジ。エンジンは1400㏄のみとなるが、左右非対称ボディと角をイメージした個性的なデザインがインパクトと なり、大ヒットとなる。リアハッチは先代モデルでは跳ね上げ式であったが、このモデルで右開き戸式になる。 トランスミッションは6速マニュアルモード付きCVT、または4速ATが選択できる。 CVT車で、マニュアルモードにした場合はステアリングのスイッチで変速する。全グレードでパワーウインドーとキーレスエントリーが 全グレードに標準装備となった。
2003年に定員乗車が7名となる「キューブキュービック」が登場する。
2005年にマイナーチェンジ。エンジンが従来の1400㏄に加えて、ティーダ等に搭載されている1500㏄エンジンが追加される。 そのため、1500㏄車のミッションがCVTのみとなり、1400㏄は4速ATのみとなった。 フロントグリルの穴は正方形から菱形に変更され、ウインカーランプが丸型になった。テールランプが前期型の枠付きから枠無しの 新しいデザインに変えられた。この型が中期型と言われる。
2007年にマイナーチェンジ。マイナーチェンジ。一部グレードを除き、フロントのデザインが変更され、前・中期型の丸目から ヘッドライトとウインカーランプが一体式になった。LED式リヤコンビランプが採用されたほか、エンジンの改良およびCVTの 制御の見直しによって燃費を向上させた。ちなみにテールランプはクリアーとなった(前期型のテールランプは色付き)。 この型が後期型と呼ばれる。
この型は歴代キューブの中でもヒット車種となり、ほぼ毎年特別仕様車を出し続けた。特に海外のデザイナーとコラボをするなどの 話題を呼んだ。
三代目・Z12型(2008年~)
2008年にモデルチェンジ。ボディサイズが大型化をされたが、それでも5ナンバーサイズを維持をした。またこの代より海外仕様も登場。 ガソリンの1800㏄に6速MT仕様も存在をするほどである。
国内仕様では、エンジンが1500㏄のみとなり、ミッションもFFでも4WDでもCVT仕様のみとなる。また「キューブキュービック」は廃止された。
2012年にマイナーチェンジ。FF仕様車にアイドリングストップ機能を搭載し、燃費を向上させた。
マイナーチェンジをした型からジャニーズ事務所所属の嵐のメンバー大野智、櫻井翔、松本潤が登場をしている。
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関連項目
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