日産・サファリとは、日産自動車が1980年~2007年に製造をしていたSUV型の自動車である。日本国内では2007年に生産を終了をしているが、海外仕様はパトロールの名称で独自の進化をして製造・販売がされている。
概要
車名の由来は、狩猟・探検などの「遠征旅行」の意味から。発祥は、1951年に発売された4WD車パトロールであるが、1980年に日本仕様のみサファリの名称となる。バリエーションは商用のバンと乗用仕様が用意される。
ボディサイズが巨大なので、日本よりも海外での販売量が多く紛争地域で国際連合の車両としても知られる。日本国内の場合は初代モデルは消防車のベースになっていた。
また刑事ドラマ『西部警察』でも初代モデルが特別機動のベース車両としてPARTⅠ第111話から登場。高圧水圧銃を装備をしていたことで知られる。大門団長が「サハリ!」と良く言っていたことでも知られる。
初代モデル(1980年~1987年 消防仕様と一部海外仕様は1994年まで)
1980年に登場。日本仕様でのバリエーションには、リアハッチが観音開きの4ドアと2ドア、2ドアのハイルーフ仕様、2ドアのリア部分をFRPで加工をしたレジントップ仕様、消防車仕様が用意される。
エンジンは、直6気筒の3300㏄のディーゼルエンジンと消防車用の直6気筒4000㏄のガソリンエンジンが用意されるが、海外仕様の乗用車仕様には直6気筒の2800㏄のディーゼルターボエンジンも用意された。
1983年にスペインで生産を開始をされ、同年には3300㏄のディーゼルにターボが装着をされパワーアップ化と当時の排ガス規制をクリアをする。
1985年にマイナーチェンジで消防仕様以外のヘッドランプが丸型二灯式から角型の二灯式となる。
1987年にワゴン&バン仕様は二代目に移行をするが、日本向けの消防仕様と一部の海外仕様は、1987年にエンジンを新設計のタイプを搭載し、フロントグリルを二代目モデルに似た感じに変更をし、1994年までマイナーチェンジを続けながら継続生産がされた。
二代目モデル(1987年~1997年)
1987年に初のモデルチェンジ。バン仕様のみとなった。多くの外装部品を先代モデルから流用をされるが、シャーシとエンジンは新設計となる。エンジンは直6気筒の4200㏄のディーゼルが搭載された。またサスペンションをオフロードと耐久性重視から、オンロードでの乗り心地を追及をした形式となった。
1988年に日本国内向けにそれまで5速MTのみだったのが、初の4速ATが搭載された。
1991年に乗用車登録のワゴンが登場。その後にワゴンに直6気筒の4200㏄のガソリンエンジン仕様が登場し、本革シートを標準装備化をした上級グレードも登場。
1993年にマイナーチェンジ。ワゴンのディーゼルエンジンが4200㏄のターボ付きとなりパワーアップ化がされる。
1994年に一部改良、フロントデザインを変更をし、同時にワゴン仕様には、ヨーロッパ仕様に存在をしていた直6気筒2800㏄ディーゼルターボ仕様が追加される。
1995年に一部改良で運転席エアバックが全グレードに標準装備化がされる。
三代目(1997年~2007年)
1997年にモデルチェンジ。先代モデルよりも内外装を豪華にし、高速ツアラーとしての性格が強くなる。エンジンは直6気筒の4200㏄のガソリン、直6気筒の4200㏄と2800㏄のディーゼルターボエンジンが用意される。
1999年にマイナーチェンジをし、装備充実と2ドア車のみ直6気筒2800㏄のディーゼルから、直4気筒3000㏄のディーゼルターボに変換され、パワーアップ化がされる。
2002年にマイナーチェンジをしMT仕様が廃止をされるが、ガソリンエンジンが新開発の直6気筒4800㏄エンジンとなり、新開発のマニュアルモード付きの5速ATが組み合わされる。
2004年にマイナーチェンジをし、内外装の大幅な変更が行われる。
日本仕様は2007年に生産が終了。海外仕様はモデルチェンジをして生産がされている。
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関連リンク
関連項目
- 日産自動車
- トヨタ・ランドクルーザー(競合車種)
- 日産自動車の車種一覧
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