日産・ティーダラティオとは、日産自動車が2004年より製造するセダン型の乗用車のこと。通称として「ラティオ」と呼ばれることが多い。二代目モデルからは、日産・ラティオの車名となる。
概要
ティーダラティオは、日産の現在のラインアップの中で最小のセダンである。最小のセダンのため、社用車や教習車仕様のベースとしても用いられる。
ラティオの名称が付いていないティーダは、5ドアハッチバック仕様で登場はラティオの登場の一ヶ月前の2004年9月に登場をしている。車名のティーダは、沖縄の方言で太陽を意味する「てぃーだ」から来ているがラティオの名称は英語「Latitude(行動の自由(裁量))」からの造語である。
二代目モデルはタイの工場で生産をされ、日本仕様は直3気筒の1200ccのみとなる。2008年に追加された教習車仕様は二代目モデルに移行をしても継続生産がされている。
初代・SC11型(乗用仕様は2004年~2012年 教習車仕様は2008年~)
2004年10月に登場。今まで存在していたサニーの後継車種として登場。当初は1500ccエンジン搭載車のみであったが、2005年1月に1800ccモデルが登場する。全長はハッチバックよりも190mm長い4395mmとなる。ホイールベースや全幅はハッチバックとラティオは共通である。
2005年12月と2006年12月には一部改良をする。ボディカラーの入れ替えや燃費向上策が主であった。
2008年1月にマイナーチェンジ。フロントマスクを大変更をして、ハッチバックと同形状にすると共に、全長を4395mmから4430mmに延長される。1800cc車に6速MT仕様も登場する。これは北米仕様のVERSA(ヴァーサ)にあった仕様を日本でも展開した結果である。
2008年9月に教習車仕様が登場。AT車は1500ccで営業車仕様の15Bをベースに教習用の装備を取り付けたモデルであるが、教習車に必須なMT仕様は、装備内容はAT車に順ずるがエンジンは専用の1600ccとなり、教習車仕様のみ5速MTとなる。なお、この仕様は初代ノートでも同じ組み合わせがあった。なおこの1600ccのMT仕様はカリブ海にある島国、トリニダード・トバゴ共和国向けの輸出仕様がベースとなっている。
2010年8月にマイナーチェンジ。1800cc車が廃止となる。その代わりFF駆動のミッションがCVT化がされる。教習車仕様もシートクロスの変更と電動格納式ドアミラーが標準化となる。
2012年10月に乗用仕様は二代目に移行。教習車仕様のみ継続生産となる。
二代目・ N17型(2012年~2016年)
2011年に北米・中国で先行発売され、翌2012年10月に日本でも販売開始。一部の国ではサニーの車名が与えられた。
サイズは初代後期型とほぼ同じであるが、日本仕様は3気筒1200cc車に統一されたことと、軽量化やデザインの見直しによりJC08モードでリッター22.6kmの燃費を実現している。
姉妹車のティーダは3ナンバーサイズになったため日本市場から撤退したが、ラティオは5ナンバーセダンの需要が根強い日本市場の事情を考慮して、また次回のモデルチェンジで3ナンバー化が確実視されているブルーバードシルフィ向けのユーザーの救済も兼ねて、先代に引き続き5ナンバーサイズのセダンとして開発され投入された。このため、本代より車名から「ティーダ」が取れて「ラティオ」に変更されている。
TVCMは公式には作成されていないが、日産自動車が提供をしているテレビ朝日系列の刑事ドラマ『相棒』のCM中に限定で制作をされたバージョンには、同ドラマの準レギュラーでもある俳優・神保悟志が起用されている。
2016年12月に国内販売を終了。但し、東南アジアを中心に生産・販売は続けられている。
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関連項目
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